第5回「特定非営利活動法人マザーズライフサポーター」
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とき
- 平成26年3月12日(水曜日)10時~11時30分
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ところ
- ニコママカフェ
- 参加者
- 特定非営利活動法人マザーズライフサポーター 5人(女性5人)、市長、生活安全部長、その他関係職員
今回のミーティングで出た主な意見
- 地域の中での子育てについて
- 短期就労について
- 子ども同士のコミュニティーについて
- 活動内容について
- 学童保育所について
- 子ども医療について
1 開会のあいさつ(事務局)
皆さんこんにちは。本日はご多忙な中、特定非営利活動法人マザーズライフサポーターの皆さまに「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加をいただきましてありがとうございます。私は、本日の司会を務めさせていただきます市民対話課長の吉崎と申します。よろしくお願いします。
さて、この「鈴鹿(まち)づくりミーティング」につきましては、市長自らが最も大切に考えている対話と協働を進める上で、重要な事業だと位置付けをしています。そうした中で、このミーティングも平成23年度から回を重ねまして、各地域の皆さまや各分野で活動されてみえる団体の皆さんのご意見をいただく場として行ってきました。本日の市長ミーティングが今年度第5回目で、今年度最後となります。どうぞよろしくお願いします。それでは始めに末松市長から挨拶をさせていただきます。
2 市長あいさつ
皆さんこんにちは。本日は大変ご多忙の中、鈴鹿(まち)づくりミーティングにご参加をいただきましてありがとうございます。また、日頃は、市政各般に渡りまして、特に子育ての分野につきまして、皆さま方にお世話になっていますことに感謝を申し上げます。先ほど、お話がありましたとおり、市長に就任して以来、この鈴鹿(まち)づくりミーティングは、こうして膝詰めでお話をさせていただくことを大事にしていまして、今年度は今回が最終になりますので、よろしくお願いします。
今回の鈴鹿(まち)づくりミーティングは、子育て中のお母さんの精神的、また肉体的な支援に取り組んでいただいておりますマザーズライフサポーターの皆さんに、子育て世代の皆さんを取り巻く環境について、また、昨年8月には子ども子育て関連3法が国会で成立しましたので、幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援を総合的にどのように進めていったらいいのかということをお話をしていただけたらありがたいと思います。あと「子ども・子育て支援制度」が平成27年度に新スタートする予定ですので、本市としましても有識者の皆さんや幼稚園、保育園の関係者や保護者の皆さん方とお話をしていますが、ぜひ子育てに関わっていらっしゃる皆さん方の率直なご意見を聞かせていただいて、今後の参考にさせていただければと思っています。
また、それ以外で市政に関わることでも構いませんので、お話をしていただけたらと思います。どなたも1回は必ず発言をしていただくというのが、このミーティングのルールですので、ぜひよろしくお願いします。
3 参加者代表者あいさつ(※※※※様)
本日は、このニコママカフェにお越しいただきましてありがとうございます。
私たちは、現役の乳幼児のお母さんたちで結成している特定非営利活動法人マザーズライフサポーターと申します。去年の8月にこのNPOを立ち上げたばかりで、模索しながら自分たちがどういう事をしていきたいのかを日々話し合いながら活動を進めてきました。一番最初は、お手元にありますニコママという冊子を作って、準備号を含めて7号まで出しています。地域の中でお母さんたちは他県から来ている方がとても多いので、いろんな情報が分からなかったし、また地域の中でもどちらかというと孤立してしまって、一生懸命外に出ようとして誰かに会いたいけど、ちょっと怖いし、子どもを連れて初めてのスタートを切るのはとても不安だと思う方がとても多いです。でも、この冊子を介して、子どもと一緒に行っても白い目で見られない、ぜひ来てくださいと言われるような、子どもさんと一緒に来てくれることで、私たちも元気になりますというお店の声を聞くようになりました。子どもを産んで広がる世界を紹介できたらと思い、この冊子を発行しています。
現在34軒の法人会員さんに入っていただいてます。子どもの乳幼児期にはいろんなことをして、走り回ったり、食器を割ったりすることもありますが、そんな時にも優しく声を掛けていただいて、ぜひ来てくださいと言っていただくお店や場所を、いろんな企業さんにも認知していただいています。そういうことから一歩ずつ、まち自身が子どもを産んだお母さんたちを優しく見守っていただいたら嬉しいという気持ちも含めて、ニコママの冊子を発行させていただきました。今、行政の方でも、新生児訪問で全戸配布していただき、私たちも充実しています。
