第1回「鈴鹿市青少年育成市民会議」

ページ番号1006371  更新日 2024年1月23日

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とき
平成30年6月19日(火曜日)18時50分~20時30分
ところ
市役所別館第3 2階会議室
参加者
鈴鹿市青少年育成市民会議 16人(男性12人、女性4人)、市長、その他関係市職員

今回のミーティングで出た主な意見

  • 子どもや中高生のまちづくりへの参画について
  • 学校との関わりについて
  • 青少年と大人をつなぐには
  • 現役世代のまちづくりへの参画について
  • まちづくりの進め方について
  • 地域の安全について

1 開会のあいさつ(事務局)

 皆さん、こんばんは。本日は、皆さんお忙しい中、「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加いただきまして、ありがとうございます。私は、本日の司会を務めさせていただきます、市民対話課長の實義でございます。どうぞよろしくお願いします。
 さて、この鈴鹿(まち)づくりミーティングは、市長自身が最も大切に考えております「対話と協働」を進める上で、重要な事業でございます。このミーティングは平成23年度から回を重ねてきまして、各地域の皆さま、各分野で活躍されている団体の方々と意見交換を行ってきました。本日の市長ミーティングが、本年度1回目となります。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、末松市長からあいさつをさせていただきます。

2 市長あいさつ

 皆さん、こんばんは。鈴鹿市長の末松則子です。本日は、鈴鹿市青少年育成市民会議の皆さまにおかれましては、お忙しい中、鈴鹿(まち)づくりミーティングにご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。お仕事を終えられてからのお時間ということで、大変お疲れとは思いますが、時間の許す限り意見交換をしたいと思っています。よろしくお願いいたします。この市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティングは、市長に就任して以来、継続しております事業で、さまざまな団体の皆さまと毎年4、5回開催し、皆さまから頂戴したご意見・ご提言を政策や事業へと展開しています。本日は、それぞれのお立場で、これからの青少年の健全育成、子どもたちの未来をどう切り開いていくかを、ご意見いただければと思っています。鈴鹿市には伝統工芸、伊勢型紙、鈴鹿墨、あるいは、モータースポーツといった地域資源がたくさんあります。これらを教育の場で生かし、子どもたちへの理解を促しております。皆さまのお顔を拝見しますと、それぞれの分野でリーダーシップを発揮している方たちばかりですので、どんなお話が聞けるのか楽しみにしています。よろしくお願いします。

3 参加者代表者あいさつ(※※※※様)

 皆さん、こんばんは。市民会議の※※です。よろしくお願いします。今年からこの大役を引き受けることになりました。市長におかれましては、お忙しい中、また、日頃から市民会議にご協力いただきまして、ありがとうございます。昨年度から市長とのタウンミーティングをずっと要望していて、1年がかりで叶ったと聞いています。本日のテーマは「地域の青少年と大人をつなぐには」です。具体的には中学生、高校生のことです。小学校には学校運営協議会というコミュニティスクールが設置されていて、小学生には地域の行事に参加してもらっています。しかし、中学生、高校生は課題などがあるため、なかなか参加してもらえませんので、各地域で良い取り組みがあったら紹介をしていただきたいと思っています。また、時間があれば、昨日の大阪の地震、新潟の地震がありましたので、防災や子どもたちの安全・安心について話し合いができたらいいなと思っています。

4 参加者自己紹介

参加者 国府地区の※※※※と申します。国府地区はまちづくり協議会がスタートしましたが、何をやったらいいかというレベルです。副会長と育成の部長を担当しています。よろしくお願いします。

参加者 井田川区の※※※※と申します。よろしくお願いいたします。

参加者 鈴峰地区の※※※※です。よろしくお願いします。

参加者 庄内地区の※※※※と言います。よろしくお願いします。

参加者 加佐登地区の※※※※です。今日はよろしくお願いします。

参加者 河曲地区町民会議の※※※※です。よろしくお願いします。

参加者 ※※※※と申します。

参加者 地域副部長をしております、※※※※です。地区は一ノ宮町です。育成会議をやっております。

参加者 地区は稲生です。稲生地区青少年町民会議の会長であり、夢ある稲生まちづくり協議会の幼少年、青少年部長をさせていただいております。よろしくお願いします。

参加者 若松地域づくり協議会の※※※※です。青少年育成部の担当をしておりまして、昨年までは事務局長ということで、かれこれ地域づくりは10年くらいになるんですが、まだまだこれから課題があると思います。皆さまの御意見を参考にしたいと思っています。よろしくお願いします。

参加者 こんばんは。玉垣地区の※※※※と言います。現在は、町民会議の会長をやっています。青パトの会長もやっています。いろいろとやっています。よろしくお願いします。

参加者 こんばんは。白子地区の町民会議の会長の※※※※と言います。よろしくお願いします。

参加者 青少年育成市民会議の情報部副会長※※※※と言います。よろしくお願いします。

参加者 市民会議の書記の※※※※と言います。よろしくお願いします。

参加者 市民会議の会計の※※※※です。鈴鹿市PTA連合からも来ました。よろしくお願いします。

参加者 続いて※※※※さんが来るはずだったんですが、風邪で寝込みましたので、今日は欠席です。※※※※さんは副会長です。私は事務局を担当して4年目になります。※※※※と言います。よろしくお願いします。

5 事務局概要説明

(省略)

