[定例 2021年7月8日]令和3年度鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)

ページ番号1005189  更新日 2024年1月23日

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写真:提案議案の説明

 新型コロナウイルス感染症に関しまして、全国的にワクチン接種が進む中で、三重県内におきましては、6月20日(日曜日)には「まん延防止等重点措置」が解除され、本市におきましても、日々の感染者数の状況も落ち着きを見せております。

 しかしながら、都市部では減少傾向にあった感染者数が変異株の発生もあり、再び増加傾向にあり、第5波の到来も懸念されております。

 まだまだ、感染症の拡大に予断を許さない状況の中で、「三重県指針」ver.12に基づいた感染防止策の徹底をお願いしながらではございますが、市民の皆さまが安心して生活していただくために、本市としまして、緊急的に新型コロナウイルス感染症対策に係る事業を追加で実施していく必要があると判断し、市議会に対しまして、7月15日(木曜日)に臨時議会の開会をお願いして、市内事業者への追加支援、医療提供体制への支援および感染症拡大防止策などを盛り込みました第17弾となります補正予算案を提案させていただく旨を、本日、議会運営委員会で説明させていただきました。

 それでは、提案議案の補正予算額について、説明申し上げます。

 議案第43号「令和3年度 鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)」につきましては、歳入歳出それぞれ3億6,406万6,000円を増額するものでございます。これにより、補正後の一般会計の総額は665億5,595万3,000円となります。

 以上の補正予算案の中から、新型コロナウイルス感染症対策に係る予算の総額は3億5,106万6,000円となります。

 内容としましては、大きく4つの目的からなる対策となっておりまして、対策の1つ目は、感染拡大防止策でございます。この対策には21予算事業で総額1億4,728万8,000円を計上しております。

 対策の2つ目は、生活支援策でございます。この対策には3予算事業で総額762万8,000円を計上しております。

 対策の3つ目は、経済対策でございます。この対策には4予算事業で総額1億9,255万円を計上しております。

 対策の4つ目は、緊急雇用対策でございます。1つの予算事業で360万円を計上しております。

 それでは、各対策別に事業の内容を説明いたします。

 まず、感染拡大防止策でございます。「市管理施設における環境整備」につきまして、主な取り組みを説明いたします。
 1点目は「公共施設に予約システムを整備」するものでございますが、「イスのサンケイホール鈴鹿」や「AGF鈴鹿体育館」などの17の公共施設において、貸館状況の確認と施設利用の予約をインターネットで行うことができるようにするためのシステムを整備することで、施設の窓口において密になる状況を防ぎます。

 事業の詳細につきましては、本日お配りしました予算資料「令和3年度 鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)総括」の15ページをご参照いただければと思います。

 2点目は「イスのサンケイホール鈴鹿にライブ配受信システムを整備」するものでございますが、「イスのサンケイホール鈴鹿」におけるコンサートなどの催しの際に密を避けるため、入場制限などにより直接会場で観覧できないような場合に、オンラインにより自宅などでも観覧できるように、ビデオカメラなどの撮影用の機器材のほか、インターネットで配信するための機器材などで構成されるライブ配信のシステムを整備するものでございます。
 また、本システムを整備することにより、他の施設から配信されるライブ映像などを受信して鑑賞することも可能となります。
 こちらの事業につきましては、予算資料の6ページと7ページに詳細を記載しております。

 3点目は「市立保育所・市立幼稚園にリモート環境を整備」するものでございますが、市立保育所および市立幼稚園において、オンライン会議の実施やオンライン研修に参加するための環境を整備するものとして、ノートパソコンやモバイルルータなどを購入いたします。
 こちらの事業につきましては、予算資料の8ページと14ページに詳細を記載しております。

 4点目は「市立中学校の屋内運動場トイレを洋式化」するものでございますが、市内10校の公立中学校のうち、屋内運動場に洋式トイレがない創徳中学校と鈴峰中学校の2校において、既存の和式トイレのうち男女一カ所ずつを洋式化いたします。
 こちらの事業につきましては、予算資料の13ページに詳細を記載しております。