もうひとつは、ニコママカフェと言いまして、今日、来ていただいたカフェですが、なかなか肉親の方に預けてお茶を飲んだり、昼寝をすることができない方がたくさんいます。私たちも、一瞬でも目を離したら事故につながるような危ない時期を緊張感の中、1人で子どもをみてきました。そんな時に、ちょっと誰かに、見ててあげるから休んできなさいと言ってもらえたら、すごく良かったのにと思います。もう少し子育てを楽しめたと思います。ここのカフェでは、私たちが見てあげるからお茶を飲んできてください、仮眠室で寝てきてください、と言ってもらえるような施設を作りました。10月にオープンしてから、徐々に利用者も増えてきて、お母さんたちにとてもゆっくりできたと言っていただいて、キッズルームに迎えに来て、お子さんと笑顔で帰られるのを見ていると、スタッフ一同、心から本当にやって良かったと思います。
また、この4月下旬から5月の始めに、地域の企業さんと連携をして、コラボワークと言いまして、お母さんたちが自分たちで働き方を模索する活動をしようと考えています。今回は、地元のお茶屋さんと連携をとります。お母さんにとっては、朝から急に子どもさんが熱を出したり機嫌が悪くてお仕事を急に休まなければならなくなっても、仕事を休むことができない時に、よく病気をする時期には働かない方がいいのかな、という気持ちの葛藤にぶつかりますので、お母さん同士が常に助け合って、働ける仕組みを作っていこうというのがコラボワークです。具体的に言いますと、6人のグループを作って、その内の4人がお茶屋さんの仕事に行き、残りの2人は補欠で残りますので、子どもが急に熱を出しても、その残っている人に代わってもらえる。6人の中で助け合いながら、短期就労を行っていくというものです。そうすることで、お母さん自身の子育てに対する罪悪感もなく、助け合っていくうちに親密な人間付き合いもできていきますので、地域で孤立する他県から来たお母さんも、親密な関係もできるし、また地域のつながりで、かぶせ茶にも携わることで、食に対しても地元に根付いていける活動を少しでもやってみることで、お母さんたちが、この地域で子どもを産んで楽しく育てていくことができるんじゃないかと、企業さんと一緒に詰めているところです。説明が長くなりましたが、私たちは、そのような活動をしています。
4 参加者自己紹介
(参加者) 10年ほど前に大阪の方から鈴鹿に来て、鈴鹿に来たのと同時に子どもを授かったので、こちらで出産するのが難しくて、地元の大阪で産んだのですが、やはり産院が大阪なので、こちらに帰って来た時に、孤立した状態になりまして、誰も知らない、どこに何があるのかも分からない、ママ友ってどうやって作ったらいいんだろうというように、情報がゼロの状態から出発して、出産は楽しくて素晴らしいものなのに、私にとっては、すごく辛くて苦しい時期になってしまって、子どもが今、上が8歳で、下が年少で4歳ですが、なかなか次の子を産む勇気がなくて、少し離れてしまいました。でも、やはりこれじゃ駄目だと思って、下の子を産む時は、もっといろいろ自分からこの地域で産んで育てるということに頑張って取り組んだので、とても楽しい育児ができました。やはり、そんな辛い経験は他のお母さんたちには絶対にしてほしくないという気持ちで、この活動に取り組んでいます。
(参加者) 私には、年中の娘がいまして、私も結婚して横浜の方から鈴鹿に来ました。主人は昔から鈴鹿で生まれ育って、友人も鈴鹿にいますが、私は、一人でこちらに来たので、主人以外に口をきく人がいないような状況だったので、やはり妊娠出産の時も、頼れる所が全くなかったです。でも、里帰りをしなかったので、本当に子どもと24時間二人っきりという状態が何カ月も続いて、可愛くて仕方がないけれど、なんだかイライラして、寝不足もあって、本当に辛かったです。泣いている子どもを投げ飛ばしたい気持ちが沸いて、その時に虐待というのは、特別な人がやることではなくて、自分がするかもしれないことだったんだなと気が付いて、他のお母さんが、そういう辛さから少しでも救われたらいいなという思いがとても強かったので、この活動に参加しました。今は、保育園でみていただいているので、そんな時間は無くなったのですが、それ以外でも、子どもとの接し方が分からなかったり、おじいさんおばあさんがいたら一緒にみて、あやし方も教えてもらえるのでしょうが、そんなつながりがなかったので、ぜひ、子どもたちが地元の方々と接して、いろんな体験ができるようになればいいなと思ってやっています。
(参加者) 私も出身が宮崎で、就職で名古屋の方で働いていましたが、主人の転勤でこちらに来て、すぐに妊娠しました。私も、全く鈴鹿のことは知らなかったので、妊娠する前に働きに出ていれば、自分の友達もできて、鈴鹿はどんなまちなのか、自分で探検することもできたと思いますが、妊娠してつわりで家に引きこもりがちになったので、主人としか喋らない日がずっと続きました。やっと外に出れたのが母親教室で、そこで※※※※さんと※※※※さんと知り合って、そこからずっとお友達です。そうやってお友達ができたことで、すごく辛かったことが一瞬で軽くなって、それからは妊娠生活も楽しく過ごせましたし、出産してからも、主人も私も鈴鹿が地元ではなく、近くにアドバイスしていただける方も、助けていただける方もいないので、子育ては大変だったのですが、お友達がいることで、すごく助けていただいて、自分の中では、いい子育てができてきたと思います。