6 団体の取り組み説明

参加者 鈴鹿市青少年育成市民会議という団体ですけれど、調べていますと昭和53年に設立され、今年で41年目を迎えます。「経済白書」によれば、一時期減少を続けていた少年非行が、昭和48年以降、増加に転じ、昭和55年には刑法犯少年が166,703人と戦後最悪を記録するとともに、全刑法犯検挙人数に占める少年の割合が4割を超えたことに危機感を感じ、地域の中で子どもたちを育てていかないといけないというところから設立したそうです。つまり、基本的には非行対策を目的に組織が設立されたのだと思います。そこから40年経つ中で、子どもの状況、組織の状況が変わり、現在正会員として、22の支援団体と27の町民会議と1つの青少年活動団体、賛助会員として6つの企業団体、330人の個人会員が参加しております。その中で、今の子どもたちの現状に対しどのような取り組みをしていくかを話合っています。今の子どもたちの問題で代表されるのは、いじめ、不登校、虐待あるいはネットの中のコミュニティサークルでの被害が中心だと思います。そのことを解決する1つのキーワードとしてよく上げられるのが、居場所づくりとつながりづくりと言われています。今年度は、つながりをつくるという心の問題をテーマにしました。昨年度から今年にかけて取り組んできたことは、公開講座を兼ねた全体研修会と、保護司会と共催する小中学生作文コンクール、夏休みの親子体験教室を実施しました。また市民会議の開催日数を年2回から3回に増やしました。本日のまちづくりミーティングも地域研修の1つです。公開講座では、作文コンクールは入選者の表彰と、朗読発表を白子高校の吹奏楽部をお呼びして、演奏をお願いし、顧問の※※※※先生から子どもたちの指導の中でどんな苦労があったか話していただきました。夏休みの親子体験教室では、子どもアイデア学校と、今年度は飯野高校にも参加してもらっています。鈴鹿高専の協力を得て、小中学校生を対象に体験教室をしています。この講座では、子どもたち自らこういった体験をしていくという自発的な能力を高めることが1つの狙いなんですが、ここでも小学校、中学校、高校、子どもたち、大人を含めて、1つの行事の中にいろんな形で参加し、協力してつながりを作っていくということを大きなテーマとして進めてきました。この「市民会議だより」は、各地域の町民会議の取り組みや団体の取り組みを載せ、紙面の中でのつながりを作ってまいりました。今年度と昨年度はこのような取り組みをさせていただいております。

参加者 町民会議は、まちづくり協議会の取り組みが始まっていますので、その部会長らにも参加をいただいて、それぞれが交流していこうと活動している団体です。青少年の健全育成が目的で、そのために何を行っていくかを考えています。27地区で生い立ちが異なり、役員の構成が違いますので、強制的に取り組みを進めるのではなく、小学校の見守りをしている地区があれば、そのまちの行事にあわせて、例えば神社のお祭りに町民会議が参加したり、子どもたちを集めた行事をしたり、青少年の健全育成のために各地区の実状に合わせていろんな取り組みを行っています。先ほども言いましたように、役員構成が違っている事もあり、同じことができない部分がありますが、会長がおっしゃったとおり、学校の運営協議会などを通じて、地域の我々の団体と学校が結びついていきたいと思っています。また、市が進めているまちづくり、地域づくりという部分で、地域のボランティアと一緒に活動することも考えています。例えば白子地区では、現役世代の役員が多いので、朝の見守り隊を結成しようと思うと、朝仕事に遅刻をして子どもたちの見守りをしないといけなくなります。そうしたらそれは地域の誰かに頼むことも含めて、まちづくりの中で皆さんが話し合って決めていければよいと、まちづくりにも期待をしています。また、町民会議というものがあって、市民会議があるんですが、市民会議で、県との結びつきの中で、いろんな指導的なものを市全体におろしてもらうものを進める中で、それを実践していくのが各地区の町民会議であったり、育成部なのかなと思いながら今まで活動してきたので、これから各地域が町民会議からまちづくりの方へ変わっていくという中で、市民会議も、育成部になったときの部会長とか指導していただく機関として、今後もやっていただきたいと思います。話が二転三転するんですが、子どもたちや親を見ますと非常に忙しい状況です。行事を土曜日、日曜日にやろうとしても、両親が働きに行ってるということで、子どもたちだけでは参加ができないことや、子どもたちの中にはスポーツのクラブに加入している子がいて、小学校単位でなく、もっと大きな団体に入っている子がいて地域の行事に参加できないということもあります。学習塾に通う子など非常に忙しい子が多いのかと思います。そういう中にいかに「健全育成」を入れ込もうかと思っています。先ほどもあったように、地域で非行に走る子を押さえ込もうして各地区で町民会議が形成されたということですが、ある取り組みを実行したら健全育成できた、というものがなかなか見えにくいものなので、そういうことを各地域の中で理解していただくことが大変なことだと思っています。今、市で進めている地域づくり、まちづくりを含めて、子どもたちが健全育成に助力できる団体にしていきたいと思っています。今日、私以上にいろんな経験豊富な方がいらっしゃいますので、またミーティングの中で各地区の取り組みを発言させていただこうと思っています。

7 意見交換(ミーティング)

子どもや中高生のまちづくりへの参画について

市長 ありがとうございました。今、市民会議の取り組み、町民会議がどういったものかということを話していただきました。「青少年と大人をつなぐ」ということをずっとテーマにしてきていただいたということですが、具体的に地域づくりの中で、うちの地域はこんなことで青少年とつないでいる、またはこんな課題があるなどございましたら紹介していただき、掘り下げていきたいと思います。いかかでしょうか。

参加者 若松の地域づくり協議会の※※※※です。若松は地域づくりができてから約10年になると思いますが、学校の運営協議会の中で、子どもたちとの関わりをどのようにしたらいいかということで、できるだけ地域のイベントや行事に参加していただくということを考えています。今までは子どもがお客さんのようなかたちで、いろんなものをこちらで準備して来てもらって楽しんでもらう状況が続いていたのですが、やはり子どもたちにもいろんな役割を持ってもらった方がいいのではないかということで、学校の運営協議会の中で先生たちにも理解をしてもらい、イベントでの司会進行や、イベントの中で実施するビンゴゲームの進行を全部子どもにお任せしています。商品を準備するのはこちらなんですが、当日の運営については子ども任せにしています。行事やイベントの中で、いろんなお手伝いをしていただくということを、ここ2、3年前から進めてきました。しかし、テーマにもありますが、なかなか中高生が出てきません。やはり小学校高学年のうちに地域との関わりを持っていただくと、中学校に上がったときにも地元の人たちとのコミュニケーションといいますか、地域の中でなんらかの役割を担う子どもたちが、参加し協力してもらえる流れを作っていかないと、いつまでたっても、中学・高校になると、受験やクラブで疎遠になっていきますので、人数が少なくても、少しずつそういった方向で、運営協議会や地域づくりの協議会の中で進めております。子どもたちも結構張り切って司会もマイクの取り合いみたいになりながら頑張ってやってもらっています。シナリオはこちらで整えて、子どもに読んでもらう程度なんですが、そういったことでも、子どもたちにとってはやりがいがあると、そういう表情が感じられるような、取り組みを今、進めている途中でございます。

