第3回「鈴鹿地区みえ防災コーディネーター」
- とき
- 平成30年11月16日(金曜日)18時30分~20時10分
- ところ
- 鈴鹿市社会福祉センター1階A会議室
- 参加者
- 鈴鹿地区みえ防災コーディネーター 16人(男性8人、女性8人)、市長、その他関係市職員
今回のミーティングで出た主な意見
- 防災活動で思うこと
- 地域で行っている防災活動について
- 災害時の避難方法について
- 避難所の設備について
- 防災活動の課題について
- 緊急時の情報伝達手段について
1 開会のあいさつ(事務局)
皆さん、こんばんは。本日は、ご多忙な時間に、「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加いただきまして、ありがとうございます。私は、本日の司会を務めます、市民対話課長の實義です。どうぞよろしくお願いします。
さて、この鈴鹿(まち)づくりミーティングは、市長自身が最も大切に考えております「対話と協働」を進める上で、たいへん重要な事業です。そして、このミーティングも平成23年度から回を重ねて、各地域の皆さま、各分野で活躍されている団体の方々と意見交換を行ってきました。本日の市長ミーティングが、本年度3回目となります。
どうぞよろしくお願いします。それでは初めに、末松市長より挨拶いたします。
2 市長あいさつ
皆さま、こんばんは。大変お世話になっております、市長の末松則子です。本日は、「鈴鹿地区みえ防災コーディネーター」の皆さまにおかれましては、公私ともにご多忙の中、「鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。また、平素は市政各般に渡り、多大なるご理解・ご協力をいただいていることを、この場をお借りしまして御礼申し上げます。さて、紹介のとおり、平成23年度から続けている「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」では、皆さまと意見交換をして得たご意見を、それぞれの政策や、地域活動に生かしています。
本日は防災の話が中心かと思います。いつ起きるかわからない南海トラフ地震の予防に向けて参考にしたいです。振り返りますと、6月に大阪で地震があり、子どもたちが痛ましく命を落としたということがありました。7月に入ると、台風と長雨で西日本災害が起きました。鈴鹿市では、9月に台風21号、24号が発生し、長いこと停電になりました。北海道では胆振東部地震が起きました。今年度は特に災害が多かったと思います。皆さまのお話やご意見が、この異常気象に必ず役に立つと思います。長々としゃべりますと、後の意見交換の時間が無くなりますので、挨拶はこれくらいにして、忌憚のないご意見を聞かせていただき、すばらしい機会になることをお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
3 参加者代表者あいさつ(※※※※様)
こんばんは。大変忙しい中、お時間を作っていただき、ありがとうございます。我々の活動は平成24年からスタートして、当初は亀山と鈴鹿のメンバーが一緒でしたが、半年ほど経って、山の方と海の方で活動が違うということで分かれました。我々は「みえ防災コーディネーター」として認定は受けていますが、実際は素人の集まりです。自治会や学校へどう入っていけばいいのかを、防災危機管理課や消防署の指導を受けて活動しています。本日は、これからどのように活動を継続していくかということや、日頃思っていること、感じていることをお話ししたいと思っています。よろしくお願いいたします。
4 参加者自己紹介
参加者 私から参加者の紹介をいたします。順番は、防災コーディネーターの認定順です。平成21年認定の※※※※さんです。平成23年認定の※※※※さん、※※※※さん、※※※※さん、※※※※さんです。※※※※さんは※※※※地区の自治会長を担当しながら、※※※※中学校の地域コーディネーターをしておりまして、消防団では本部の団員をしています。続きまして、平成24年は※※※※さん。ひまわり分団の副団長をしています。平成27年は※※※※さん。元ひまわり分団の団長です。続きまして※※※※さん、※※※※さん。※※※※さんは、社会福祉協議会の※※※※の代表です。続きまして※※※※さん。開業助産婦で、「※※※※」に所属しています。続きまして、※※※※さん。※※※※さんは28年間、子どもの街頭指導をしていました。大変だったと思います。隣に座っている奥さんは、地域で体操の「※※※※」の代表です。続きまして、※※※※さん。平成25年は※※※※さん。看護学校の教師をしています。都合がつきましたので本日は飛び入りで参加いただきました。続きまして、※※※※さんです。最後に、※※※※です。平成24年に地域づくりを立ち上げました。
