[臨時 2024年2月14日]令和6年度予算案について

ページ番号1011679  更新日 2024年3月25日

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定例記者会見時の末松市長

 まずはじめに、令和6年能登半島地震にて亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。

 本市といたしましても、地震発生翌日から順次、給水車による支援をはじめ、現地に被災建築物 応急危険度判定士や、緊急消防援助隊、対口支援職員を派遣する等、支援活動を継続的に実施してまいりましたが、現在もなお、石川県を中心に長引く避難生活を送られている方が多くいらっしゃる状況であり、一日も早い復旧に向け、引き続き、被災地の状況に応じた支援を積極的に実施してまいります。

 さて、令和5年5月に長きにわたり私たちに試練を与えてきた新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、ようやくコロナ禍での様々な制限を伴う日々から解放されましたが、国際的な原材料価格の上昇やエネルギー・食料価格の高騰などが市民の皆様の生活に多大な影響を及ぼしています。そのようなことから市民の皆さまの安全・安心な暮らしを守り、また、市内経済の活性化を図るため、本年度におきましても7度にわたる補正予算の提案に対しまして、臨時議会の開催や提案日即日に議決をいただきながら、生活支援策・経済対策などの早期の対策に取り組んでまいりました。

 厳しい社会情勢が続く中ではございますが、令和6年度は、「鈴鹿市総合計画2031」の計画期間の初年度となりますことから、前期基本計画の実行計画の編成と並行して、予算を編成いたしました。総合計画に掲げる将来都市像の実現を目指しながらも、持続的に健全な財政運営を行うために、また、厳しい社会情勢を市民の皆さまとともに乗り越え、輝かしい未来を拓くための一歩とするための令和6年度予算(案)を2月定例議会に提案させていただく旨を、本日、議会運営委員会で説明させていただきました。

 一般会計予算額は、744億7,000万円、また、一般会計、特別会計、および企業会計を含めた予算総額は1,170億5,558万5千円としています。

 それでは、予算編成の前提となります歳入や財政需要の見込みについて、説明させていただきます。

 まず、歳入につきまして、個人市民税においては、令和6年6月から実施される定額減税の影響により減収を見込んでおります。法人市民税において企業収益の増益による増収を見込む一方で、固定資産税においては、3年の一度の評価替えの年度となることから 減収を見込み、市税全体としては、前年度より、約6億3千万円、2.1%の減収を見込んでおります。

 地方交付税については、国の令和6年度地方財政計画により、前年度を上回る額の確保を示していることから増収となる見込みであり、財政調整基金繰入金を除いた一般財源全体の額としましては、前年度より、約7億7千万円、1.9%の増収を見込んでおります。
 歳出につきましては、社会保障関係経費が引き続き高い水準にあることに加え、物価、労務単価の上昇により施設の維持管理経費をはじめとした経常的な経費が増大するものと見込んでおります。

 また、継続して実施している公共施設の整備を滞らせることのないよう必要な経費を計上したほか、「鈴鹿市総合計画2031」に掲げました、めざす将来都市像である「#最高に住みやすいまち鈴鹿」の目標達成につながる新しい事業等に必要な経費についても計上しております。

 以上のことを踏まえまして、編成しました令和6年度の当初予算の概要について でございますが、予算規模につきまして、一般会計は、総額744億7,000万円で、前年度に比べて、52億6,000万円、7.6%の増で当初予算額としましては、過去最高額でございます。
 なお、令和5年度の当初予算は4月に統一地方選挙を控えていたことから、義務的・経常的な行政経費と継続事業に係る投資的経費を中心とした骨格的予算として編成したため、肉付けを行った第3号補正後の金額と比較すると、約16億8,000万円、2.3%の増となっています。

 それでは、主な事業を「鈴鹿市総合計画2031」の基本構想に掲げました魅力あるまちづくりを進める6つのビジョン別に申し上げます。

 予算説明資料の「令和6年度当初予算 主要事業一覧」をご覧ください。

 まず、1つ目のビジョン「子どもが輝き 人と文化を育むまち」では、私立保育所等 医療的ケア児保育支援事業費補助としまして、新たに、医療的ケア児の受入れに伴う看護師等を配置する私立保育所・認定こども園に対し補助する経費、妊婦乳幼児健康診査費を拡充しまして、乳幼児に対する健康診査について、生後1か月児を対象に加えて実施する経費、母子保健推進事業費/母子保健事業費を拡充しまして、 情報発信や手続き等におけるデジタル化を促進させるため母子健康手帳アプリを導入する経費、小学校費の教育施設環境整備費/屋内運動場空調設備整備費を拡充しまして、学校活動での熱中症を予防するとともに、多くの避難者が想定される避難所の環境改善を図るため、空調設備を整備する経費、部活動地域移行推進費を拡充しまして、休日の部活動の地域連携、及び地域スポーツ・文化活動への移行に向けた一体的な環境整備・充実を図る経費、多目的スポーツ施設整備費としまして、新たに、鼓ケ浦サン・スポーツランド内に、アーバンスポーツを中心とする多目的スポーツ施設を整備する経費、などを計上しております。

