[臨時 2022年2月14日]令和4年度予算案

ページ番号1005168  更新日 2024年1月23日

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写真:予算説明の様子

 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、市議会の皆さまには、感染症対策として、拡大防止策・経済対策・生活支援策など、早期に取り組むための11度にわたる補正予算の提案に対しまして、臨時議会の開催や即日議決をいただきながら、感染症対策に取り組んでまいりました。

 また、市民や企業の皆さまからも多大な御理解と御協力や、感染予防用品などを寄贈いただきながら、感染症対策に取り組んでまいりました。

 はじめに、市民や企業、そして市議会の皆さまに深く感謝を申し上げます。

 今年に入り、全国的にオミクロン株の感染拡大に歯止めがかからず、多数の都道府県で「まん延防止等重点措置」が発出され、飲食店に対しての営業時間の短縮要請や不要不急の外出を控える要請も発せられる中、国の予算編成状況については、「令和4年度予算編成の基本方針」に基づくとともに、「経済財政運営と改革の基本方針2021」における「令和4年度予算編成に向けた考え方」に基づいて、コロナの状況を踏まえつつ、メリハリの効いた予算とするとしています。

 令和3年度補正予算と、令和4年度当初予算を一体として編成する「16か月予算」の考え方で、令和4年度当初予算については、現在、開催中の国会で審議されているところでございます。

 このような中、本市では厳しい社会情勢を市民の皆さまとともに乗り越えるための令和4年度予算(案)を2月定例議会に提案させていただく旨を、本日、議会運営委員会で説明させていただきました。

 いまだ予断を許さない状況ではありますが、令和4年度当初予算は、「鈴鹿の未来に向かって ∞(無限)に輝く次世代育成予算」としました。

 本市は、本年12月1日に市制施行80周年を迎えます。
 これまで培ってきたモノを継承し、新たな技術や様式を取り入れながら、ウィズコロナ、アフターコロナを切り開き、鈴鹿の未来に向かって、無限の可能性を持つ子どもたちや若い人たちなど、次世代の育成を最重点とした予算となっています。

 一般会計予算額は、過去最高額の682億4,500万円、また、一般会計、特別会計及び企業会計を含めた予算総額も過去最高額の1,094億641万8,000円としています。

 それでは、予算編成の前提となります歳入や財政需要の見込みについて、申し上げます。

 まず、市税収入についてでございますが、個人市民税、法人市民税、固定資産税で増収を見込んでおり、市税全体としては、前年度より11億7,547万8,000円の増収を見込んでいます。

 また、国の令和4年度地方財政計画に基づき、普通交付税が増加する見込みであり、財政調整基金からの繰入金を除いた一般財源全体としては、前年度に比べ、15億5,091万1,000円、4.0%の増を見込んでいます。

 歳出につきましては、私が積極的に取り組んでまいりました子育て支援に、また、市民の皆さまが安心して、本市で暮らしていただく事業を重点的に実施する考えのもと、子ども医療費の現物給付対象者を中学生まで拡大するとともに、所得制限も令和5年度からの撤廃に向けて準備する予算を計上しています。

 また、市内の高等教育機関に在籍する看護師を目指す学生に「奨学金」を貸与し、市内医療機関おける看護師としての確保及び定着につなげる予算などを計上しています。

 そして、白子中学校、合川保育所、クリーンセンターなどの施設整備に係る予算を計上し、今後も必要とされる公共施設においては、老朽化した施設の整備に係る予算を計上しています。

 市制施行80周年記念事業としましては、令和4年度当初から1年間、市民の皆さまとともに本市の元気を回復するため、市民祭の開催補助を増額するほか、キックオフイベントなどの予算を計上しています。

 以上のことを踏まえまして、編成しました令和4年度の当初予算の概要についてでございますが、予算規模につきましては、一般会計は、総額682億4,500万円で、前年度に比べて、35億5,000万円、5.5%の増で、当初予算額としましては、過去最高額でございます。

 それでは、主な事業を、「鈴鹿市総合計画2023」の基本構想に掲げた「まちづくりの柱」別に申し上げます。
 予算説明資料の「参考資料1 令和4年度当初予算主要事業一覧」をご覧ください。