参加者 稲生は、夢ある稲生まちづくり協議会発足2年目で、去年から大役をできるかと思って引き受けて、頑張り過ぎてしまいました。そうして、地域のみなさんの当番表を作って、「交通当番はあなたにお願いしますよ」とやったら、トップダウンは嫌だと怒られて、町民会の総会の中で地域のおじいちゃん、おばあちゃん、若いお父さん、お母さんから言われました。どうしようかと思いましたが、今年は「こんなまちに住みたいな」、「こんなまちが稲生だったらいいな」、「人にやさしいまち、楽しい遊び場があるまち」、「きれいな緑がいっぱいなまち」、「老人にやさしいまち」とか、テーマをそれぞれ自由に、小学生に記入してもらうようアンケートの協力を依頼しました。学校運営協議会でも、校長先生や教頭先生や6年担任の先生に、ぜひ9月10日の締め切りまでに出していただき、若松地区のように、マイク取り合いになるくらい子どもたちに、何かやってもらいたい、と思うのですが、そのすべがわからないと悩んでおります。

市長 こころの叫びを聞いたような感じがしますが、せっかくですから、このような形で発言いただけたら結構です。取り組みについてお話いただけませんか。

参加者 庄内の※※※※です。庄内では町全体で、取り組みをしようと町の行事の中に子どもを織り込んで、子どもに参加してもらえるようにしています。今年の場合ですと、3月に桜まつりを開催し、ケバブをやらせてもらいました。そういうときにも子どもが参加できる、町民全体が参加できるように工夫し、その中に募集方法やアイデアをいただいて、皆が楽しめる、大人も子どもも楽しめる、そういう町民づくりを進めています。

市長 桜まつりもそうですし、敬老祭、100歳の方をお呼びするときにも、子どもたちが一緒になってやっていただいたりしています。みなさんが動いていただいて、まちが盛り上がってるっていうのは、庄内の地域を拝見するとよくわかります。

参加者 若干観点が違うかもしれませんが、5年前から毎日、子どもと一緒に学校から帰っているという活動をしているんですが、どうも、子どもたちを見ていると、行事、行事と言っても違うのではないかと最近思っています。と言いますのは、先ほど会長からもありましたが、子どもは非常に忙しいのです。また、稲生や白子、神戸は、子どもが非常に多いので、私たちと少し違うかもしれませんが、もうすでに私の自治会でも、半分のブロック、だいたい200軒くらいあるんですが、あと3年くらいで、小学生が1、2人になります。その一方で、70歳以上の方がたくさんいます。子どもの見守りも、通学路に並ばせたら1メートル間隔でお年寄りが並ぶくらいになります。だからそういった観点でもう少し子どもと我々年配がどういったことをしていけばよいのか、じっくり考えないといけないと思います。今までのように司会をやらせる、行事や祭に参加させるなんていうのは違うのではないかと思うのです。そういった観点で育成部を議論していきたいと考えています。行事はたくさんやっているので問題ないんですが。

市長 ありがとうございました。コンパクトさで言うと、※※※※さんのところも町民運動会を学校と一緒にやったりだとか、そういったところが大きい地区と違いがあるのではと思います。

参加者 うちはコンパクトですし、小学校の子に対しては、親も協力的で、助かっています。なんとか、中高生を引っ張り出そうと、中へ入りこもうと思って、去年、まちづくりの補助金35万円をとりました。『井田川かるた』を作りました。小学生や大学生は来てくれますが、中高生はクラブや塾で忙しく、少しは来てくれるんですが、最終的にはプレゼンは大人がやってはいかんということで小学生と大学生に頼み、任せました。筋書きはこっちで作りましたけども。もっとアピールをしたいなと思いまして、なんとか35万円の補助金をクリアしまして作った井田川かるたを推進していくため、先日の会議で「かるた部長」という大役をいただきました。どう進めていこうかと思っているのですが、子どもたちを巻き込んで、やっていきたい、なんとか中高生を取り込みたいと思っています。しかし手段がなかなかないので、あればここで発表できるんですが。やはり、みなさん同じような境遇かと思うのです。いい知恵があればと思いこのミーティングに参加しましたので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。

市長 どうもありがとうございます。それぞれの地域での取り組みとか、実際に行っていることをご紹介をいただきましたけれども、小学生は学校との連携が非常に緊密で、小学生の中で学校運営協議会で皆さんが携わっていただいて、巻き込みやすいと思うんですが、一番難しいのは高校生でしょうか。中学校は中学校区の中で、回数は少ないにしても地域の中にいますが、高校生は通っている高校が市外・県外になると高校の分野は一緒にやっていくのは難しいかなと思います。順序的にいけば、中学生にまちづくりの役割を担ってもらえるといいのですが。力もあるし、体も大きいし、まして、地域の事情をよくわかっている子どもたちなので、その子たちをまちづくりに巻き込んでいきたいと思っています。小学校のときにまちづくりに参加した記憶がないと、中学校で足を踏み入れるというのは難しいと思いますし、今でもよく海岸の清掃ボランティアでも、千代崎中学校や鼓ヶ浦中学校の子とかが手伝いに来てくれたり、お祭りになると、中学校の子たちが夏休みにやってきます。

参加者 稲生地区もサマーフェスタが山の日にあります。そういうときは参加してくれるのですが、主催者のようにはならない。稲生高校の子どもたちは、先生の引率のもと、食物類型の生徒が焼きそばを作りに来てくれます。福祉類型の生徒はお年寄りの血圧測定に来てくれて、まちづくり協議会の会長が校長先生と仲良しになって、今年はうまくいきそうです。やっぱり「つなぐ」ですよね。中学生はクラブで忙しいようです。

