[臨時 2023年2月14日]令和5年度予算案

ページ番号1005135  更新日 2024年1月23日

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写真:記者会見を行う末松市長

 コロナ禍におきまして、市民の皆さまの安全・安心な暮らしを守り、また、市内経済の活性化を図るため、8度にわたる補正予算の提案に対しまして、臨時議会の開催や提案日即日に議決をいただきながら、感染症拡大防止策・生活支援策・経済対策などの早期の対策に取り組んでまいりました。
 また、市民や企業の皆さまからも多大な御理解と御協力や、寄贈いただきながら、各対策に取り組んでまいりました。はじめに、市民や企業、そして市議会の皆さまに、深く感謝を申し上げます。

 現在、ウィズコロナのもと、社会経済活動の正常化が進みつつある中、国際的な原材料価格の上昇やエネルギー・食料価格の高騰など、国の経済を取り巻く環境は厳しさを増している状況でございます。
 国の予算編成状況については、令和4年度第2次補正予算と、令和5年度当初予算を一体とし、「経済財政運営と改革の基本方針2022」に沿って、重要な政策課題について必要な予算措置を講ずるなど、「令和5年度予算編成の基本方針」に基づき、メリハリの効いた予算とするとしています。
 令和5年度当初予算については、現在、開催中の国会で審議されているところでございます。

 このような中、本市では厳しい社会情勢を市民の皆さまとともに乗り越えるための令和5年度予算(案)を2月定例議会に提案させていただく旨を、本日、議会運営委員会で説明させていただきました。

 本市の令和5年度の予算案でございますが、4月に統一地方選挙が実施されますことから、一般会計予算につきましては、現状の市民サービスを停滞・低下させることのないように配慮しながら、義務的・経常的な行政経費と継続事業に係る投資的経費を中心とした骨格的予算として編成をいたしました。
 なお、特別会計と水道・下水道事業会計につきましては、通常予算として編成しております。

 一般会計予算額は、過去最高額の692億1,000万円、また、一般会計、特別会計、および企業会計を含めた予算総額も過去最高額の1,115億292万8,000円としています。

 それでは、予算編成の前提となります歳入や財政需要の見込みについて、説明させていただきます。
 まず、市税収入についてでございますが、個人市民税、法人市民税、固定資産税で、国際的な原材料価格の上昇やエネルギー・食料価格の高騰などの影響が懸念されるものの増収を見込んでおり、市税全体としては、前年度より11億3,573万3,000円の増収を見込んでおります。

 そのほかの一般財源となる歳入につきましては、国の地方財政計画により、普通交付税、および地方消費税交付金などが増加する見込みでございますが、臨時財政対策債の発行抑制もあり、財政調整基金からの繰入金を除いた一般財源全体としては、前年度に比べ、2億6,861万7,000円、0.7%の増を見込んでおります。

 一方、歳出につきましては、老朽化した公共施設を計画的に整備する必要がございますことから、文化会館施設整備事業や河曲小学校 屋内運動場整備事業、白子中学校 長寿命化改修工事などの継続事業を中心に、公共施設の改修や建替えにかかる経費が必要となるほか、子ども・子育て支援や介護にかかる経費、障がい者の自立支援にかかる経費などの社会保障関係経費が、引き続き高い水準で推移するものと見込んでおり、また、原材料やエネルギーの価格高騰などの影響により増額する経費を見込んでおります。

 令和5年度は、「鈴鹿市総合計画2023」の後期基本計画の最終年度にあたりますことから、めざす将来都市像である「みんなで創り 育み 成長し みんなに愛され選ばれるまち すずか」を実現するため、進捗状況や行政評価の結果などを踏まえ、骨格的予算とする中でも、政策的事業に関しては、政策協議を経て、国や県の施策に協調して迅速な対応が求められる事業費などを計上することで、最終目標の達成につなげる予算編成を行いました。

 以上のことを踏まえまして、編成しました令和5年度の当初予算の概要についてでございますが、予算規模につきましては、一般会計は、総額692億1,000万円で、前年度に比べて、9億6,500万円、1.4%の増で当初予算額としましては、過去最高額でございます。