 次に感染拡大防止策のその2としまして「外国人市民対する情報提供」でございますが、2つの取り組みを説明いたします。

 1点目は「新型コロナウイルス感染症に対する情報を多言語化し、本市在住の外国人市民の方へ提供」するものでございますが、新型コロナウイルス感染症の各種情報に係る動画を作成し、やさしい日本語を含む10の言語での翻訳字幕を付けることにより多言語化いたします。作成した動画は、学校・企業などを通じて外国人市民の方へ周知するとともに、FacebookやYouTubeなどを活用して発信いたします。
 こちらの事業につきましては、予算資料の5ページに詳細を記載しております。

 2点目は「市営住宅に入居している外国人市民の方に、新型コロナウイルス感染症の予防に関する情報などについてガイダンスを実施」するものでございます。

 市営住宅に入居している外国人市民の方に対し、新型コロナウイルス感染症の予防に関する情報などについてポルトガル語・スペイン語・やさしい日本語によるガイダンスを行います。

 8つの団地の集会所でポルトガル語とスペイン語で1回ずつガイダンスを実施し、やさしい日本語によるガイダンスもそれに合わせてそれぞれ実施いたします。なお、ガイダンスでは先ほど説明いたしました情報の多言語化で作成する動画を用います。
 こちらの事業につきましては、予算資料の11ページに詳細を記載しております。

 次に感染拡大防止策のその3としまして「地域医療提供体制の確保支援」でございますが、新型コロナウイルス感染症への対応のため、三重県からの要請などにより、感染症の疑いのある患者の救急、診療および検査を担う医療機関に対し、医療提供体制の確保や院内での感染症拡大の防止に要する経費の一部を補助いたします。

 対象とさせていただく医療機関は、本市の二次救急医療機関と一次救急医療機関のほか、新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者の受入れをしていただいている診療検査医療機関や検査実施医療機関でございます。

 補助の対象とさせていただく経費につきましては、医療従事者の方への福利厚生に要する経費や看護師などの確保のため給与に上乗せして支給する手当などを対象経費とするほか、院内での感染症拡大を防ぐために必要な消耗品の購入や発熱患者の検査や診療のために施設を整備する場合の経費も対象とさせていただきます。
 こちらの事業につきましては、予算資料の9ページに詳細を記載しております。

 次に感染拡大防止策のその4としまして「モータースポーツイベント等での感染拡大防止」でございますが、鈴鹿サーキットにおけるモータースポーツのイベント開催時などで飲食物の販売時に使用していた無包装のワンウェイプラスチック、いわゆる使い捨てのスプーンやフォークなどに代わるものとして、個別包装された環境配慮型のスプーンやフォークなどを、鈴鹿サーキット内の飲食店などに対し配布することで、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止しようとするものでございます。

 また、無償配布により、新型コロナウイルス感染症の影響で売上が減少している事業者の支援につなげるとともに、配布するスプーンやフォークなどに環境に関する内容を記載することで、鈴鹿サーキットを訪れる幅広い年齢層の利用客に対して、本市の環境対策を広く国内外にPRすることも併せて行います。
 こちらの事業につきましては、予算資料の10ページに詳細を記載しております。

 次に生活支援策でございます。その1といたしまして、「女性の貧困等に対する支援」でございますが、1点目の取り組みでは、新型コロナウイルス感染症の拡大に起因する失業、DV被害などコロナ禍でさまざまな悩みを抱える女性に向けて、電話相談等各種窓口を案内するパンフレットを作成し、市内の全戸に配布いたします。

 2点目の取り組みは「市施設の個室トイレ内に生理用品を設置」するものでございますが、コロナ禍における貧困状態などにより生理用品の取得が困難な女性への支援を目的といたしまして、市役所本館を含む10の公共施設のトイレに生理用品を提供する設備を設置します。

 個室トイレ内に設置されたディスペンサーへ無料のアプリをダウンロードしたスマートフォンなどの端末を近づけると、ディスペンサーの取り出し口から生理用品を受け取ることができるものでございます。
 こちらの事業につきましては、予算資料の17ページに詳細を記載しております。

 次に生活支援策のその2といたしまして、「高齢者のフレイル予防」でございますが、コロナ禍で長期にわたり外出を自粛している高齢者のフレイルを予防し、活動的な生活を送るための支援を目的としましてケーブルネット鈴鹿およびYouTubeで、居宅において健康を維持するために必要な情報である運動、栄養、口腔ケアに関する番組の放映を行い、フレイル予防を啓発いたします。また、フレイル予防の啓発パンフレットを市内の全戸に配布いたします。
 こちらの事業につきましては、予算資料の18ページに詳細を記載しております。