参加者 中学生の地域への巻き込み方というのは、国府地域では一斉の美化運動をやって、平田野中学校の250から280名が各地域に入って、自治会の人と環境整備をやるという行事をやっています。ところがここ2年は雨に降られて、実施できなかったんですが、それ以前は中学生でも、学校運営協議会とタイアップしてやれば十分子どもたちは参加してくれるし、校長先生をはじめ、中学生はもう地域で活動しましょうということを呼びかけてくれていますし、意外と地域に戻って地域の環境美化とか、そういったものについては協力を得られそうな気がします。だから、行事などについては、一緒にタイアップしてやればできると思います。意外ですが参加もしてくれます。

学校との関わりについて

市長 中学生の土曜授業とか、総合学習の授業と地域の行事とか、地域のボランティア活動やまちづくりを関連付けていけないかと思います。若松とか千代崎をみると、土曜授業に出てきているのですが、もちろん、夏休みのお祭りは子どもたち大好きなんで、出てきてもらうと思うんですが、中学生を巻き込むっていうのは、運営協議会という話が出ましたが、せっかくの総合授業や土曜授業を活用するというか、そういうところにつなげていくのはいかがでしょうか。現場の先生は現状をご存知だと思いますので、お教えいただけますか。

参加者 教育支援課長が来ておりますが、学校運営協議会のほうのコーディネータを昨年まで、4年ほど各学校の運営協議会の取り組みを聞いています。今、市長が言われた、土曜授業を使って、学校運営協議会が一緒にやる行事っていうのは、田植えもそうなんですが、たくさんあると思います。ただ、小学校は安定していて、30校ほとんどの学校がまわってると思います。ところが中学校となるとなかなか、学校運営協議会でも校長が、こういう方針でやっていきますので何かご意見ありませんか、というのが実態です。なかなか小学生と一緒に行事を運営するということが、中学生ではできていません。一方で、ブラスバンドなどの活動を地域でやってくださいと頼まれた場合は、初めて行事に出かけることができます。福祉施設に訪問するということも小学生であれば参加できますが、中学校は待ちの状態です。地域から頼まれれば、それに応えて、どこの誰がいけるのか、中学校は考えていただけます。むしろ中学校は呼んでほしいと思っていますので、できたらそういう要望を中学校に伝えれば良いと思います。

市長 せっかくの機会ですので、お話を聞きたいです。白子は、民生委員さんたちが中心になって、高齢者の1人暮らしとか、高齢者の皆さん方を白子高校にお招きして、タイアップしたり、中学校の子どもたちが来たり、白子地区をあげて行事をしていますが、町民会議としては関わりを持っていないのですか。

参加者 たぶん顔をみて察していただいたと思いますが、現役世代が多いなかで、なかなか関われない状態になっています。新聞で見ているというくらいです。ただ、いろいろな会議の場では、民生委員と一緒にやっていると聞いています。

市長 町民会議や民生委員は入ってきていますか。

参加者 それぞれ違います。

参加者 僕は2年くらい前は玉垣地区で民生委員をやっていました。そのころに、白子中学校に年配の方を招いて、ブラスバンドの演奏をしてもらい、僕もお手伝いしました。結構人が集まって、駐車場整理もしたり、誘導したりして、演奏を聞くという形で参加しました。白子中学校は桜島エリアの子どもも通っているので、桜島の民生委員という立場で参加しました。

市長 そういう町民会議と違うけれども、いろんなところと活動したり、盛り上げてもらったり、高齢者との関わりがあったりして、いつも若松の清掃ボランティアには中学生が必ず来ますよね。あれは、働きかけをしているんですか。

参加者 毎年、5月と11月に実施していて、もう20年近く継続してやっています。最近は千代崎中学校の生徒たちが千代崎の海水浴場の清掃活動にも参加しています。私たちは若松の地区なので、海岸の北の方になりますが、海岸はつながっていますので、千代崎とか若松とか、そういうことじゃなくて、愛宕の方まで、全部同じ日にやった方がいいんじゃないかということで、千代崎中学校には毎年の行事のように、学校で設定してもらっています。これは長年の積み重ねだと思っています。そういったときに、清掃奉仕の活動だけで終わるんじゃなくて、もう1つ何かないかと思っています。私も、若松で清掃奉仕をしていますが、千代崎で、小中学校の生徒と一緒にしたことはないのですが、何百人と来ていますので、そういうチャンスを何らかの方法で地域のイベントに関心を持ってもらえるような手立てをつくれば、また来てもらうことができるのではないかなと思います。清掃奉仕ということで、1日だけの打ち上げ花火のように、打ち上げたら終わりと、それ以外に何も関わりがないというのでは具合が悪いのではないかと思います。毎年11月に防災の取り組みで、市民訓練をやっています。小学校の生徒が千代崎中学校まで、歩いて約30分かかりますが、千代崎中学校の若松出身の生徒が若松小学校まで来て、子どもたちを引率して、千代崎中学校まで歩いて避難訓練しています。そういった関わりも、ここ何年か定着して、毎年継続する必要があると思っています。しかし、それだけではなくて、もう少し地域の人たちとの関わりを強めるため、そういったチャンスをうまく活用してできないものかと思います。千代崎中学校と大木中学校は毎年若松でのイベントに交互に吹奏楽の演奏に来てもらっていますが、それ以外に、大木中学校は、ボランティアで子どもたちのコーナーのお手伝いをお願いしたことがありました。子どもたちがプラ板でキーホルダーを作ったり、組みひもや簡単にできるものをお手伝いするような、そういったことを大木中学校の生徒にお任せしました。1回限りで終わりましたが、先ほど※※さんがおっしゃったように、こちらから学校に要望すれば、生徒もそれに応えてくれると思います。それによって、コミュニケーションが深まっていけば、地域との関わりもどんどんと増やしていけるのではないかと思っています。