5 事務局概要説明
(省略)
6 団体の取り組み説明
参加者 それでは活動報告いたします。待ち受けの画像は、今年の2月18日、三重大学で、三重県全体で集まって勉強会をしたときの様子です。我々の活動は、行政や地域との連携が難しいのですが、鈴鹿市はうまくいっているんだな、という声も聞きました。次に、これは三重県のコーディネーターがいる分布地図です。北はいなべ市から、南は紀宝町まで、現在776名が認定されています。鈴鹿市は72名が認定されています。全体では18地域あるそうです。この「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」に参加しているのは16名ですが、全員で24名で、女性が14名、男性が10名です。津市から1人、応援として会に入って活動している方もいます。平成24年当初は、県民センターの会場を使いながら活動していましたが、平成28年からは、この社会福祉協議会のお部屋をお借りして、鈴鹿市のボランティア連絡協議会に加盟しながら活動をしています。毎月1回、第3木曜日は定例会をしています。分布地図を見ると、海側に多くの防災コーディネーターがいます。今回、山側に※※※※さんご夫婦が追加されました。次に、これは平成24年から平成30年の11月までの活動推移です。最初はなかなか活動ができませんでしたが、平成27年から29年には、活動機会が増えてきました。活動内容については、1番目に小中学校と保育園や幼稚園。2番目は自治会や各団体。3番目が公民館活動。4番目が行政との連携・啓発。5番目が各会議。活動の依頼があると、打ち合わせをしないといけません。場合によっては、地域を見て調べて、それから取り組むことにしています。
これは、事業結果についてです。赤い線が引いてあるものは、消防やまちづくり協議会など、鈴鹿市が開催している活動なので除きました。除いた結果、活動回数は102回となっています。活動の中身は、教育訓練、視察・啓発の勉強、会議や打ち合わせなどがあります。伊勢湾岸の過去の南海トラフの調査をしている新田康二さんに講話していただく機会もありました。そして、今季は、鈴鹿市からいただいた応援支援金でプロジェクターを購入しました。非常に便利です。この後、NHKで放映された「大阪のおばちゃん」を紹介します。防災ってなかなか親しみにくいんです。わかっていてもできない。そういう防災を楽しみながら学びます。こちらは、ダンボールでできた円形のボード「えんたくん」です。去年、まちづくり協議会で、郡山の方に三重県の方に来てもらいました。防災の課題は自分たちで考えないといけない、ということで、「えんたくん」を膝の上に置いて、紙を置いて、テーマを決めて、自分たちで書いていきました。江島七丁目では、「今、自分の家族が防災に取り組んでいるのはなんですか」というテーマで、皆が自身で取り組んでいることを書いていきました。次に、「今、南海トラフ地震が起きた際、不安なこと・心配なことはありますか」というテーマを出し、最後に、「自分でできること・地域でできることはありませんか」というテーマを2枚目に書いてもらいました。それを全部まとめると、319件の意見が出ました。多かったのは、避難や備えについてでした。これらの意見を、役員を集めて説明しました。説明の後に、住民の方に集まってもらい、意見の集計結果に基づいて、「これからどうするかは皆さんが考えてください」という投げかけをして、これからの取り組みにつなげました。活動をしてきた中で感じたことですが、防災への備えや必要性は感じているができていない。地域でも同じで、取り組まないといけないとわかっているけども、なかなかできない。地域の防災活動にどう取り組んでいけばいいか。女性目線で防災について考えて、どう取り組んでいけばいいか。次世代の子どもたちをどう育てていくのか。訓練に参加しない人にどう参加してもらうか。地域のニーズをどう受けて、どう返していけばいいのか。これらが大きな課題かと思います。また、活動場所について悩んでいます。月に1回この会場を借りて会議をしていますが、ほかの活動について、例えば、地区市民センターや公民館を借りることができたら助かります。また防災活動をしていると備品が増えていきます。家に置いていくと、自分の部屋なのに、足の踏み場がなくなっている状況です。いい加減にしてと女房に言われています。ちなみに、「えんたくん」については、江島の方に保管してもらっています。18日に防災訓練があるので、今がピークです。これは※※※※さんの家の写真で、ずっと長い間活動を続けて、部屋が備品で埋まっている状況です。あと、鈴鹿市の補助金で活動をしていますが、来年あたりでなくなると聞きました。その後、我々は会費をいただいて、会費の中で活動をしていますが充分ではありません。身近な悩みと、大きな命を守るという悩みがあります。以上が我々の活動状況です。
