[定例 2023年1月12日]令和5年の年頭にあたって

ページ番号1005138  更新日 2024年1月23日

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 明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。

 早いもので、年も明けて10日あまりが経ちました。
 昨年は、本市の市制施行80周年という記念すべき年であり、コロナ禍の中ではありましたが、多くの事業を実施することができました。市内の各地域でも、新型コロナウイルスの影響により中止していた行事などが再び行われるようになり、また、F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどのレースも開催され、市外、県外からも多くの観客の皆様に本市にお越しいただくなど、人と人とのつながりを感じられる一年でございました。今年はさらに多くの行事などが行われ、コロナ禍以前のような活気あるまちになってほしいと願っております。

 そのような中、1月8日に鈴鹿サーキットにおきまして、消防「出初式」を執り行わせていただきました。
 3年ぶりに一般公開での開催となりましたが、過去最高となります5,500人もの観客の皆様にお越しいただきました。その前で、披露された消防団員や消防職員の日頃の訓練で培った技術、そして、旺盛な士気を目の当たりにし、本市の消防力を心強く感じたところでございます。

 また、同日の午後には、AGF鈴鹿体育館におきまして、「鈴鹿市二十歳のつどい」を挙行させていただきました。
 民法改正により、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられた中での初めての開催となりましたが、これまでどおり厳粛な雰囲気の中、二十歳になられた皆様の凛々しい姿を拝見いたしました。社会情勢が急速に変化する時代ではございますが、鈴鹿市のみならず、日本を背負っていただける人材として、これからのご活躍を期待しております。

 さて、新年を迎え、次の90周年、さらには100周年に向けてのスタートが切られました。

 令和5年は、「みんなで創り 育み 成長し みんなに愛され選ばれるまち すずか」の実現を目指す総合計画2023の最終年度にあたりますことから、計画の実現に向けた総仕上げの年として、職員一丸となって取り組んでまいります。

 消防に関しましては、天名地区に、新たに消防分署を設置させていただきます。
 新たな分署の設置により、本市 南部地域への現場到着時間が大幅に短縮され、火災時の早期の消火活動や救急時の早期の応急処置が可能になります。防災力のさらなる強化により、市民の皆様の安全安心につなげてまいります。

 子育てに関しましては、安心して暮らすことができ、子育てを行えるまちに向け、老朽化しておりました天名地区内にございます地域の子育て支援拠点であります「子育て支援センターりんりん」を同地区内へ移転させていただきます。
 子育てに日頃からストレスを感じている方や、孤立している方に気兼ねなくお越しいただき、情報を得ていただけるよう、環境をさらに整えてまいります。

 また、子ども医療費助成につきましては子どもたちが安心して医療を受診できるように、積極的な取り組みを進めてまいりました。さらに4月からは所得制限を廃止し、子どもが安心して育つ環境を整え、子育てしやすいまちづくりを進めてまいります。

 教育に関しましては、「豊かな未来を創る力を備えた鈴鹿の子どもを育む」ため、以前から進めておりますICT教育を核に据えた学力の向上や、地域と連携した取り組みを行ってまいりたいと考えております。
 そのような中、全国的に小・中学校での不登校児童・生徒数が増加しており、令和3年度には24万人を超えたという数値もでてきております。
 本市におきましても増加傾向にありますことから、学びの機会を保障するため、このような不登校の児童・生徒が学校へ通うことができるような体制づくりに努めてまいります。

 また、以前から進めておりました大木中学校の増改築工事が本年3月に竣工を迎え、9月から授業を開始いたします。新しい学び舎において、子どもたちへの教育の充実を図るほか、防災拠点としても活用してまいります。

 都市基盤の整備に関しましては、令和5年度には、中勢バイパス(鈴鹿・安塚)工区がいよいよ開通を迎えます。これにより、鈴鹿市から松阪市までの全線、全長33.8kmがつながりますことから、国道23号の交通渋滞の緩和や、物流の速達性・定時性の向上、輸送コストの削減による生産性の向上などを期待しているところでございます。

 また、昨年新規事業化されました「鈴鹿亀山道路」につきましても、本市の西部に位置する高速道路網と、中勢バイパス、鈴鹿四日市道路と一体的なネットワークとして機能し、ストック効果を発揮させるためにも早期整備が必要だと考えております。県や近隣市と連携しながら、国への要望などの取り組みを進めてまいります。

 中勢バイパスの全線開通をはじめとして、今後、道路ネットワークの充実が期待できますことから事業用地の創出及び新規立地に向けて、企業誘致を進めてまいります。

 近年、東京への一極集中が進み、地方の人口減少が加速しておりますが、本市におきましても人口減少の傾向を示しております。また、高齢化も進んでおり、地域ごとにさまざまな課題が出てきているところでございます。
 そのような状況の中、皆様がお住まいの地域で生き生きと暮らしていただくため、各地域で、地域づくり協議会が主体となった取り組みが進められております。
 高齢化が進む地域では、住民同士が助け合う事業も行われており、各地域ならではの知恵と工夫で、課題の解決を図っていただいております。
 これからの時代においては、地域が主体のまちづくりこそが、市民の皆様の住みやすいまちにつながるものと考えております。市としても、引き続き、地域ごとに設立されております地域づくり協議会と連携するとともに、支援を行いながら、地域づくりを進めてまいります。

 これらの現計画に基づく取り組みと並行して、今年は、令和6年度から始まります次期総合計画の策定を行ってまいります。
 新しい総合計画の策定にあたりましては、加速する人口減少や少子高齢化、予見できない社会情勢、危機事案などを考慮する必要がございます。
 さまざまな社会情勢に対応できるよう、SDGs、カーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーションなど、新たな要素も計画に反映しながら、新しい鈴鹿の未来をデザインしてまいりたいと考えておりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 結びに、新たな年が鈴鹿市に、そして皆様にとりまして、すばらしい一年になりますことを祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

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