主人が転勤族なので、ずっとここにいられるかどうか分からなくて、またどこかに行くかもしれないので、子育てするということはとても大変だなと思います。助けてくれるおじいさんおばあさんがいない方も多いと思うので、自分たちで大変な部分を補い合いながら、楽しく子育てをしていけるというのは、自分にとっても良いですし、子どもにとっても一番良いかと思うので、母親たちで助け合える活動というのは、私も救われた部分があるので、そういう活動を私も微々たりながらできればいいなと思ってやっています。お母さんたちだけではなくて、地域の方に呼びかけることによって、普段触れ合うことのない地域の年配の方にも触れ合えることができるし、私がこういう活動をしているので、私の子どもも連れて来ることで、地域の方と触れ合える機会があるので、身近にいる地域のおじいさんおばあさんをもっと増やしていけたらいいなと思っています。
(参加者) 私は、なかなか赤ちゃんが授からず、5年がかりくらいで、やっと授かった赤ちゃんでした。高齢出産で頑張って産んで、周りからの情報もたくさんあったし、私自身も幼稚園でお仕事をした経験もあったし、旦那の協力もすごくあったので、ある程度、子育てに自信があったのですが、実際、赤ちゃんを授かってみたら、想像以上に大変な事を体験して、こんなに大変なんだとやっと実感しました。私は子育てに集中しすぎて、子どものことばかり見て、どんどん視野が狭くなる状態が続いていましたが、この活動を通じて、ママがこんなに楽しんでキラキラ輝いていたら、子どももそれをしっかりいつの間にか見ていて、協力してくれたり、いつの間にかニコニコするんだなととても実感しています。ちょっと友達に喋れたり、仲間を作るのは本当に大事なんだなと思います。
5 事務局概要説明
(省略)
6 意見交換(ミーティング)
地域の中での子育てについて
(市長) 今、自己紹介の中でも、いろいろな体験談やお話をいただきましたが、あるいは地域の中での子育て、市政に対する子育て支援についてとか、いろいろお話があろうかと思いますので、ぜひご意見をいただけたらと思いますのでお願いします。
(参加者) ニコママの冊子は、今までは隔月発行だったのですが、来年度からは予算が無いので、年4回に変わります。今は、4千部発行しています。ママたちの情報源に、本当はもっと発行していきたいのですが、印刷費も安くないので難しいです。今は、インターネットでいろんな情報が得られますので、たくさんの情報を、こういう子育てが良いですよと言ってしまうと、頑張り屋さんのママにとっては、結構いろいろ頑張ってしまいます。その結果、子育てを楽しもうというところではなくて、子育てはこうするものなんだ、子どもを産んで育てる事が楽しいと言うよりは、良いお母さんになりたい、というように変わってしまいます。私も、どちらかというとそうだったのですが、このニコママの情報誌の中では、良いお母さんになってくださいといった要素は入れていないです。子育ての価値観は、皆違いますし、育ってきた環境が違うように、育てる環境も違うので、そういうことを特化するのではなくて、お母さんたちが、子どもと一緒に行ける場所が鈴鹿や亀山にあるんだよ、という情報だけをおさえるように、私たち皆で子どもを連れて行って取材して、情報を伝える口コミのような冊子を作ろうと、お店とか鈴鹿市でされているつどいの広場とか、子育て支援センターなどを特集しています。
お母さんにとって最初の一歩は、すごくハードルが高いので、ましてや自分がすごいママだと思っている方は、まずいないので、自信が無い中で、初めての一歩に進む時に、周りからどんな風に見られているのか、本当に虐待一歩手前で、手を出してしまいそうになる時だってあるので、そんな時も、私って駄目な母親と思われないだろうかとか、いろんな不安を抱えながらいるので、そんな不安が少しでも解消されたらいいなという気持ちで、編集自体は大変ですが、楽しく活動しています。
地域という話ですが、この地域の中で子どもを育てていて、すごく難しいと思うのは、子どもを産んだら、子どもを産んでくれてありがとう、といった感じでお母さんたちの地位は上がると思っていました。子どもと言っても将来につながるし、将来税金も納めることになるだろうし、すごく価値のある存在だと思うのですが、その価値のある存在でありながらも、幼少期はいろんな方に迷惑をかけます。それに対して、私は一日に百回近くごめんなさいという言葉を言ったのではないかと思うくらい謝って家に帰ってくると、私は謝るために子どもを産んだのかなと思いました。主人も一生懸命仕事をして帰って来て、おむつでも替えてほしいと言いたいですが、疲れているのも分かっているし、何か子どもを産んだことが、いろんな人にとって良かったことなのかなと思う時期は、お母さんなら必ずあると思います。でも、子どもを産んだお母さんたちは、すごく頑張っているし、良い事をしているはずなのに謝らないといけないのは、何か違うのではないかと思っていて、いろんなお店や人が、すごいね頑張って子育てしているねとか、かわいい子産んだねと言ってくれたら、もっとお母さんたちも子どもを産んで良かったな、子どもを育てることはすごいことなんだなと思えるようになると思います。
(市長) 私が、ここのオープンの際にお邪魔した時に、※※※※さんが言っていた言葉がとても印象的で、ニコママカフェってどういうものか尋ねたら、保育園とか幼稚園や地域の子育て支援センターに行けないお母さん、その一歩手前で頑張りたいけど頑張れない、そんな所に行けないお母さんたちのためのカフェです。そういう所に行けるお母さんたちは、私たちは安心だから、そこに手を差し伸べることはなく、そこへ行けないお母さんたちが、ここを覗いてくれて、一息ついてくれたら、それが私たちが一番望んでいるニコママカフェです、と言われていました。今日、またお話を聞いていると、やはり県外から来られた方が地域に縁が無くて、お話ができる頼れる方がいないといというところがスタートで、でもこの稲生の地域の中に、こんな素晴らしいカフェをオープンしたというのは、お一人お一人のつながりがいろんな所に芽生えていったのだと思います。お父さんたちが、この前のオープンの時に、手伝ってみえたのも印象的で、お母さんが頑張っているとお父さんも頑張るんだと感じました。