 まず、1つ目のまちづくりの柱「大切な命と暮らしを守るまち すずか」では、

  • 防犯カメラ設置事業費を拡充しまして、犯罪防止を目的として、防犯カメラを設置する自治会などに対して、設置費用の一部を補助する経費
  • 通信指令費 施設管理委託料を拡充しまして、119番通報時に伝えきれない災害情報をスマートフォンで撮影し、消防へ映像で伝えることができる映像通報システム「ライブ119」を導入する経費
  • 消防団活動費 団員出動手当としまして、消防団員の処遇改善のため、団員出動手当を引き上げる経費
  • 消防施設整備費としまして、天名地区公共施設一体整備事業として、新消防分署及び天名分団の施設整備に係る経費
  • 緊急避難場所整備費としまして、民間施設の津波避難ビル指定の増加を図るため、指定基準に合致する民間建築物の整備工事費を補助する経費

などを計上しています。

 次に、2つ目のまちづくりの柱「子どもの未来を創り豊かな文化を育むまち すずか」では、

  • 文化会館 施設整備費としまして、文化会館の長寿命化を図るための施設整備に係る経費
  • 陸上競技場 施設整備費を拡充しまして、石垣池公園市民プールの解体及び跡地にAGF鈴鹿陸上競技場の付帯施設などを整備するための実施設計業務委託に係る経費
  • 陸上競技場 第3種公認整備費としまして、5年に一度、日本陸上競技連盟が認定する第3種公認陸上競技場の公認更新のための施設整備や用具購入に係る経費
  • 児童虐待・DV対策等総合支援事業費を拡充しまして、支援対象児童の家庭に食料を届け、家庭での様子の見守りの実施に係る経費
  • 保育所費の施設整備費としまして、合川保育所の長寿命化改修工事を行う経費
  • 子育て支援センター費の施設整備費としまして、天名公共施設一体整備事業として、子育て支援センターりんりんの移転改築工事を行う経費
  • 部活動振興費を拡充しまして、指導体制の充実と教員の負担軽減のため、中学校の部活動の指導者に外部人材を登用する経費
  • 大木中学校施設整備費としまして、校舎の増改築工事を行う経費
  • 中学校費・学校施設長寿命化改良・大規模改造事業費としまして、白子中学校 校舎長寿命化改修工事 設計業務、及び他校の耐力度調査などに係る経費
  • 学校給食費管理費としまして、新たに令和4年9月からの学校給食費の公会計化に係る経費

などを計上しています。

 次に、3つ目のまちづくりの柱「みんなが輝き健康で笑顔があふれるまち すずか」では、

  • 包括的支援体制構築事業費を拡充しまして、相談支援包括化推進員とコミュニティソーシャルワーカーにより、複雑・多様化する福祉問題に対応して包括的に支援する経費
  • 在宅生活支援事業費・在宅高齢者等支援事業費を拡充しまして、認知症などで行方不明等の心配がある方が、予期せぬ事故により家族等が損害賠償責任を負った際に、対応できる保険への加入制度を導入する経費
  • 高齢者フレイル予防対策事業費では、新たに地域密着型啓発事業としまして、地域のサロンで、フレイル予防のプログラムを自宅での取り組みも含めて実施し、身体の状態の見える化により意識の啓発を図り、継続した取り組みを支援する経費
  • 子ども医療費としまして、新たに令和4年9月から子ども医療費の現物給付対象者を中学生まで拡大し、所得制限も令和5年4月から撤廃するための経費
  • 妊娠出産包括支援事業費を拡充しまして、多胎児を妊娠した妊婦に対し、通常14回の妊婦健康診査に追加で受診する健康診査に係る費用を助成する経費
  • 地域医療振興費 一次救急医療体制運営事業費を拡充しまして、新たに、365日・24時間体制による医療及び健康に関する相談ダイヤルを運営し、市民の安全・安心を確保する経費
  • 地域医療振興費 看護師育成奨学金貸与事業費としまして、新たに、市内の高等教育機関に在籍する看護師を目指す学生に「奨学金」を貸与し、市内医療機関における看護師としての確保及び定着につなげる経費