市長 ありがとうございます。
7 意見交換(ミーティング)
防災活動で思うこと
市長 活動報告ありがとうございました。例えば、防災訓練に参加すると、防災コーディネーターの皆さまが、いろいろと防災グッズを展示していて、ほかにも、こういうことをした方がいいよと、訓練に参加している市民に教えているところを目にします。本当に感謝しています。
身近な悩みや大きな悩みという話がありました。防災に取り組むというのは、一朝一夕にはいかないですし、東日本大震災が大きな契機になり、風化させるものではないと思っています。日々これらの防災活動をしながら、それぞれご自分でどのような活動していますか。また、それ以外に日々気をつけていることや、市民に啓発していることなど、ご意見を聞かせていただきたいと思います。
参加者 開業助産士をしています※※※※です。「※※※※」という開業助産士の会で、主に育児支援をしています。平時から災害時まで続く育児支援について、赤ちゃんを死なせないまちづくりに取り組んでいます。現在、お母さんたちにはたくさん問題がありますが、大きいものは避難と栄養難です。おそらく、災害時に1番大きな問題となるのが栄養のことだと思います。防災危機管理課にお願いしたいのですが、こちらで作成したパネルを授乳テントと一緒に置いてもらいたいと思います。また、市長もご存知かと思いますが、「スフィア基準」に沿うように、お母さんたちの防災力を上げるとともに、行政からの支援がお母さんたちに円滑に届くように、私たちが行政の話を聞いて、それをお母さんたちに説明して、お母さんたちからどのようなことで困るかを聞く、という活動をしています。これからの目標は、お母さんたちに地域に出て、避難訓練に参加してもらうことです。赤ちゃんを連れて参加して、赤ちゃんを泣かせてどれだけ困るかを皆さんに実感してほしいです。新しく赤ちゃんを出産された方には、どんどん防災活動に参加してもらうよう話をしています。
市長 ありがとうございます。授乳用のテントって非常に大事だと思います。プライベートやプライバシーの問題がありますが、そのような課題があると教えていただけてありがとうございます。その課題についても、防災危機管理課と話をしていきたいなと思います。栄養のことについて、本職ならではの観点かと思います。いかかでしょう。今、※※※※さんが言っていただいたように、ご意見をいただけたらありがたいです。
参加者 西庄内の※※※※です。以前、白子での防災訓練を見させていただき、緊張感いっぱいでした。西庄内はなかなか水害はありません。先日、妻と2人でサロンの場で防災のセミナーを開催しました。東日本の大震災が起きたとき、多くの日本人が助け合い、励まし合いをしました。そうした団結力に世界中から賛嘆の声が上がりました。しかし、できることなら、そうした素晴らしい日本人の資質を、大災害が起きる前の備えの時点で生かしてほしいと思い、テーマを「備えあれば憂いなし」として、画面を使って、クイズも使いながら一時間ほど行いました。普段からこういう活動をしたいと思っています。
参加者 パートで、※※※※学校のスクールバスの添乗員をしています。肢体不自由児の方たちを乗せています。消防学校の駐車場を借りての防災訓練や、保護者への引渡し訓練などをしています。防災についての意識は高いと思います。私も特別なことはできないですが、地域の方に、こういう活動をしていると聞いたよとか、井戸端会議や普段の生活の中で、お茶を飲んでいるときに、自然と防災のことを語っていけたらいいなと思って参加しております。
地域で行っている防災活動について