青少年と大人をつなぐには

市長 ありがとうございます。あとで災害や防災の話を掘り下げて話したいと思いますが、避難訓練や防災訓練の話が出まして、非常に良い話だと思いました。青少年と大人をつなぐにはどうしたらよいか、ご意見をぜひお願いします。

参加者 加佐登の※※※※です。まちづくりそのものの歴史が古くて、育成部の部長として参加して、また自治体も去年からまちづくりの関係で入ったので、いろいろと行事を年間スケジュールで予定を組んでやっています。具体的に言うと、土曜授業で、先生が生徒へ教える中に、青少年育成部やサポートとして年配の方を巻き込んで一緒に遊んでいます。1年生対象に、昔の遊びをしようと、来年の1、2月の土曜授業でするよう予定しています。例えば、竹馬やこま回しやおはじきだとか、お手玉だとか、今の親御さんが自分の小さいころにやったかというと、やっていない親御さんばかりだと思いますが、そういう経験を生かして、1年生の教室を使って遊んでいます。また2年生はあられいりをします。実際、子どもたちは経験していないと思いますが、七輪に火を起こして、皆でいらせて、子どもたちのお土産にして持ち帰ってもらう。3年生はバケツに稲を入れて、刈り取りや脱穀のイベントをやっています。夏休みに、ペットボトルロケットの製作と打ち上げも行っています。作るのは公民館で、近くに加佐登小学校があるので、そこのグラウンドで打ち上げをしたり、紙飛行機だとか、いろいろと行事を行っています。参加している子どもたちは大変喜んでいますが、なかなか募集がうまくできません。私たちも一生懸命広報して頑張ってますが、年々参加者が少なくなってきているので、工夫しているところです。

参加者 鈴峰の※※※※です、鈴峰地区では年に1回、町民運動会という、市長さんも参加する運動会があります。それから、歩け歩け大会は3キロと5キロコースに分かれて行って皆でお昼を食べて、ビンゴゲームをして、何かで子どもたちを巻き込もうとしているんですが、クラブや塾で忙しくて、なかなか出てもらえません。年に1回の行事に来てくれる方は少ないです。だからと言って、しないわけにはいきませんから、頑張っていこうと思います。また、鈴峰地区だけではないですが、中学校区で、1年に1回ラジオ体操の会を鈴峰中学校区で、ほかの地域の方にも来てもらって実施しています。何かしら子どもたちを巻き込んで、大人と子どもが顔を会わせる機会を増やせればと思っていますが、なかなかうまくいきません。あの子なら大丈夫かなと思っている子は来てくれるのですが、ちょっと心配かなと思う子は来てくれないのが悩みの種です。

市長 今の中学生は、ちょうど保護者の方も30代かもっと上くらいで忙しい年代ですよね。小学校の保護者の方が30代ですと中学校の保護者は30代後半から40代になります。働き盛りのお父さんやお母さんたちで、その方たちが中学生のときって、こんなに行事はあったのでしょうか。参加したら景品があったりすると、「こんなことをまちでやっているみたいだから、行ってきたら?」という声かけができますが、保護者の方も自分のことで忙しいし、まちづくりという新しい観点が出てくると参加するのは難しいと思いました。

参加者 私の地域は一ノ宮で、川を挟んで南側が古い自治会、北側が高岡台という大きな団地になっています。私は高岡団地で、一番最初にできた団地なので、45年住んでいます。ですから地元住民に近くて、一ノ宮が大好きで、一ノ宮のためにずっとやってきました。子どもを育て、孫を育て、そのときにPTA活動をしました。子どもが中学校になったら、やっと働ける、正規で働けると思っている方がたくさんいます。自分もその1人でした。これから子どもに対してお金がかかるので、学校から離れてしまう。親子別々、家でご飯を食べるだけ。それが今の中学生です。でも、今の中学生は親が送り迎えをしたり、遠征に行ったり、親子の関係が私たちのときよりずっと過密だなと思い、自分の孫をみています。それでもやはり、親が中学校の活動に関われるというのは、本当になかったです。3、4年ぐらいでなくなりましたけど、神戸中学校区の育成に関しては、会議ばかりで特に活動も無く、親は役員に当たったら、「仕方ないから1年間頑張りましょう」と言うだけで、多くのお母さんたちはほぼ無関心。高校になったら出番がありません。しゃしゃり出ていいのかな、と思ってしまいます。しかし、一ノ宮小学校にも、あと何年かたったら子どもが2人や3人になる、という地域があるという一方で、うちみたいにどんどん住宅が建設されていって、教室が1つ増えるような地域もありますので、お母さんたちを中心に小学校はとても守られています。毎日、ついてくださる方が2、3人いますし、それからお母さんたちPTAは毎日交通安全の見守りをきちんと組んでやっています。しかし、PTAはそれだけで、子どもの安全は守るけども、子どもの楽しい活動は、育成に全部おまかせです。PTAはほとんどが安全についての活動だけで、私たちは挨拶運動をして、それから下校指導をやっていますけども、お母さんたちは忙しい中、朝だけでも立ってくれています。下校が問題なんですけどもね。でもそれだけでもいいかと思っています。若いお母さん、お父さんが立つということは仕事に遅刻するということです。それをやってくれるだけでもありがたい、関心があると思って、育成部では、親御さんたちと子どもたちを結んだり、地域と結んだ活動を担いましょうと10何年やってきました。以前は、私も町民会議に入っていましたが、活動はちょっと違ったと思います。確かに夜の防犯の見回りはありましたが、それ以外の活動、子どもに直接からむような活動はそれだけでした。あとは主旨が違ったような気がしています。今の方がきちっと子どもを守る活動だと思います。ただし、私の活動はほぼ小学校単位なのですごく残念です。神戸中学校に関わりたいのですが、これは予算の関係と、神戸中学校の体育館でこの行事をやりたいのですが、自治会長に怒られそうで控えています。あと、年1回のお寿司ですね。来ていただいてありがとうございます。あれはすごく楽しいです。3年前から民生委員でお年寄りを取り込んで、おじいちゃん、おばあちゃんたちにお寿司の指導してもらいます。そうすると、子どもたちと交流できて、おばあちゃんたちがとても喜びます。地域の小学校区の活動に対して、すごくできてると自負していますが、中学校と関わりたいです。高校は隣に農芸高等学校があって、祭りに参加してくれたり、先生が引率して公園の掃除に年に2回ほど参加してくれますが、私の地区の子どもたちがどれだけ参加するかはかなり疑問があります。ただ1つだけ。神戸中学校に通うときにすごく危ない道があって、そこを中学生の親子が何組か参加して草刈りをしてます。また、防犯上とても危ないところがあって、イルミネーションの付け替えをしています。それだけでも良いかなと思いますが、それはごく一部の地域なので、もっと自分の目を広げないといけないと思っています。