 次に、2つ目のビジョン「健やかに いきいきと暮らせるまち」では、子ども医療費を拡充して、令和7年度から子ども医療費助成の対象を18歳まで拡大するためのシステム改修、勧奨通知等の準備を行う経費、任意予防接種費/風しんワクチン(妊娠希望女性等)接種費としまして、新たに、新生児の「先天性風しん症候群」の発症予防のため、妊娠を希望する女性やその配偶者などが行うワクチン接種に対し助成する経費、中学生ピロリ菌検査事業費としまして、新たに、将来的な胃の病気の発症予防のため、中学生を対象にピロリ菌検査を実施する経費、地域医療振興費/病院群輪番制病院(二次救急医療)施設整備費補助 としまして、新たに、二次救急医療機関における救急医療施設の整備費用に対して補助する経費、などを計上しております。

 次に、3つ目のビジョン「生命と財産を守り抜ける 安全・安心のまち」では、防災力向上支援事業費/個別避難計画策定費としまして、新たに、高齢者や障がい者等の避難行動要支援者に係る個別避難計画を策定するに当たり、対象者の避難経路を個別選定する経費、総合防災情報システム整備費としまして、新たに、既存の移動系・同報系防災情報無線システム等の仕組みを整理し、新たな総合防災システムの方向性を決めるための調査を行う経費、防災対策推進費を拡充しまして、南海トラフ地震等の大規模災害時における外部からの応援職員等を迅速かつ的確に受け入れるための受援計画を策定する経費、道路維持費の維持修繕費を拡充して、包括的に道路の維持管理を行う地域維持型 維持修繕業務委託の導入エリアを順次拡大する経費、などを計上しております。

 次に、4つ目のビジョン「自然と調和し 快適な都市環境を未来へつなぐまち」では、地球温暖化防止啓発等 推進事業費を拡充しまして、市の施設に脱炭素化に向けた再エネや省エネ等の設備を効果的に導入するための調査を実施する経費、クリーンセンター費の施設整備費/補助事業分を拡充しまして、クリーンセンターの改築のため、設計・建設を実施する経費、新交通システム運行事業費を拡充しまして、公共交通空白地域における新たな移動手段として、デマンド型交通の運行計画の策定、実証運行、評価・検証等(とう)を行う経費、公園緑地維持管理費を拡充しまして、都市公園における官民連携事業の実施に向けて、その事業手法などについて検討を行う経費、公園費の施設整備費を拡充して、学官連携により、鈴鹿医療科学大学と桜の森公園で健康に係る取組を実施する経費、などを計上しております。

 次に、5つ目のビジョン「持続可能な産業の発展とにぎわいや交流が生まれるまち」では、雇用経済政策推進事業費を拡充しまして、市内企業・高等学校・大学との産学官連携により、求職者と地元企業とのミスマッチを解消するための新たな雇用促進に係る取組を実施する経費、企業立地推進事業費/企業誘致費を拡充しまして、三重テラスでの「企業立地&雇用サポートフェア」の開催やPR動画を制作し、企業誘致につなげる経費、すずか応援寄附金推進費を拡充しまして、市内経済の活性化と本市の財源確保を図るため、本市へのふるさと納税手続きにおける現地決済型サービスを新たに導入し事業を推進する経費、などを計上しております。

 最後に、6つ目のビジョン「みんなで支える 自分らしく生きるまち 」では、戸籍住民基本台帳管理業務費を拡充しまして、デジタル化による窓口サービスの向上を図るため戸籍住民課窓口において、新たな窓口案内システムを導入する経費、シティプロモーション費を拡充しまして、都市イメージの向上、交流・関係・定住人口の増加を図るためのPR動画を制作し、市内外に広く発信するシティプロモーションを展開する経費、DX推進費を拡充しまして、外部人材をDX推進監(仮称)として任用し、行政サービスのデジタル化を加速させ、また生成AIの活用やオンライン申請の環境整備を行う経費などを計上しております。

 次に、予算説明資料の「令和6年度予算資料」の3ページをご覧ください。

 特別会計につきましては、総額は、230億193万1千円で、前年度に比べ、1億7,365万2千円、0.8%の増でございます。

 水道事業会計は、70億589万8千円で、前年度に比べ、5,811万6千円、0.8%の減となっております。

 下水道事業会計は、125億7,775万6千円で、前年度に比べ、1億7,712万1千円、1.4%の増となっております。

 令和6年度の全会計を合わせますと、1,170億5,558万5千円で、前年度に比べて、55億5,265万7千円、5.0%の増で、過去最高額となっております。

 以上が、「鈴鹿市総合計画2031」のスタートに合わせて計画に掲げる将来都市像「#最高にすみやすいまち すずか」を実現させる第一歩となります。

 令和6年度の予算の概要でございますが私のこの予算に対する想いをキャッチフレーズとして表したものが『「#最高に住みやすいまち鈴鹿」へのスタート予算』でございます。
 鈴鹿市総合計画2031のスタートを契機に、将来都市像に掲げた「#最高に住みやすいまち」の実現に向けて、自然、歴史、文化など、今ある本市の魅力を守り、生かしながら、より高みを目指し、DXの推進など、これからの時代に合ったものを取り入れ、明るい未来を切り拓くという想いを表しました。

 以上でございます。

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