参加者 ※※※※です。大阪で子どもがプールの壁が倒れて亡くなったというニュースがとてもショックで、自分の住んでいる加佐登地域で、通学路をコーディネーターの方たちと歩いて、ブロック塀や自動販売機の危険箇所を確認したのですが、危険な箇所がたくさんあることに気づきました。※※※※さんが言っていたように、なかなか自助・共助の備えにつなげることができない、思っていても防災の準備ができない。今年、三重県で高校生の子たちが集められ、東北へ防災に関する研修に行ったと聞きました。研修を受け、防災士の資格を取った子どもたちが自宅に帰って、お母さんとお父さんが防災の準備を何もしていないと気づき、家族でスーパーに買い物に行ったということを聞きました。やはり、防災教育というのはとても大事だと思います。子どもたちが学んだことは家族に伝わりますので、広い範囲で防災の大切さが伝わっていくのではないかなと思いました。三重県の取り組みを聞いて、鈴鹿市がこれからどのようにしていくのかと考えています。もう1つ、移民対策について意見があります。今回の政策で移民が入ってきますが、牧田地域は海外の方が多いので、その地域の防災の参加をしたいと思っています。去年、危機管理課の職員にも来てもらって「いろは教室」で海外の方たちに防災教育をしました。これから鈴鹿市が、海外の方が多い地域でどのように防災教育をしていくのかなと思います。
市長 ありがとうございます。子どもたちが防災に取り組むという、子どもたちがきっかけづくりになることが一番大事だと思います。すばらしい観点の意見をいただきました。学校によって回数は異なりますが、ハザードマップや防災マップを使って、小学4年生を対象に、年に1回防災教育をしています。子どもたちが学校で学んだ防災のことを家に持って帰ることで、それが防災のきっかけづくりになりますので、この取り組みはずっと教育委員会で続けたいと思います。まちづくり協議会などで子どもが参加する際に、防災についての話をしますと、その話は必ず家族に繋がります。一番頼りになるのが中学生で、それぞれの学区内にいる中学生が、通学路のどこに1人暮らしの高齢者がいて、リアカーを持っていたらこの人を乗せることができると、全部の学校ではないですが、中学生と一緒に勉強する取り組みをいくつかの学校では始めています。高校生は県外や市外の学校に通っていることが多いです。東北の震災の映像を見ると、中学生が大きな力になると思います。中学生に繰り返し防災教育をするよう、学校でお願いしています。繰り返し取り組むことで、それが生きてくればいいと思います。海外の方の観点についても言うとおりで、地域によって違いはありますが、牧田地区は先取りしていろいろ進めています。玉垣地区では防災訓練ではなく、防犯訓練として、夜の見回りを一緒にやっています。海外の方との防災・防犯活動が、これからの課題として、大事になると思います。※※※※さんがおっしゃった井戸端会議はとても大事で、防災の話を広めるにはいいと思います。サロンなどでお話しすることも、いろんな場で多くの情報を入手できるような、いろんな立場で防災活動に取り組んでいることは素晴らしいことだと思います。言い続ける、やり続けることで効果が出てきます。これからも井戸端会議をどんどんしてもらって、いろんな場で防災のお話をしてもらいたいと思います。バスの添乗員をしていただき、ありがとうございます。子どもたちが安心してバスに乗ることができるのは、そういった助けてくれる方たちがいるからだと思います。その子たちの防災についても、参考になるご意見を聞かせてください。
参加者 いつも考えていること、疑問に思っていることは、鈴鹿市が毎年行う市を挙げての防災訓練についてです。訓練参加者があまりにも少ない。誰のための防災なんだろうと思います。多くの消防署の方が消火器をたくさん用意して待ち構えていても、ほとんど人が来ない。そこで1つ提案なんですが、鈴鹿市の職員全員は難しいとして、係長以上の方は全員参加してほしいです。もう1つは、NPO組織の全員は難しいので、代表者だけでも集まってほしいです。
参加者 今年から※※※※の自治会長をしております※※※※です。いくつか意見があります。1つ目は、大阪の地震の後、教育委員会で通学路の緊急点検をしたと思いますが、地域のことは自治会長が1番よく知っています。ブロック塀の点検を、加佐登地区は自治会長が全員参加して行いました。地域のことは自治会長にパスしてはどうかなと思います。2つ目は、加佐登地区は伊勢湾台風以降に大きな災害はないので、防災意識がどんどん低下しています。最近、取り組み始めたのが、「ふれあいカフェ」という、月に1回開催している高齢者の方の集まりで、数分間防災の話をするものです。数回防災講習会を企画したのですが、なかなか人気がありません。防災と言うと構える人がいて、なかなか参加者が増えません。いろんなイベントの中で、防災の話を少しだけできたらいいなと思います。3つ目は、私は今年の秋からシニアのテニス教室に通っていますが、江島体育館が工事をしていました。先ほど、※※※※さんから説明があったように、江島七丁目の方たちには、地震が起きたら体育館に逃げてと説明しています。代わりとなる避難所を、暫定的に開設してほしいです。