市長 ありがとうございます。中学生や高校生を持っている親御さんの年代はとても忙しいので、どうやってそこに参加するのかというのがもう1つの課題だと思いますが、先ほど自治会というキーワードも出ました。町民会議の皆さん方はどちらかというと学校やPTAに近いと思いますが、自治会とも良い関係だと思います。自治会との関係の中で、町民会議、まちづくり協議会が連携して上手にやっていかないとまちづくりはうまくいかないと思います。河曲地区は総合スポーツクラブがあるし、町民運動会をしたり、町民会議の若いPTAのお母さんたちに参加していただいたり、しっかり会議に出てもらっていると思っています。

参加者 そうですね。河曲地区は、神戸中学校が移転して、河曲小学校の横に来ました。合計で1,500人くらいです。町民会議としては、親子のつながりで思い出づくりを1番に考えて、行事をやるときには、熊野古道についても熊野古道センター、ボランティアの方、現地の子どもたちと一緒になってみんなで勉強しながら山を歩きます。来月は海のイベントがあって、日程が「鯨まつり」とぶつかったことで応募者が増えています。本来、地域の行事に小中高生を積極的に参加させるという議題があったと思うのですが、3、4年前に中学校に活動を仕掛けたことがありました。中学校の生徒会とタイアップして、近場でやる行事がたくさんあるので、年間8回から9回、育成部会で行事をしています。小学生が800から900人参加してもらって、中学生にお手伝いいただいて、小学生にいろいろ教える形で生徒会が動けないかと模索しました。そして河曲地区全体のごみ拾いを4年前に復活させました。昔はクリーンフェスタがありました。それが無くなってしまったので、うちのほうで復活させようと、町民会議としては今年で5年目になりますが、中学生に安全部会長からアプローチしてもらって、中高生を地域に巻き込むことを去年はできなかったのですが、今年はたぶんできると考えています。私たちは町民会議を9年、パトロール隊は発足当時から10数年やっていて、子どもたちの見守り活動スキルが上がっています。中学生の自転車の交通ルールがめちゃくちゃで事故が多いので、生徒会と話をして、考えをぶつけてみて、クラブ活動の際に先生にお願いして交通規則を守らせるということを、上級生が下級生に教えれば必然的にちゃんと守るようになると考えています。今年、来年くらいでやりたいと考えています。石薬師や神戸高校の高校生や稲生高校とか、私は7時から8時15分ぎりぎりまで現場にいるので、8時前からローソンへ行きますが、そこでたくさんの生徒とコミュニケーションができて、いろんな学校の子たちが信号待ちしているので、その中でも何らかの形で一緒にできないかなといつも考えています。

市長 どうもありがとうございました。それぞれの各地域で知恵を絞りながら、小学生あるいは中学生をこのまちづくり、町民会義、市民会議に参加させる方法をいろいろと、あの手この手を使っていただいてることがわかりました。1つ質問なんですが、まちづくり協議会や、中学生と一緒に防災訓練していると※※※※さんがおっしゃってくれましたが、必ず中学生と一緒にやっている、ほかに同じようなことをしている地区はありますか。できれば中学校単位で、中学生を毎年1回でも、1年に1回でも、中学校の3年間の間に必ず、1回だけ、そういうことをやっているところはありますか。さっきは小学校の子どもたちを若松地区の卒業した千代崎中学生の子たちがやってくれた。これから先、70代の方がごろごろ出てくるという話がありますが、これが1つの課題かと思っています。1人暮らしのお年寄りや高齢者の夫婦だとか、きちっと地図上で、例えば中学校区で落とし込んでいく中で、そこに中学生の馬力があったら、防災訓練で一緒になって連れてくるとか、運んでくるとか、年に1回、2年か3年に1回だけでもいいので、中学生が「僕のテリトリーはこの範囲で、僕の近所はこんな人たちがいるんだよ」と常日頃から頭の中に入れてもらえると、昨日みたいな大阪の地震や何かの際に私らが1歩手を出すよりも中学生の子たちが1歩出してくれる方が、すごく活動が実働的になると思います。もちろん、幼稚園の子たちとか、小学生の子たちを連れてきてもらうのはもちろんですが、いざ津波が発生した際に、誰がリアカーを引くかというと中学生の子が引いた方が、すごくできると思います。うちの防災危機管理課にも言っていますが、ボランティア活動のごみ拾いや海岸清掃はだいたい中学生に定着してきて、地域によっては、防災マップを一緒になって作ったり、自分たちの通学路の危険なところを一緒に探してくれたり、そのような知識は中学生が持っていて、そこからもう1歩先にできることをまちづくり協議会あるいは、皆さん方の活動の1つのテーマとして入れてもらうと、中学校の子たちの活動へのやる気というか、常日頃やっていなくてもいいので、年に1回か2回くらいテーマを持って、学校や教育委員会にも頼みたいと思っています。教育委員会で、そういうことをテーマにしてもらうと、中学校の子たちが活動に参加しやすくなるし、こちらとしては、1つの有用な人材として活躍してもらえると思います。※※※※さんからパトロールについてお話があったのですが、パトロールに、例えば外国人の方も参加してもらっていますね。中学生や高校生と一緒にパトロールをするのは危険かもしれないですが、町民会議の方と一緒になって、自分たちの町を知るということで、パトロールに参加するのはどうなのかと思いました。パトロールの実態について教えてください。