などを計上しています。

 次に、4つ目のまちづくりの柱「自然と共生し快適な生活環境をつくるまち すずか」では、

  • 地球温暖化防止対策費 地球温暖化対策実行計画推進事業費としまして、2050年カーボンニュートラルを見据えた、「鈴鹿市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定するための経費
  • 地域新電力会社設立事業費としまして、新たに民間事業者と共同出資することにより、地域新電力会社を設立するための経費
  • クリーンセンター費 施設整備費としまして、老朽化による建て替えに係る事業者選定支援アドバイザリー等業務委託を行う経費
  • 新交通システム運行事業費としまして、地域主体の新たな交通システムの構築を図るため、引き続き、週に4日運行する乗合ワゴンの実証実験を行う経費
  • 空き家対策費を拡充しまして、特定空き家などを除却するための費用の一部を補助する経費

 そのほか、道路や河川の改良費のほか、インフラ整備を行う事業費としましては、道路新設改良費に、新たに地方道路整備事業費の三日市地子町線外、玉垣若松線の事業費、などを計上しています。

 次に、5つ目のまちづくりの柱「活力ある産業が育ちにぎわいと交流が生まれるまち すずか」では、

  • 地産地消推進事業費を拡充しまして、地産地消の推進のため、新たに作成した「すずか産」のロゴマークを活用したポスター、パネル、のぼりを作成する経費
  • 農村地域防災減災事業費としまして、地震・集中豪雨等による災害を防止し、農村地域の防災力の向上を図るため、ため池の耐震調査などを行う経費
  • すずか応援寄附金推進費としまして、ふるさと納税申込サイトを5社に増やすとともに、本市の地域資源を活用した返礼品の開発などをさらに推進するための経費
  • 企業立地推進事業費 企業誘致費としまして、新名神高速道路 鈴鹿PAスマートIC周辺で、民間主導により整備している新規工業団地などへの企業誘致に向けた情報提供のための広告、及び企業立地動向調査などに係る経費
  • 鈴鹿PAスマートIC周辺 土地区画整理事業費補助としまして、土地区画整理事業内で整備される道路や水路などの公共施設の整備に係る経費を補助する経費
  • 観光振興費としまして、ウィズコロナ期における持続可能な観光振興施策として、引き続き、様々な地域資源を有機的に組み合わせた誘客多角化の推進及び市民祭を活性化する経費
  • モータースポーツ等振興支援事業費には、「eスポーツ」を活用したモータースポーツ振興事業に係る経費

などを計上しています。

 最後に自治体経営の柱「市民力、行政力の向上のために」では、

  • 市民参加(協働)推進事業費を拡充しまして、市民活動団体交流事業「つながろう鈴鹿ネットワーク」の開催に係る経費
  • SNS広報費としまして、新たにLINEなど、SNSの各種ツールを活用して、市民の皆さまに対して市政に関する情報を迅速に発信するための経費
  • 地域づくり推進事業費としまして、地域の課題解消及び活性化に向けた、地域の特性を活かした地域づくりの推進に係る地域づくり一括交付金の交付に係る経費
  • RPA等導入支援・研修事業費としまして、引き続き、RPA、AI-OCRを活用し、業務の効率化と負担軽減などを図る経費
  • 国際親善費としまして、本年12月1日に実施する市制施行80周年記念式典に友好都市であるル・マン市及びベルフォンテン市の代表者を招待する経費
  • 男女共同参画基本計画策定費には、鈴鹿市男女共同参画基本計画策定のための住民アンケートに係る経費
  • 公民館費の施設整備費としまして、天名地区公共施設一体整備事業として、天名公民館・天名地区市民センターの移転改築工事を行う経費

などを計上しています。

 特別会計につきましては、総額は、219億9,388万4,000円で、前年度に比べ、6億6,565万3,000円、2.9%の減でございます。

 水道事業会計は、70億4,890万1,000円で前年度に比べ、2,258万9,000円、0.3%の減となっております。

 下水道事業会計は、121億1,863万3,000円で、前年度に比べ、9,188万5,000円、0.8%の減となっております。

 令和4年度の全会計を合わせますと、1,094億641万8,000円で、前年度に比べて、27億6,987万3,000円、2.6%の増で、こちらも過去最高額となっております。

 以上が、「総合計画2023」の成果指標の目標の達成に向け、実行計画を着実に実施するための令和4年度の予算の概要でございます。

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