参加者 先ほどの話と関連する箇所があります。ブロック塀についてですが、私たちの地域でも点検をして危険なブロック塀がある場所にチェックをし、小学校でハザードマップを作ることを夏休みの宿題にしていました。ブロック塀の持ち主に、危険なのでどうにかしてもらえないか、とはなかなか言えません。そのため、そのまま残ってしまいます。過去にあった仙台の大地震の際に、かなりの方が亡くなったと問題になりました。今回の大阪の地震で、また問題になりました。ブロック塀除去工事には補助金が出ますが、補助金のことを知っている人は少ないので、もっと宣伝してもらいたいです。それから、体育館の話が出ましたが、台風24号で、私らの地域では多くの方が避難しました。約50人が体育館へ避難しました。鼓ヶ浦小学校では、どこの地区がどの教室を使うというマニュアルを作っていますが、今回、はじめて避難する高齢者の方がいました。その方が移動の際に転んだようです。高齢者の方、足の悪い方を移動させるのは難しいと思います。校長先生と鈴鹿市職員の2人に来てもらい、その方らの指示で動いていたのですが、転んでしまいました。転んだときは問題なく足は動いたようですが、後日、ある人がお見舞いに行った際に聞くと、骨折していて、中央病院に加療入院していることがわかりました。避難の際に、我々がどのように支援するかを考えないといけません。現在、まちづくり協議会で、1つのテーマとして挙げようかと思っています。
市長 ブロック塀の話が出ました。地域のことは、地域の方にしかわからないことが多くあるので、自治会の方々にご協力いただいて、ブロック塀などの点検、とてもありがたいです。しかし、除去できていないブロック塀が多く残っています。鉄筋を入れることが原則となっていますが、民間やご自宅の塀については、鈴鹿市で調べることができません。所有者の方の意向や気持ちに訴えていくしかないのかもしれませんが、補助金について、もっともっと宣伝をして、危険なブロック塀を除去してもらいたいと思います。除去するように誘導する取り組みが必要だと思います。9月に向けて補正予算を組みましたが、例年に比べると補助金を使ってブロック塀を除去する方がかなり増えました。頭打ちがある補助金ではなく、除去する方がいれば加算をしてでも捻出しようと考えています。もう少し広報に力を入れようと思います。いざというときの高齢者の方の避難というのは、どうなんでしょう。高齢者の方が怪我をされてしまってもいけませんし。
災害時の避難方法について
防災危機管理課防災GL 高齢者の方の避難は課題になっています。江島地区などの高齢者の方が多い地域だと、高齢者の方が高齢者の方を避難誘導することになりますので、どのようにしていこうかなと考えています。津波は別として、風水害であれば、家に1人でいると不安になり、避難所に早く行きたいという方はいますし、本当に危険を感じて避難をされる方もいます。しかし、私としては、なるべく家にいてもらうか、2階があれば2階にいてもらうよう案内しています。避難所は早くから開いているので、暗くなる前、風が強くなる前、明るいうちに自主的に避難をしてもらう。課題は、高齢者の方が多い地域で、どのように支え合って避難誘導していくかです。自主防災隊には温度差があって、自主防災隊や地域づくりで、今後取り組んでいく課題だと思います。
参加者 怪我をした人が住んでいるところは、体育館の東側で、体育館まで歩いて5分もかかりません。そのため、体育館へ避難したいということでした。また、この方の親族には発達障がいを持っている方がいて、65歳以下で1人住まいではありません。1人住まいの高齢者の場合は、民生委員とつながりがありますが、高齢の親と65歳以下の方が同居している場合、若い同居人は健康で外に仕事に出ていて、高齢者の方は家で寝込んでいる場合。そういう方は鈴鹿市の高齢者援助の適用になりません。仕分け方法は難しいかもしれませんが、必要な支援ができないというのが現状ですので、ご検討いただきたいと思います。
市長 ありがとうございました。災害時要援護者について、1人暮らしの高齢者の方であれば、民生委員の災害時要援護者台帳に名前が載ります。しかし、昼間だけ1人住まいの場合、うちもそうですが、私も息子も仕事に出ていますので、昼間は母1人になることがあります。そのような方たちとの連携も課題に挙がっています。民生委員を含めて検討しないといけないと思っています。ちなみに、改修中の体育館の代替避難所は武道館になっています。