 それでは、骨格的予算として編成しておりますことから、新たに政策的な判断が必要な事業で年度当初からの実施を必要としない経費については計上しておりませんが、主な事業を、「鈴鹿市総合計画2023」の基本構想に掲げた「まちづくりの柱」別に申し上げます。予算説明資料の「参考資料1 令和5年度当初予算主要事業一覧」をご覧ください。

 まず、1つ目のまちづくりの柱「大切な命と暮らしを守るまち すずか」では、

  • 防犯事業費を拡充しまして、高齢者が特殊詐欺被害防止機器を購入・設置する費用を補助する経費
  • 通信指令費消防通信指令事務協議会負担金としまして、「津市、鈴鹿市及び亀山市消防通信指令事務協議会」に対して、通信指令センターの整備にかかる負担金を拠出するための経費
  • 大規模地震対策事業費としまして、津波浸水予測区域等のハザードマップの更新、市民の方への配布、およびWeb用ハザードマップの作製等にかかる経費
  • 緊急避難場所整備費としまして、民間施設の津波避難ビル指定の拡大を図るため、津波避難ビルの指定基準に合致する民間建築物の整備工事費を補助する経費

などを計上しております。

 次に、2つ目のまちづくりの柱「子どもの未来を創り豊かな文化を育むまち すずか」では、

  • 文化会館施設整備費としまして、文化会館の長寿命化を図るための改修工事にかかる経費
  • 陸上競技場施設整備費としまして、石垣池公園市民プール跡地の整備として、AGF鈴鹿陸上競技場の附帯設備の整備にかかる経費
  • 不妊治療助成費を拡充しまして、保険適用治療終了後の助成対象について、現行の第2子から第1子へと助成対象の拡大にかかる経費
  • 放課後児童対策費を拡充しまして、放課後児童クラブの支援員の処遇改善や新たに、他の校区の児童の送迎にかかる費用を補助する経費
  • 私立保育所補助事業費 特別支援保育補助を拡充しまして、安全な保育を提供するため、障がい児や重度アレルギー児に対する保育士や調理師等の加配に係る補助単価を増額する経費
  • 河曲小学校施設整備費屋内運動場としまして、老朽化した河曲小学校屋内運動場の増改築工事にかかる経費
  • 教育施設環境整備費屋内運動場空調設備整備費としまして、新たに、学校活動での熱中症を予防し、また、避難所の環境改善を図るため、リースによりスポットエアコンを導入する経費
  • 部活動地域移行推進費としまして、新たに、部活動の地域連携や地域スポーツ・文化活動への移行に向けた調査・研究を行う経費
  • 学校施設長寿命化改良・大規模改造事業費としまして、老朽化した白子中学校の校舎の長寿命化を図るための改修工事にかかる経費

などを計上しております。

 次に、3つ目のまちづくりの柱「みんなが輝き健康で笑顔があふれるまち すずか」では、

  • 包括的支援体制構築事業費としまして、相談支援包括化推進員とコミュニティソーシャルワーカーにより、複雑・多様化する福祉問題に対応して包括的に支援する経費
  • 地域生活支援事業費障がい者施策理解促進事業費としまして、障がい者の就労に関する理解の向上のためのイベントなどの開催にかかる経費
  • 地域支援事業費包括的支援事業費には、在宅医療・介護連携の推進、生活支援体制の整備、認知症の総合支援等、地域包括ケアシステムを構築し、機能させるための経費
  • 子ども医療費には、令和4年9月から中学生まで拡大しました子ども医療費助成について、所得制限を本年4月から撤廃するための経費
  • 地域医療振興費一次救急医療体制運営事業費としまして、一次救急医療体制を運営するために、地域の医療機関に補助する経費、また、医療・健康相談ダイヤル24の運営に係る経費
  • 出産・子育て応援事業費伴走型相談支援事業費としまして、妊娠期から出産・子育てまで様々なニーズに即した支援につなぐ伴走型の相談支援を、応援給付金の経済的支援と一体的に実施する経費