この冊子の協賛をもらうのも、なかなかここまで皆さん方でお願いに行くのは大変だっただろうと想像できますが、隔月で冊子を出してきたという事は、すごいことだと思いますので、どうやってやっているのかとても興味があります。前職が幼稚園の先生だったり、写真を撮るのが得意な方や、文章を作るのが得意な方や、先ほど、子どもさんたちが入りやすいお店をチョイスしているお話がありましたが、他にどのような視点に気を付けて作っているのか、何か参考になることがあれば教えていただきたいと思います。
(参加者) 私は、横浜にいた時に印刷会社に勤めていましたので、現在、ニコママ冊子のデータ作りをやらせていただいています。写真も私が撮らせていただいています。得意とかではなく、たまたま比較的いいカメラが家にあったので、撮るようになって、いつも間にかカメラマンのポジションになり勉強中です。
お店の方は、先ほども言いましたが、車の免許もこちらに来てからとったので、本当にどこに行っていいのか分からず、私の子どもが小さい時に知りたかったようなお店を紹介したいと思っていますが、やはり、以前は行っていなかったので情報も無かったのですが、いろんな人といろんな所に出掛けていると、口コミで教えてくださる方がいます。逆に、あそこの店に行ったけどベビーカーを置く場所が無くて辛かったという話を、幼稚園のお母さんや他の方からも聞いたりします。教えていただいた店へ皆でランチしがてら行ってみて様子を見に行って、取材先を決めてアポを取って取材をさせていただいています。
法人会員さんは、個人個人のつながりで親しくしているお店から申し出していただくこともあったり、逆に、こちらから活動内容をお話をしてご協力していただいたりしています。
(参加者) 法人会員さんについては、初めての試みだったので、私たちがやりたいと思っていることを、ある程度理解していただける身近な方から始めました。私たちがいろいろな所に頑張って宣伝やお願いに何度も行っていましたが、なかなか理解がしてもらいにくい内容です。あちらも商売をされているので、利点がないとなかなか理解していただけないですし、それをいかにどのようにしていこうと思った時に、やはり私たちは、お母さんたちを優しく受け入れてほしい気持ちや熱意だけで行くのですが、受け入れていただいたお返しに何か協力できる事は、なんでもさせていただきたいというお話をさせていただいています。いろんなイベントを開催したり、お店の紹介を、この冊子で特集させていただいたり、どこでもいいという訳ではなく、そんな気持ちでつながっている法人会員さんばかりなので、急にはたくさん増えないというのが、私たちの悩みです。5人で活動していますし、子どもがいる分、フットワークも軽くないので、たくさん増やしたいのですが、増やせないのが現状です。
(市長) メンバーは、この5人ですか。
(参加者) メンバーは5人ですが、協力したいというお母さんが増えていて、メンバーの中に入ってやっていただいています。なんだかんだ言ってバイタリティー溢れるメンバーなので、最初は、おんぶ紐で子どもを背負って行くと、変に疑われることもとても多くて、皆でへこんで活動したこともあります。でも、最初入っていただいた1軒の焼肉店さんでは、最初は子ども用食器だけが置いてありましたが、この冊子に掲載したのをきっかけに、今は、机の角にガードを付けたり、離乳食の提供もしてくれたりようになったりました。せっかくお客さんが来てくれるなら、もっと子どもさん向けのサービスを、どんどん充実させていこうと、お店自身が努力してくださっています。そんな事から、まち全体が変わってくるんじゃないかと大きな目標を掲げています。
(市長) それはすごいですね。今日、託児をしていただいている方は委託ですか。
(参加者) 今日は、こどもサポート鈴鹿の方に来ていただいていますが、いつもの託児は、保育者さん1名に実費をお支払いして来ていただいています。あとの託児のボランティアさんは無償で、呼びかけて来ていただいていて、気持ちひとつで来ていただいている方ばかりで、赤ちゃんを抱っこするだけで幸せだと言ってくれる方ばかりです。ですから、お母さんたちにもとても優しくて、こんないい方が、この地域にもいたんだなと思えるような方たちばかりです。
短期就労について
(市長) 先ほど、お話があったコラボワークについて、もうすこし詳しく教えていただけませんか。