現役世代のまちづくりへの参画について

参加者 パトロールについてですが、今までは前代表を中心に有志だけで実施していました。今年度から、地区内の全自治会から人を招集して、地域全体で本格的にやっていこうと、現在、さまざまな手法を考えています。なるべく先ほどの話にもあったように、働く世代の若い人に参加をしてもらいたいと考えていますので、なるべくハードルを下げて、気楽に参加してもらって、その親の姿を見ながら中学生、高校生、小学生が「地域とはこうやって付き合っていくんだな」っていう考え方が根付けばいいなと思っています。青パトもそうですけど、町民会議もそういうやり方をしているので、定例会を毎月1回していますが、出席率がいいです。去年よりだいぶ工夫して、行事を取捨選択し、どこかに依頼できることはお願いすることにしました。例えば、あいさつ運動は、ずっと町民会議でやっていましたけども、今は民生児童委員にお願いしました。現在、まちづくり協議会の準備委員会の協議もしていますので、横のつながりを生かしながら参加者の負担を軽減するため、余分なことを減らしながら急所だけやりたいなと考えています。ちょっと話がずれましたけども。

市長 ありがとうございます。※※※※さんが言っていたところと共通すると思いました。現役世代ができないところは違うところにお願いして、必ず町民会議だけがやらないといけないということではないので、白子地区や玉垣地区は団体とそういう関係性を持っているということですね。

参加者 そういう関係性を持ちたいと思っています。

市長 ※※※※さん、いかがでしょうか。教育委員会にもそういうことを投げかけたいと思っているのですけど。

参加者 私はこの4月から小学校に行かせてもらって、小学校の登下校について言えば、地域の方に助けてもらっています。旭が丘小学校で今度見守り隊の会議があるのですが、見守り隊のメンバーが10年、20年ずっと同じで、高齢化していく中で、徐々に見守り隊のメンバーがうちの小学校の中でも減ってきているんです。そこで若いお父さん世代の方に何とか間に入ってもらえないかなという話が出てきます。うちはパトロールではないですが、「おやじクラブ」というのがPTAでありまして、その方が校舎の壊れている箇所を直してくれたり、LINEなどでメンバーを集めて協力してくれています。今の話を聞いていて、パトロールの時間帯はできないけども、若い世代のお父さんたちが担える部分として、休みの日に学校に集って作業をしてもらい、そういうところに子どもも連れてきて一緒にやろうとなって、そういう親子が一緒に地域のためにやるようなことを、今は小学校ですが、小学校を中心に高まっているので、パトロールについては課題は解決しないですが、そういう世代を上手に地域の中に生かしていく、そういうお父さんの姿を子どもが見て、それで「こんな活動も自分たちの地域のためになっているんだ」と、参加した人たちも充実感がある活動というものがたくさんできていて、地域の中でも上手に中学校などの上の世代にもつなげられたらと思っています。

市長 中学生とお父さんが一緒になってまちづくりに参加することは理想的だと思いますが、思春期の子どもたちなので、どこまでできるのかと思います。1つ1つできるところから、最近ではLINEやSNSがあるので、活用しながら地域づくりをしていくと思います。

まちづくりの進め方について

参加者 一番問題に思っているのは、まちづくりを始める際に、行事は文化なので大事にしよう、という考え方です。そうではなくて、例えば育成部でいうと、私らのところは学校運営委員会、小学校が2校それと中学校、それぞれの学校運営委員会と校長、民児協と町民会議。それが1つのテーブルで議論をします。今までにないような議論を期待しています。市長が言われたように、中学生のレベルではどういうことをやればいいのかとこれから議論を始めようかと。小学校に対しては、どういことを横の串刺しでやればいいのか議論すれば、違った意味でのまちづくりの子どもと大人をつなぐ観点が発見できるのではないかと、自分なりに課題を持ちながら取り組んでいます。それをやらずに行事ばかり追っかけて「ずっとやっているから」ということではなくて、困っているお年寄りたちを、ゴミをちょっと持っていってやるような中学生だとか、子どもをどうやって地域で育てたらいいのかと思っています。そういった観点を持たないと、どうもこれからのまちづくりというのは違うのではないかという課題を持っています。そういった議論を校長、あるいは学校運営委員会、あるいは民児協と同じ1つのテーブルで議論すれば、何か方向性が見えるかと思っています。

市長 ありがとうございました。問題提起をしていただき、地域によっての課題が違いますし、卒業してからも、どれだけの子どもたちが地域に戻ってくるのか、それぞれの違いがあるかと思います。庄内の小さいときから幼稚園・小学校・中学校の子たちが町の歴史とともに育っていくことは、町を出てたとしても、地域愛、ふるさと愛をしっかり持っている子どもたちがいるのは、庄内や井田川もそうですが、あたたかい地域づくりをしているからだと思います。そういうことを大切にしながら、※※※※さんが言っていただいた、待ったなしの超高齢社会に突入していきます。統計調査で65歳以上の方が増えていく速度は、鈴鹿ではこれくらいのスピードかなと予想がつきます。2030年くらいになると、65歳以上の人が4人に1人になりますので、予想からは外れていないんですが、実は、子どもの生まれる数が予想よりはるかに早く減少しています。私たちが生まれた1970年では、鈴鹿市で2,500から2,800人くらいの子どもが生まれていました。ピークの1973年のベビーブームではかなりの数が生まれていたのですが、そこから、3、4年前くらいまでは1年間で生まれる子どもが1,700人と1,000人減っています。4年前で1,700人なので、それくらい推移していて1,680人かなと思っていましたが、去年の数が1,500人でした。4年前に1,700人なのに今は1,500人です。さっき言っていたように、そのうち地域にいる子どもが1人か2人になってしまいます。今でさえ生まれていない地域、自治会がちらほら出てきています。学校の複式学級の問題が、近い将来ではなく、目の前の課題として出てきていますので、大体1学年2,000人くらいの行政計画を立てていたのが、それ以上に高齢化になっていて子どもたちは減ってきて、高校生になったらもう1つ減って、大学生になったら戻ってこないという状況になりつつあります。ぜひそういったことを含めて、これからの人材育成、私たちも工業高校、工業課程をどうするか、地元で雇用がたくさんあるのだから、ここで雇用をマッチングすることや、高校の進学、進路指導の先生に産業や雇用の面でいろんな話合いをしていますが、今はこのような状況になっています。小学校の途中でお仕事の関係で転入されてくる子たちを含めても、今、1,600人まで手が届くかどうか1,650人までいくかどうかですので、現在、稲生のように白子中学校の生徒があふれんばかりと言っていても、ある時を境にそうなってくると思いますし、地域間格差が出てきていますので、そこを課題の1つのポイントとして、話合いをしていただければ大変ありがたいなと思います。人口減少にならないように、子育て支援とか、学校支援とかいろいろとしていますが、現実に今、子どもが生まれない状況が鈴鹿にも訪れているので、結婚するしないではなく、本当にそういう子ども家庭が増えてきていという状況ですので、そこをどう補うのか、今いる中学生や高校生や65歳以上の元気な高齢者の皆さまがどうやって補うのかがこれからのまちづくりだと思います。そういういったことも含めて、ぜひ皆さまにはこのような話をさせていただいて大変恐縮なんですが、そういうことも頭の中に入れておいて貰うと、違うポイントや観点が出てくるのではないかと思いますので、私たちもそういう考え方で政策を進めていますけども、ぜひ現場の声としてお聞かせいただけたら大変ありがたいと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。