などを計上しております。

 次に、4つ目のまちづくりの柱「自然と共生し快適な生活環境をつくるまち すずか」では、

  • 水環境保全費合併処理浄化槽設置費補助事業費を拡充しまして、補助単価の割り増しを行う浄化槽処理を促進する区域の拡大に伴う経費、ならびに、単独浄化槽撤去費の補助単価の引き上げにかかる経費、および新たに、汲み取り便槽の撤去費の補助にかかる経費
  • 食品ロス削減推進事業費としまして、「鈴鹿市ゼロカーボンシティ宣言」による市内のカーボンニュートラルの実現に向けた温室効果ガス排出量の削減を図る取組として、本年2月から開始しました「鈴鹿市フードドライブ推進事業」を含む環境負荷の軽減、および市民意識の向上を図るための経費
  • クリーンセンター費施設整備費としまして、老朽化による施設の建て替えおよび、整備後の施設の運営を行う事業者選定支援アドバイザリー等業務委託を行う経費

 そのほか、道路や河川の改良費、街路事業費のほかインフラ整備を行う事業費としまして、水道事業会計、および下水道事業会計におきまして建設改良費などを計上しております。

 次に、5つ目のまちづくりの柱「活力ある産業が育ち にぎわいと交流が生まれるまち すずか」では、

  • 特産物振興費としまして、特産物のPR、消費拡大にかかる経費、および生産技術や品質の向上のため、農業関係団体の支援にかかる経費
  • 農業競争力強化 農地整備事業費としまして、新たに、寺井池地区におけるパイプライン事業、および農道整備事業の実施計画を策定する経費
  • すずか応援寄附金推進費としまして、ふるさと納税による返礼品の拡充・見直しにより、地域資源の魅力発信・PRにつなげ、寄附額の拡大および関係人口の増加、誘客につなげていくための経費
  • 企業立地推進事業費としまして、市内の空地情報の提供、および企業立地ポータルサイトの運営など、企業誘致にかかる経費をはじめ、鈴鹿市工業振興条例に基づく奨励金等の交付による企業立地を推進する経費
  • 観光振興費としまして、持続可能な観光振興施策として、引き続き、様々な地域資源を有機的に組み合わせた誘客多角化を推進する経費
  • モータースポーツ等振興支援事業費には、本市が誇るモータースポーツのブランド力を活用したシティセールスや市民への普及啓発事業の展開、「eモータースポーツ」を活用したモータースポーツ振興事業にかかる経費

などを計上しております。

 最後に、自治体経営の柱「市民力、行政力の向上のために」として、

  • DX推進事業費としまして、新たに、国の「自治体DX推進計画」に定める重点取組事項等を着実に推進するための「DX全体方針」を策定する経費
  • ホームページ運営費としまして、現行のホームページを構築して20年以上経過し、コンテンツが老朽化しておりますことから市の情報発信を安全かつ迅速に行っていくためリニューアルする経費
  • 業務効率化推進事業費としまして、「RPA等導入支援・研修事業費」の事業名称を変更し、新たに、会議録作成に係る業務時間を削減するため、音声認識ソフト等の購入に係る経費を追加し、引き続き、AI-OCRも活用しながら、業務の効率化、負担軽減などを図る経費
  • 多文化共生推進費としまして、新たに、行政情報の多言語化、および電子化に対応するため、アプリケーション「カタログポケット」の導入にかかる経費
  • 地域づくり推進事業費としまして、地域の課題解決や活性化の取組がなされ、特性を活かした地域づくりが進むよう、地域づくり一括交付金の交付にかかる経費
  • 男女共同参画基本計画推進費女性活躍推進費としまして、新たに、女性のデジタル人材を育成するための研修を「SUZUKA女性活躍推進連携会議」の取組として民学官協働で実施する経費

などを計上しております。

 予算説明資料の「令和5年度予算資料」の3ページをご覧ください。

 特別会計につきましては、総額は、228億2,827万9,000円で、前年度に比べ、8億3,439万5,000円、3.8%の増でございます。
 水道事業会計は、70億6,401万4,000円で前年度に比べ、1,511万3,000円、0.2%の増となっております。
 下水道事業会計は、124億63万5,000円で、前年度に比べ、2億8,200万2,000円、2.3%の増となっております。

 令和5年度の全会計を合わせますと、1,115億292万8,000円で、前年度に比べて、20億9,651万円、1.9%の増で、こちらも過去最高額となっております。
 以上が、「総合計画2023」の成果指標の目標の達成に向け、実行計画を着実に実施するための令和5年度の予算の概要でございます。

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