(参加者) 最終的にやりたかったことのひとつで、かぶせ茶が有名な企業さんの株式会社ささらさんと一緒にさせていただきます。私たちも地元の物を意外と知らないので、地元の物に携わりたいという思いもあります。かぶせ茶の時期の4月の下旬から5月の中旬の一週間ほどの間に、お茶に覆いを被せる仕事をお母さんたちにやってもらおうと思っています。コラボワークの仕組みは、私たちも練りに練って、どうしたらお母さんたちが働きやすいか、どうして働かないという選択肢を選ぶのかというところを詰めてきました。まずは、仕事のスタイル、時間的にだいたい8時半から17時までが通常だと思いますが、その時間、お父さんや子どもさんの送り出しがあって、乳幼児をかかえていると一番動きづらくて、働ける時間帯はその時間ではないというところが大きいかと思います。そんな時間帯の仕事を探しにハローワークに行っても、まず無いです。それならば働ける可能な時間を作ってしまおうということで、10時半から14時半までというように、とても短時間ですが、人数が集まればなんとかなるということで時間を設定しました。短期就労ですが、お母さんたちの集中力はすごいので、その時間帯にものすごく頑張ると思います。その間、子どもさんを託児に預けて、お母さんたちに働いてもらいます。託児には、もちろん保育者も付けますし、そこに参加してもらったお母さん同士で交代で託児をしたり、お母さんたちの助け合いでする仕事という形です。6人のチームを作って、4人が就労に行き、もし子どもが熱を出しても、補欠のお母さんに代わってもらったら皆でやっていけると思います。例えば、※※※※のご主人は火水が仕事が休み、方や※※※※のご主人は土日が休みです。それだけでも、働ける環境はお母さんによっては全然違うので、上の子が幼稚園や保育園に行っていると、午前しか出られないとなると、それは社会の中では、わがままな事ですが、でも子どもを犠牲にしながら働くという選択肢を取るべきなのか、というところは、本当は、何か良い手法があるのかと思います。本当に、お母さんたちは働きたい時間に、企業さんにも迷惑を掛けずに働くには、企業さんからすれば急に休まれたら困るので、そこをお母さんたちが助け合って休まずにやっていくので、必ず4人は出します、でももしかすると※※※※や※※※※ではなく、他のお母さんかもしれないけれど、そこに登録しているしっかりしたお母さんが働いてくれるということが分かれば、最初のかぶせ茶のことをきっかけに、どんどんお母さんたちの就労が広がって、大きく言えばマザーズワークステーション的な、お母さんたちが独自の働き方ができるのではないかと検討しています。
(市長) この方法は、とても画期的だと感じて、いろいろ参考になると思いました。目を付けていただいた所が、地元の農産物、第一次産業にお母さんたちが関わるということは一石二鳥というか、そこに焦点を当てられて企画をするということは、良い発想だと思います。
皆さんの話を聞いていたら、自分が子育てをしていた頃を思い出してきました。私も、おんぶ紐を付けて冬に電話帳をずっと配って歩いていました。結局、旦那さんが出勤して夕ご飯に間に合うまでの時間帯でできる仕事を探すと、結局、残された仕事というのは、そんな仕事しか無いと思っていました。情報誌を見ながら、できる仕事に丸を付けながら探していたなと、今、思い出しながらお話を聞いていました。それが、グループでできたら、その方が自分も楽だし、相談もできるし、ましてや相手さんがしっかり理解していただいているというつながりは、すごいことだと思います。ぜひ、このような取り組みを成功されたら、第二弾第三弾も進めていただきたいと思います。また、状況報告を聞かせていただけるとありがたいと思います。
(生活安全部長) オープンして間もないのに、ここまで広がりがあるというのはすごいと思います。
(参加者) 最初、ささらさんの奥さまにお話を聞いていただいて、初めての試みなので不安はあると思うのですが、本当に温かく賛同してもらって、受け入れていただきました。周りの男性の方はとても心配されていて、大丈夫かなと思われているのですが、やはり、結構女性は、子育てをしていると、他の事に集中するという時間が全く無いので、本を読んだり集中する時間が無いので、常に集中したいという欲望がすごくあるので、多分1時間や1時間半という短い時間ですが、とても集中して働くと思うので、とてもリフレッシュにもなるかと思います。働いたという達成感もあると思います。それも、お母さんが元気になってもらうひとつの試みでもあるので、社会に出る第一歩と考えていただいてやっていただけたらという気持ちがあります。
(参加者) 最初にやろうと思ったのは、主婦に与えられるお金というのは、やはりご主人が働いてくれるという感覚が大きくて、それが悪いとか良いという話ではなくて、子どもと一緒に出かけて何かのイベントに参加しようと思っても、2,500円と言われると躊躇してしまいます。このカフェも利用料金をいただいているので、利用料金を払えるお母さんしか利用できないというのは、何か違うのではないかという葛藤があって、でも運営していくにはやむを得ない事情もあります。そこで、お母さんたちにお金を払える、お金をもらわなくてもいいイベントがあればと思いました。そのお金で少しいい食事を作ってみようかなとか思えたら、それはとても主婦にとっては嬉しいことです。夕飯も少しリッチになって、自分もリフレッシュできるような、そんな活動がしたいと思います。
(市長) 一人分の仕事を皆でシェアをするということですね。そのような発想が、ママならではだと思います。またリポーター活動もしていただいて、この情報誌に載せていただくとありがたいです。今後も頑張ってください。
この中に、河曲保育所のハーモニーも載せていただいてありますが、つどいの広場とか子育て支援センターなども利用されていますか。
(参加者) 全員が本当に頑張り屋のママさんたちばかりで、他県から来ている影響もあって、乳幼児期に至っては、すべてのつどいの広場と子育て支援センターは利用させていただいていました。利用してみて、それが救いだったことも正直あります。旦那さんだけを頼りにしていた方が、昼間つどいの広場でアドバイザーさんの方に話を聞いてもらったり、友達を作ることができるつどいの広場については有難かった存在ですので掲載させていただいています。それぞれのつどいの広場や子育て支援センターの特色もあるので、好き嫌いなどもあるとは思いますが、毎回1カ所載せるようにしています。