避難所の設備について
参加者 まず、防災危機管理課長にお礼を申し上げます。11月10日に白子地区南長太自治会で防災に関する講演をしてもらいました。ありがとうございました。私たちの自治会は、参加者が約20名と少なくて、ここにいる※※※※さんや※※※※さんに応援してもらいました。1つお願いしたいことがあります。昨年の2月、三重県教育委員会主催の防災訓練が四日市大学で行われました。宮城県の西高等学校の校長先生が陣頭指揮をとり、臨時避難所の避難者への対応をされました。当時の災害では、400人の亡くなった遺体と、体育館の通路を隔てて800人の避難者がいたという話を聞いて本当にびっくりしました。また、校長先生の指導で、学校の先生がトイレを一生懸命掃除していて、「何で私たちがしないといけないのか」という話もあったようです。それから今年の8月に、※※※※さんの引率で、上下水道局とクリーンセンターと三重県の南部浄化センターへ、汚水処理について聞きに行きました。その際、トイレについてご検討してくださいと伝えました。白子地区は、白子中学校と体育館と武道館へ避難する計画ですが、もし、6メートルの津波が来て、1万人単位の人が避難する場合、どこに避難するのかと心配です。白子中学校に避難した場合、水や食糧は行政から必要最低限もらえると思いますが、トイレの数が圧倒的に足らないと思います。学校の生徒の方は、学校のトイレを使えますが、マンホールトイレが十数個しかありません。ポータブルトイレや仮設用トイレの数も非常に少ないと思います。学校のトイレは公共下水道につながっているので、公共下水道の管の破損、あるいは三重県の流域下水道の管が破損する、あるいは浄化センターが損傷を受ける可能性があるため使えない。しかし、実際にトイレが使えなくなると困るので、学校のトイレを便槽として使う案はどうかなと思います。その資料を作りましたので、防災危機管理課の職員に目を通していただきたいと思います。いろんな問題がありますが、トイレの問題も検討してもらいと思います。
市長 ありがとうございました。とてもわかりやすく資料を作ってもらいましたので、後でゆっくり見させていただきます。トイレの問題は必ず出ますので、大事な問題だと思います。
防災活動の課題について
参加者 ところで、市長に質問したいのですが、私は3年くらい前まで、シティマラソンのボランティアをしていました。市長は今でもシティマラソン走っていますか。
市長 走っています。
参加者 そうですか。健康マイレージ事業が、防災に還っているのではないかと思い聞きました。なぜ、私が防災に興味を持ったかというと、以前、日本で災害にあった際に、避難者の方たちがおにぎりをもらうために並んで待っている姿に、世界中から賞賛を受けたと聞いて、私は不安に思いました。避難者の方たちは必ず食糧がもらえるという安心感があるから並んで待っていますが、もし、もらえない人が出てくると取り合いになると思うので、きれいに並ぶなんてことにはならないと思います。平成20年頃、男女共同参画課にお世話になったことがあります。避難所では、女性の方や弱者の方が、セクハラやDVに遭わないように守られています。これは私の勝手な推測なんですが、災害が起きると、男性も女性も子孫を残そうという本能が出てきて、トラブルが起きるのではないかと思います。また、※※※※さんが話したように、私たちは地域に入っていきたいのです。少しでも防災に興味のある人に、詳しく学んでもらうことはさほど難しくないです。防災にあまり詳しくない地区で、私たちの毎月開催している定例会を見てもらいたいです。もし、それができるのであれば、公民館や地区市民センターとまでは言いませんが、どこかで毎月1回、移動定例会を開催して、地域の方が傍聴者として参加できれば、防災のことを考えるきっかけになるかと思います。皆さん行政の方に集まっていただくのは大変ありがたいことなんですが、こちらから地域に歩み寄ることはできないのかなと思います。もし、そういう会場をお借りできれば、ぜひ開催したいです。
市長 最後のご提案は非常におもしろいと思います。もしかすると、傍聴している地域の方が会議に入ってくるかもしれないですね。皆さまは定例会でいろんなテーマや研究について話合いをされていると思いますので、なかなか興味深い提案だと思います。考えてみたいと思います。