地域の安全について

参加者 1つよろしいでしょうか。私の地域にはゾーン30が入っていまして、今維持管理ができなくて困っています。ゾーン30内の自治会長と私らとパトロール隊で団体を作ろうということで発足しましたが、疑問があります。グリーン帯ってありますね。あれって学校を中心としたら500メートル以内と決められていますよね。おおむねそれくらいかと思うのですが、ほとんど却下されています。野辺で「なんでグリーン帯引かなかったのか」と町民会議の安全部会役員で話していたのですが、引けないと言われたんです。あそこはたくさんの児童が通って、車も抜け道になっていまして、30キロ規制にはなっていますがソーン30からははずれている道路です。見直してみたら、そのような道路がたくさん出てきました。確かに、グリーン帯を引くことは予算がかなりかかると思いますが、グリーン帯の威力は歴然としています。車のスピードが落ちます。子どもの命とお金を天秤にかけたらどっちってなりますよね。僕も遺族会の会合に2カ月に1回くらい参加していますが、高齢者の危険な運転についていろんな署名を集めていますが、どんどん高齢者が増えてきますよ。グリーン帯があればすごく安全なんです。実際、現場にいる方々はそう言っています。どうして500メートルで区切るのか疑問に思います。

市長 野辺は500メートルの中に入らないからだめっていう話ですか。

参加者 みたいですね。

市長 交通防犯課職員がいませんので詳しく回答できず申し訳ありません。地元は引いてほしいということですよね。

参加者 あったほうがいいですね。

市長 グリーン帯は、地域の自治会や学校から要望をいただいて通学路を中心にできれば学校に向かって引くようにして、2年前に集中的に予算をつけて今まで滞っていたところもすべて引きました。河曲小学校と防犯の担当が今日は来ていませんが、持ち帰らせていただきます。一方で、ゾーン30をする際、うちの自治会が入れてくれるなっていう、自治会によっては出入りが多くあるので、ゾーン30にしてもらうと困るというお話もあります。河曲地区は上手に皆さまにしてもらったのでうまくいったのですが、他の地区では、うちの地域ははずしてくれとか、自治会によっては話合いでいろんなことが課題として出てきているので、野辺でもそんな話があったことを把握しているかどうか改めて確認します。昨日の地震で、グリーン帯であいさつ運動していた女の子があんなことになったので、グリーン帯を引いたら引いたなりに指導をしていかないといけないので、右に引いたり、左に引いたりだとか、交通ルールの問題がいろいろあるので、その辺をちゃんと皆さまと話合いながら、子どもたちにちゃんと指導できるように、できることを含めて、交通防犯課と学校と話をしたいと思います。いろいろお話いただきましてありがとうございました。政策として参考にさせていただく部分、提言を組入れさせていただく部分も含めて、いろいろと参考にさせていただけたと思います。私からも少し課題の提言をさせていただきましたけれども、せっかくの機会ですので、地域の中でそのようなことを話合っていただけるとありがたいと思っていますので、よろしくお願いします。

参加者 うちの子どもが大学1年生と高校生で、私は働いていませんが、お母さんもお父さんも本当に忙しくて、子どもとコミュニケーションをとる時間がありません。子どもは提出物を親に出さないので、親はイベントについて知りません。こんなことがあったのかと後で気づきます。もうちょっと、親子のコミュニケーションをしっかりしたらつながっていくと思います。あと、今の学校の週末課題について、勉強の量が多いと思います。勉強があるから参加できないとか、これは子どもの意見ですが、もうちょっと学校のほうもよろしくお願いします。

市長 意見があったことは教育長に伝えさせていただきます。親の立場としてご意見いただきましてありがとうございました。長時間にわたり、皆さまに貴重なご意見をいただきましてありがとうございました。まだまだ言い尽くせないところがたくさんあろうかと思いますが、お時間がまいりましたので、これでミーティングを終わらせていただきます。どうぞ今後とも、ぜひ鈴鹿市の宝である子どもたち、生徒の見守りも含めてふるさとの良さ、皆さん方の活動を知ってもらえるような町民会議、市民会議になっていただきますことをお願いさせていただきますとともに、これからの夏休みが近づいてきて、日が長くなってきましたので、もともとの市民会議の設立は非行防止、あるいは子どもたちの不当な行動を、犯罪者を出さないために、地域活動の1つの重点として、この後の夏休みに向けての活動もよろしくお願いをさせていただきたいと思います。本日は本当に遅くまでありがとうございました。

※この会議録は、要約しています。

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