子ども同士のコミュニティーについて
(参加者) 私がこちらに来た時に、車の免許が無くて、妊娠中だったので免許も取りに行けず、周りのお母さんたちに何処かないですかと聞いたら、りんりんを教えてもらいました。ただ場所を聞いて絶対に行けないと思い、他に探した時に、トゥインクルさんがすぐ近くにあるということを知って、地域に根付いたつどいの広場が、規模は小さいのですが、小さい分そこをされている方と近く接することができて、とても暖かく迎えていただいて、心の救いになったり、ママ友もできました。免許を取ってから、他のつどいの広場へ行けるようになっても、一人で行くと最初はとてもドキドキするということもあって、地域に根付いたコミュニティー的な所がもっとあれば良いのにという思いがあって、ここも、そういう所になればいいなと思って活動しています。
(参加者) 私たちが小さい時は、周りには同じような子どもたちが一杯いて、近くに遊び相手がいました。だけど、今はいないです。というのも、私は、転勤族でアパートに住んでいますが、同じアパートには子どもがいるのに、あまり出てきません。例えば、お母さんが働いていると子どもは小さい時から保育園に入れています。私は働いていなかったので、子どもに友達を作ってあげたいと思い、子供同士で遊ばせたいと思うと、私が何処かへ子どもを連れて行ってあげて、子どもが子どもと触れ合える機会を作らないといけないです。多分、そんな方が多いかと思います。お母さんが何処かへ連れて行ける、子どもが子どもと触れ合える機会が持てる場所がありがたくて、私は、そんな所に子どもを連れて行って遊ばせたかったです。子どもが母親以外と接する機会が無いですし、おじいさんおばあさんも近くにいないし、ママ友と触れ合う機会くらいしか無いのですが、子どもに子ども同士の触れ合う機会を持たせたいと思えば、やはりこういう所に足を踏み入れていかないと、家にいるだけでは、なかなかできないという現状だと感じています。
(参加者) 私は地元ですが、もともと話下手というのもあるし、情報源がとても少なくて、ささらさんも知らなかったし、実は、掲載しているカフェも知らなかったです。地元でも知らない事が一杯あって、今、どんどん知ってくると鈴鹿ってすごいんだ、こんなにいい所がいっぱいあるんだと知ることができて、こんなにインターネットが普及していても、情報が入ってこないのはどうしてかなと思っているので、だからこそ、このカフェが子育てしやすい場所や、行きたくなるような場所をどんどん発信していける場所になればいいなと思っています。
(市長) 今、言われた就学前のネットワークの構築は、お母さん同士は作ろうと思えば作る機会がありますが、子どもたちにとっては、お母さんたちが作ってあげないと作ることができないということが、ひとつのヒントかと思います。たくさんいろんな事件や虐待が起きていているので、やはり地域の人とか、周りの大人が子どもたちに手を差し伸べるような環境を整えてあげるということが、これからの私たちの仕事なのかと思います。就学前の子たちのために、つどいの広場や子育て支援センターがあります。私たちの時代は、皆、保育園や幼稚園に行っているのが当たり前でしたが、今は多様化してきて、幼稚園に行かない子もいれば、別のスクールに通ってから小学校に行かれる方もみえます。でも三つ子の魂百までと言うように、3つまでの環境は大事なので、そんな時期に子どもさんたちとの接し方とか子ども同士での関係というのが、これからのその子たちの人間形成の中で大事なことだとあらためて気付きました。
あと、地元だからこそ気付きにくい点もたくさんあるかもしれませんので、CNSなどを通じて地元の情報をお知らせしていますが、パソコンを開く時間が無い方も多いので、そうではないところで、手に取りやすい所に見やすい物を置いていただくというのが、皆さんの活動の原点だということで、大変参考になります。
(生活安全部長) 本当に参考になります。もっと、他にもこのようなNPOがあって、いろんな所でネットワークが組めるような、将来そんな発展があれば良いかと思います。
活動内容について
(参加者) 他のNPOさんとか子育て支援の団体さんともつながりを持っていきたいと思っています。私たちの根っこというか、乳幼児期のお母さんたちは、母性という言葉で片付けられているようですが、でも産んだ瞬間にお母さんになる人なんて多分いなくて、母性があるからなんて、もうそんな事を言う時代ではないかと思います。いろんな人がいろんな形で手助けしてくれて初めて子育てが成り立つのかと思っているので、なかなかママ1人で育てようとすると、すごく大きな仕事だし、それがつどいの広場のアドバイザーさんや、子どもの同世代の友達に守ってもらったり、お店や企業が、いろんな形でどんどんその子1人を育てるために、いろんな人の力が合わさったら、すごくいい子に育つんじゃないかと思います。
(市長) 就労や相談だけではなく、いろんなイベントもされていますか。ここに来て子どもたちと一緒にクッキーやピザを作ったり、そんなお楽しみ会的な事を子どもが小さいときに味わうと、ずっと覚えているので、そんな要素をここで作ってあげていることは、経験になると思います。