参加者 私は地域づくり協議会の準備委員会を、鼓ヶ浦公民館で行っています。全自治会長、民生委員、PTA、小学校の運営委員に、議員さんにリーダーとして入っていただいて、地域協働課の指揮で動いています。防災について、ある程度知識を持った人に参加してほしいということで、議員さんから私に要請がありました。私はアドバイザーとして参加して、毎年イベントを続けています。ここにいる防災コーディネーターの皆さまは、地域づくり協議会の防災をやるのであれば、メンバーに登録して参加をすればいいと思います。
市長 各地域で地域づくり協議会が立ち上がってきましたので、防災をテーマに取り組むことは非常にすばらしいことだと思います。地域づくり協議会で何をしたらいいのか、どうしたらいいのか、と質問があります。防災は必ず知っておかないといけないテーマだと思いますので、ぜひ続けてほしいと思います。※※※※さんには先頭に立って活動してもらい、本当にありがとうございます。そのような活動を続けていくと、家の中が防災グッズでいっぱいになるわけですね。防災グッズを置く場所を考えないといけないですね。
参加者 家のスペースがなくなってしまうので、できれば公民館に倉庫を追加してもらって、置き場所にしてもらいたいと思います。
市長 まちづくり協議会では、公民館の部屋を利用してもらっているので、そこに一緒に置けないかを提案してみます。
参加者 私は今年、真備町と呉市のボランティアに行きました。真備町でたくさんの高齢の方が、1階で逃げられずに亡くなっているという事実を知り、ハザードマップをどれだけ生かすことができたのかと強く思いました。ハザードマップを見ると、被害があった地域と、ハザードマップで予想された地域がぴったりと重なっていました。住民の方たちは、洪水になれば被害が出るという意識を持っているけども、逃げずに、また、防災マップを見ていないという人がたくさんいました。これは真備町や呉市だけの問題ではなく、鈴鹿市でも同じです。あれからいろんな人に聞いたら、見ていないとか、どこかに紛失したという話が多いです。改めて防災マップを見ると、いろんな情報が書いてあります。例えば、一円玉で距離が測れることや、十円玉で時間が計れることが書いてあります。防災マップを見ていたら、自分たちがどうやって逃げたらいいのか訓練できます。命を守る防災マップなので、これからも自分らで活用して、自助・共助につなげたいと思います。防災危機管理課の職員が各地域で防災講和をする際には、各地域で自然災害の種類や被害が違うので、防災マップを利用してほしいと思います。私は※※※※地区に住んでいて、18日に※※※※で避難訓練が行われる予定で、その際には防災危機管理課の職員が防災マップの見方や活用について説明をしてくれると聞いていますので、うれしく思っています。防災危機管理課の職員の知恵を拝借して、防災マップを活用して、自分の身を守る活動を続けたいと思います。
緊急時の情報伝達手段について
市長 ありがとうございます。私から1つ質問があります。ここ数回、台風がありましたので、緊急エリアメールを鈴鹿市から送りました。携帯から聴こえてくるエリアメールの音は、情報提供の仕方としてどう思いますか。防災ラジオではなかなか家の中まで聴こえないので送っていますが、鳴らすな、という意見の人もいます。また、SNSの活用が、防災にどう影響するでしょうか。
参加者 台風や豪雨の際には、堀切川、中ノ川、鈴鹿川や熊野がどういう状況になっているのかと調べています。私の妻はガラパゴス携帯ですが、防災情報を受け取るため登録しました。最初は抵抗があったようですが、今では自然に見ています。活用については、登録するまで抵抗があるけども、情報伝達としては適切だと思います。手元で見ることができるので。災害などに関する大事な情報を浸透させるという課題があると思います。メルモニも一緒に見ていると、災害の際には多くの情報が届きますので、今どういう状況なのか確認できます。ですから、多くの情報源があると、今の自分の状況が把握できると思います。例えば、この前、掘切川の大変な状況がありました。普通では考えられませんが、県内で3箇所避難勧告が出ました。堀切川に何があったのか、そういう情報を知ることができました。
参加者 堀切川と中ノ川にテレビカメラがありますが、あれはどこのカメラなんですか。
防災危機管理課防災GL CNSのカメラです。今後も、CNSと鈴鹿市が協力して、CNSにもっと防災に使えるカメラを増やしてもらうようお願いしています。
参加者 雨のときや夜間は、照明が悪く、カメラの映りが悪くて、見ていてもよくわかりません。カメラからの映像が一番分かりやすい情報なので、もう少し考慮してもらいたいと思います。