 次に経済対策でございます。その1といたしまして「地域資源等を扱う市内事業者・生産者の支援」でございますが、一つ目の取り組みは、地産地消推進事業として行うものでございまして、新たな生活様式に対応した販売促進・販路の多様化を進めるため、市内の認定農業者のインターネットを活用した販売システムの構築や拡充を支援いたします。

 市内の認定農業者を対象に商品の写真撮影費、商品を紹介する文章作成費、オンライン決済導入費などの経費に対しまして、補助率3分の2で50万円を上限に補助いたします。ただし、オンライン決済を導入しない場合は20万円を上限とします。

 また、市内産農産物などの生産における生産者の苦労や思いを伝えるページを市のホームページに作成するとともに、販売促進用の農業生産者カードを作成し、消費者の地元産食材などへの愛着心の醸成につなげることで、「すずか産」のファンを増やすとともに、地産地消の推進を目指してまいります。
 こちらの事業につきましては、予算資料の19ページに詳細を記載しております。

 「地域資源等を扱う市内事業者・生産者の支援」の二つ目の取り組みは、特産物振興事業として行うものでございまして、コロナ禍で自宅外での活動が制限されていることから、自宅で体験できる食や農に関する3つのコースを市内小学校に通う児童、約1万人に提供することで、作物を育てる楽しさや苦労、地元産食材への愛着などの意識を醸成させ、また、体験活動を通して、家族との交流や自宅生活「おうち時間」の充実を図るとともに、農産業への支援と地産地消の推進を目指すものでございます。

 3つのコースの内容といたしましては、一つ目は「おうちCAFE(お茶いれ体験)」コースで、鈴鹿茶、鈴鹿抹茶スイーツ、急須をセットにして提供いたします。
 二つ目は「おうち農園(家庭菜園体験)」コースでプランター、用土、野菜苗2種などをセットにして提供いたします。
 三つ目は「おうちレストラン(料理体験)」コースで鈴鹿産野菜、新米、カレールー、鶏飯の素をセットにして提供いたします。
 こちらの事業につきましては、予算資料の20ページに詳細を記載しております。

 「地域資源等を扱う市内事業者・生産者の支援」の三つ目の取り組みは、地域資源活用支援事業として行うものでございまして、コロナ禍で巣ごもり需要が高まっていることから、ネット通販などのECサイトによる取り引きが増えているところでございますが、販売等情報発信力の向上に向けて市内事業者のECサイトなどを充実させるため事業者へフォトグラファーやコピーライターを派遣し、魅力的な商品紹介についてソフト面での支援を行います。
 また、デジタルとリアルの両面からの情報発信を目的に、市内物産品を集約した冊子の作成を行います。
 こちらの事業につきましては、予算資料の21ページに詳細を記載しております。

 次に経済対策のその2といたしまして「事業継続サポート給付金事業」でございますが、コロナ禍で経済活動縮小の影響を受けた、市内の商工業などを営む中小企業・小規模事業者および個人事業主の皆様に対しまして、今後の事業活動に必要な経費をサポートするための給付金として10万円を支給いたします。

 支給対象要件といたしましては、市内で事業を営んでいる事業者の方か市外で事業を営んでいる市内在住の個人事業主の方で本年1月から9月までの売上合計が前年または前々年同期間と比べて20%以上減少していることです。
 また、飲食業および宿泊業につきましては、当初予算に計上し、現在申請の受付をしております事業継続サポート給付金の対象としていますことから今回の補正予算で計上する給付金の対象外となります。
 こちらの事業につきましては、予算資料の22ページに詳細を記載しております。

 最後に、緊急雇用対策でございます。「緊急雇用対策事業」でございますが、市内企業と求職者とのマッチング支援や市内企業の採用活動のスキルアップ支援を実施し、継続した雇用が確保されるよう早急に支援を行います。
 内容といたしましては、マッチングイベント、企業向けセミナー、求職者向けセミナーをそれぞれ3回ずつ開催いたします。
 こちらの事業につきましては、予算資料の23ページに詳細を記載しております。

 以上、今回の補正予算案に係る新型コロナウイルス感染症対策の事業を対策別に説明いたしました。

 その他の目的の事業につきましては、予算資料の24ページをご参照いただければと思います。

 なお、新型コロナウイルス感染症対策の実施に伴う財源につきましては、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当しております。

 以上が7月15日開会の臨時議会で提案いたします補正予算の概要でございます。

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