(参加者) 子どもさんの経験もあると思うのですが、お母さんたちが、このニコママカフェを作ってみてすごく感じるのは、お母さんたちは子どもと離れたいと純粋に思っている方はそんなにいないと思います。でも、本当に少しでいいから誰かに手を差し伸べてもらいたいというお母さんはたくさんいますが、子どもさんをお預かりするのでニコママカフェに来てくださいと言うと、あまりお母さんたちは手を挙げていただかないです。ですから、知っている場所で知っている環境でお子さんをお預かりする、ちょっと今日はママは休憩するから待っていてねと言えるために、子どもと一緒にできるイベントも含めつつやってきています。子どもさんと一緒に来て、しんどい時はお子さんをお預かりするというのがベストだと思っているので、そんなイベントを少しづつやりつつあります。本当はもっと広げていきたいと思います。自分たちの子どもを優先にしているので、なかなかそのバランスが難しくて、マンパワーではいかないです。
(参加者) 子どもと一緒に遊んだりするのは、とても楽しくて良いのですが、お母さんたちが、気軽にここに来てもらうには、まだなかなか難しくて、最初の第一歩はとても勇気を持って来ることになると思います。一度来ていただくとリピートしていただいて、よく来ていただくのですが、その第一歩のためにいろんなイベントをして、こんな事もできるんだと興味を持っていただいて、誰かに預けてもいいんだ、ちょっとくらいは私も休んでもいいんだと気付いてもらって、ここでほっとしてもらえるというのも、イベントをする意味では大きいかと思います。いろんなイベントをして情報をお母さんたちに渡せたらいいなと思っています。一番大事にしているのは、何々をしてあげるとか休ませてあげるということではなく、私たちも同じ立場で、私たちも逆に来てもらっている側なので、いろんな方に手伝ってもらったり、協力していただいているので、お母さんたちに来てもらっても、してあげるというよりも、一緒にやりましょうという雰囲気を作って、お母さんたちにプレッシャーを感じない場所にしたいです。それが、小さい子どもを持つお母さんができる、お母さんへの提供の仕方なのかなと感じています。子どもが小さい時には、いろんな方にアドバイスをいただきましたが、頑張っているのにできないですと言うと、もっと頑張りなさいという言葉が返ってきたりして、これ以上頑張らないといけないのかというプレッシャーだけがどんどん募っていきました。相手の方は、私がちゃんと育児ができるようにアドバイスをしていただいているのですが、どうしてもお母さんの心の中は見えにくい部分があるので、同世代の同じ育児をしているお母さんたちならではの事ができるのかなと思ってやっています。
(市長) この活動を始めてパパの反応はどうですか。
(参加者) この活動をするに当たって、一般家庭なのでお金もあまり無くて、パートにも出ないといけない状態ですので、最初はすごく反対されました。そんなことをしてどうなるんだ、他の人を助けるより、うちの家を助けてくれと言われ、とても怒られました。ですから、全く家には迷惑を掛けないように、ひそかに活動をしていましたが、一緒に生活していると見えてしまうので、困っているんだなと見かねてくれて、そのうちに、力仕事とかどうしてもできないことは、やってあげるからと、仕方なく参加してもらって、そうするとやっているうちに、お父さんたちも関わっていくので、すごく理解してもらえて、逆にいろんな企業さんにアピールをしてくれるようになって、今では、お父さんの方が活動するようになって、土曜・日曜は、ほとんどお父さんがそういう活動を行っています。良かったのか悪かったのか分かりませんが、今は、すごくお母さんたちができる範囲で活動をしたらいいんじゃないかと言ってくれています。
(参加者) うちの主人は放任主義で、あまり家族で出掛けたりするタイプではなく、自分の時間を大事にする方なので、私に対しても、家でじめじめしているくらいなら、好きなことをやって外に出る方がいいんじゃないかと言っています。どちらかと言うと好意的に見てくれていますので、活動はしやすいです。ただ、やはり時間的な制限だったり、家を空ける事が続くと小言を言われますが、向こうも好きな事をやっているのでお互いさまだと思っています。
(市長) 他に何か鈴鹿の中で、ここは少し変えてもらったら良くなるんじゃないかとか、違う視点で見て、この分野に限らず、例えば学校の事とか福祉の事とか、子育てしていて困ったことがあれば教えてください。
学童保育所について
(参加者) 今、娘が年少ですが、私が働きに出ようと思って次のことを考えると、学童保育所がありますが、学童保育所については鈴鹿市ではどうなっているのか全く分からないのですが、学童保育所もいろいろあって、人気がある所は入れないとか聞いたりします。最初は、幼稚園や保育園がどうなっているのか全く分からない状況で、その次は、学童保育所はどうなっているんだろう、入れなかったら、また働けないと思いますので、その辺の情報をもっと教えていただきたいです。そうすると、自分の人生設計を立てやすいというか、働き方を考えられると思います。