防災危機管理課防災GL 中ノ川は暗かったところに防犯灯をつけてもらいましたので、ようやく見えるようになりました。
参加者 前の職場では、病院における防災についての担当やお手伝いをしていました。その活動内容を、こちらの会で伝えています。地域のことや医療のことは、現場では関わってくることが多いので、今後も地域のことを防災コーディネーターの方に伝えることと、また、その逆の、医療の現場にも地域の防災を伝えていくように関わりたいと思います。SNSについては、患者さんで登録している方はいますが、音のことで困っています。避難の際は大きな音で気づきやすいですが、解除の際も同じ大きな音が出るので、寝ている場合には患者さんが起きてしまうことがあります。少し柔らかめな音に変更していただければ、安心にも繋がると思いますので、少し工夫してもらいたいと思います。
市長 解除の際にも鳴らさないといけないのか、いつも防災対策本部会議で話合っています。夜中に鳴らす際には、寝ている方もいますので、鳴らす時間を考えたり、翌朝にしたり、3回鳴らすところを1回に集約するなど、工夫はしていますが、市民の方からよく意見をもらうので、防災危機管理課で検討していきます。防災情報を出したのであれば、必ず解除しないといけないというルールになっていますので、鳴らさないといけませんが、検討課題にします。ありがとうございます。
参加者 検討する際には、行政だけでするのではなく、我々のような団体も同席させてほしいです。市民目線で、もっとがんがん鳴らすべきだ、そのための災害なんだ、という意見もあります。非常に難しい問題だと思いますが、私は必要だと思います。
市長 なぜこんな質問をしたかというと、私は全国市長会で防災対策のメンバーに入っていて、一昨日に、岡山県総社市長や倉敷市長とお話をした際、SNSを避難や、その後の避難所運営にも活用していると聞きました。総社市では、SNSで発信したことで、何かボランティアができないかと、体育館の前に1、000人の高校生ボランティアが集まったそうです。災害の翌日に、高校生が高校生同士を集めて、瓦礫や土砂の撤去をしたそうです。最近の若い方には、SNSを防災に活用することで、こんなにも効果がある、というお話を聞いて、いまだに避難をしているという方もいますが、行政の課題もいろいろとありました。県との連携がなかなかできないこと、国とのプッシュ型支援が良いばかりではないことなど、現実的な話がありました。SNSについては、台風だけではなく、いざというときの災害へも大きな効果があるというお話もありました。災害メールについて話しましたが、メルモニや普段の鈴鹿市HPなど、行政が情報を流し続けることが、とても大事なんだと、当事者の市長さんたちの話から実感しました。そこで今回、質問しました。ありがとうございます。復興を頑張っていて、鈴鹿市も広島県安芸郡熊野町に職員を派遣しています。熊野町長から、心強く思っていると感謝をいただきました。災害に関しては、避難所運営でも、皆さまの役割は重要になってきます。避難所運営の仕方についても教えていただけたいと思っています。
(劇「大阪のおばちゃん」披露)
市長 ありがとうございました。これから防災の講話には「大阪のおばちゃん」を連れていかないといけないですね。
参加者 劇中でダンスをしているのは、避難所でエコノミー症候群を防ぐため、「ヒラメ筋体操」をしています。
参加者 結構人気があって、何度も呼ばれている地区もあります。鈴鹿市を越えて、亀山市から盛んに呼ばれています。
参加者 亀山市、菰野町、他の市からも呼ばれています。最初は、女性が私1人しかいなくて、1人でしていました。女性消防団の仲間が増えて、やっと女性3人で劇ができるようになりました。
市長 親しみのある防災という取り組みは大事だと思います。頑張って啓発をしながら、いろんな視点を大事にして、行政とともに、皆さまのスキルや知恵を防災活動に生かせるように、私たちも負けないように頑張りますので、よろしくお願いいたします。本日は、本当に楽しく、勉強をさせていただいて、とても参考になりました。皆さまの得意分野を生かして、それぞれが知恵を出すことで、幅広い防災対策が成り立つと思いました。これからも各地区で、各学校で頑張って取り組みを進めていただけたらありがたいと思います。今後もご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
※この会議録は、要約しています。
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