(市長) 情報提供の仕方を、もう少し分かりやすく丁寧に皆さんに届くような環境を整えないといけないと感じます。企業さんと鈴鹿市が作っている情報誌があって、そこには一応、子育てから高齢福祉までいろんな情報を掲載してありますが、多分それだけでは得られない情報もあると思うので、工夫ができないか検討します。学童保育所(放課後児童クラブ)が市内のどこにどれだけあるかというお知らせはしていると思いますが、その各学童保育所の細かい情報もほしいということだと思います。現在、小学校30校区中27校区まで、小学校区域に学童保育所があります。私立保育園で運営をしていただいているクラブがありますが、公設民営で、公立の幼稚園の空きスペースを利用しているクラブや、西部地域では、民家を借りて学童保育所をされているクラブもあります。一般的には施設は公共でお世話させていただいて、運営については、民間の方にお願いをしています。利用条件もそれぞれ違うと思いますので、そのような細かい情報をお知らせできるように検討したいと思います。また、子育て支援課(現:児童保育課)に聞いていただければいつでもお答えします。
(参加者) 今、犯罪が多いですので、子どもの安全を考えてしまって、私が働きに出ることで子どもの安全を守れなかったらどうしようと思うと、そういった事が気になって、環境を整えてから働かないといけないなという思いがあるので、そういう情報をいただけるとすごくありがたいです。
(市長) 環境を整えてから働くというのは、私たちは、働く方たちをどうやって支えていくかを考えていますので、発想が逆になります。多分、私も働くまではそうだったと思いますが、いざ働き出したら、とにかく働いて、後は追って付いてくるという感覚です。そこは10人いれば考え方が違うので、これからはそういった見方もしていかなければならないと思いました。子育てから遠ざかったつもりはありませんが、子どもが成人してしまいましたので、大変参考になります。
子ども医療について
(参加者) 私が感じたのは医療の件ですが、子どもが病院にかかった時に、一回窓口でお金を支払って、後日振り込まれることになっていますが、実際は、熱を出している赤ちゃんを抱っこしながら冷や冷やしながらお金を支払うのは、本当に必死で泣きたくなる時もあるのですが、他の市のことを聞くと、もうその窓口で支払わなくても良くて、その場で調整してもらえると聞くと、そのように鈴鹿もなればいいなと願っています。
(市長) これは本当に大きな問題なのですが、実は三重県の中ではどこもしていなくて、窓口無料化、現物給付といいますが、これは子ども医療に限らず、障害と1人親家庭等の医療費助成もそうです。
全国的には、47県中35県くらいの県で取り組んでいますし、愛知県では、県ではやっていませんが、名古屋市を中心に8割方の市が取り組んでいます。岐阜も結構進んでいて、東海で一番遅れているのが、実は三重県です。これについては、私も県会議員の時からずっと県議会で話をしてきましたが、なかなか制度が変わらないというところです。また、窓口無料化にするとシステムを変えたり、書類が変わったりということがあるので、それを全体で変えていこうとすると、県全体で取り組んでいかないとなかなかメリットが出てこないということがあります。
あと、鈴鹿市の国民健康保険で窓口を無料にしてしまうと、負担金の関係で国からペナルティがきます。要するに医療費がどんどん上がるということで、市がそういう対応をするのであれば、その医療費相当分を交付金の中から何割かカットされます。国民健康保険でない方もいますので、北勢地域ですと人口も多いしカバーできるかもしれませんが、南勢地域では子どもさんも非常に少ないので、負担金がカットされると、市としての福祉財政が厳しくなるということで、県全体で取り組もうとすると南北の格差が非常にあって、反対される地域もあり、県内でなかなかこの議論が進んでいかないというのが正直なところです。
でも、できないことではないので、今、鈴鹿市として、なんとか全国的にペナルティを無くしていくと全国どこでも取り組みができるので、まず国としての制度を変えていただきたいというお願いをしているところです。ただ、鈴鹿市だけで取り組むと鈴鹿の方が市外の病院で同じように利用できないので、せめて四日市、津、亀山、菰野とか近隣市だけでも一緒に連携をしていけないかというお話をしています。いざ他市の病院に行って扱いが違うというような格差を作ると駄目なので、3月には担当者レベルでまず近隣からやろうという勉強会を鈴鹿市が中心になってやるようになったので、まずスタートするにはどういう課題があるのか、どのようにシステムを変えたらできるのかという検討に入ります。やっと半歩だけ進めた感があるのですが、そうやってやっていくことによって、まずは、どこかでスタートを切れば、自ずと皆でやっていただけるようになるのではないかということで検討者会議をさせていただいて、次に進めるように前向きに努力をしますので、ぜひ応援をしてください。
いろいろお話をいただきましてありがとうございました。まだまだ話足りないことがたくさんあるかもしれませんが、今日は、本当に参考になりました。ちょっと視点を変えたら、こんなことができるんだなというような、新たな気付きをさせていただきましたので、今後も市政の中でぜひ反映をさせていただきたいと思います。ニコママカフェと皆さん方の活動が、今後の成功につながるように、また、ご支援できるところはさせていただいて、一緒に活動ができればいいなと思っていますので、今後もよろしくお願いを申し上げまして、最後のあいさつに代えさせていただきます。今後もキラキラと輝いて、鈴鹿のママの憧れになっていただき、リーダーシップを取っていただくように期待をしていますので、ぜひよろしくお願いいたします。今日は、本当にありがとうございました。
※この会議録は、要約しています。
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