第2回「庄野地区まちづくり実行委員会」

ページ番号1006398  更新日 2024年1月23日

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とき

平成25年8月6日(火曜日)14時~16時

ところ

庄野公民館ホール
参加者
庄野地区まちづくり実行委員会 13人(男性13人)、市長、生活安全部長、その他関係市職員

今回のミーティングで出た主な意見

  • 住みよいまちづくりに向けての住民力の強化について
  • まちづくり実行委員会と自治会連合会の位置付けについて
  • 地域活動団体相互の協働促進について
  • 地域防災について
  • 少子高齢化について

1 開会のあいさつ(事務局)

 本日はご多忙のところ、「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加いただきまして誠にありがとうございます。私は、本日の司会を務めさせていただきます市民対話課長の吉崎です。よろしくお願いします。
 さて、この「鈴鹿(まち)づくりミーティング」につきましては、市長自身が最も大切に考えている対話と協働を進める上で、重要な事業として位置付けをしています。そうした中で、このミーティングも平成23年度より回を重ねまして、各地域の皆さん、そして各分野で活躍されてみえる団体の皆さんとの意見交換を行ってきました。本日の市長ミーティングが今年度第2回目となります。どうぞよろしくお願いします。それではまず始めに、末松市長より挨拶をさせていただきます。

2 市長あいさつ

 皆さんこんにちは。本日は、庄野地区まちづくり実行委員会の皆さんにおかれましては、大変ご多忙の中、「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加をいただきまして本当にありがとうございます。また日頃は本市の市政運営に、ご理解ご協力をいただきありがとうございます。
 私も市長に就任して以来、地域で開催される行事などへも可能な限り参加をさせていただきまして、市民の皆さんと一緒にまちづくりに取り組んでまいりました。また今回、このように「市長と話そう! 鈴鹿(まち)づくりミーティング」として、皆さんとの直接対話の機会を持てたことに本当に感謝を申し上げたいと思います。
 さて、この3月に、鈴鹿市の都市イメージキャッチコピーが決定しました。全国から1,300件もの応募をいただきまして決まりましたが、ご存知でしょうか。「さぁ、きっともっと鈴鹿。海あり、山あり、匠の技あり」というものに最終決定しまして、シティセールスをさせていただいているところです。鈴鹿サーキットを中心としたモータースポーツのまち、伊勢湾から鈴鹿山系に広がる自然に恵まれたまち、そこから生まれる農水産物、伊勢型紙、鈴鹿墨の伝統産業、製造業など、ものづくりが盛んなまちをイメージする鈴鹿市にふさわしいキャッチコピーになったと思います。今後、このキャッチコピーを活かしてシティセールスを行っていくとともに、長く市民の皆さんに愛され、地域の宝をどんどん発信することにつながっていくように今後も努力させていただきたいと思っています。
 また、昨年12月1日から「鈴鹿市まちづくり基本条例」が施行されまして、地域コミュニティや市民活動を活性化をさせるため、地域づくり協議会などの団体活動支援や人材育成への取り組みをさらに進めるなど、みんなで協働して活力ある力強い鈴鹿市をめざす施策を積極的に推進しているところです。
 本日は、「庄野地区まちづくり実行委員会」の皆さんとともに、「庄野地区のまちづくり」をテーマに意見交換させていただきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

3 参加者代表者あいさつ(※※※※様)

 庄野地区まちづくり実行委員会は、平成17年7月に活動を開始しています。現在9年目を迎えて、9自治会、会員戸数1、700戸余りの住民により運営されています。会の目的につきましては、自分たちのまちは自分たちの手で住み良いまちづくりにするために、住民各位の連携と協力のもと、まちづくりの諸行事に取り組むことによって、愛着と誇りを持てる庄野地区にしていくことを目的としています。年間の活動内容を少し紹介しますと、地区の球技大会に始って、まちづくりのごみ拾い、イオンモール夏祭り、大念仏踊り、敬老の集い、ふれあい広場、秋祭り、公民館のサークル活動、小中学生の卒業生を祝う会などを行って住民の親睦を図っています。しかし、近年諸行事のマンネリ化と言いますか、地域の連帯感の希薄化が問題になっているこの頃です。本日は、庄野地区まちづくり実行委員会の将来像についてお話をさせていただいて、有意義なまちづくりミーティングにしたいと考えていますので、よろしくお願いします。

4 参加者自己紹介

(省略)

5 事務局概要説明

(省略)

6 意見交換(ミーティング)

住みよいまちづくりに向けての住民力の強化について

(市長) それでは、さっそくですが時間が限られていますので、ミーティングを始めたいと思います。どんなテーマからでも結構ですので、ご発言をよろしくお願いします。

(参加者) 大変質問の中身が大局的ですが、市長が目指すまちづくりとはということで、5年後、10年後を見据えた地域づくりの中で各地区少子高齢化、核家族化などいろんな社会ニーズの変化があります。住民の価値観が変化していますので、その全部を市政がクリアーできるとは思っていません。そこで地域行政というのは自治会と関連団体ですが、その役割をどのような形で市として期待しているのか、まちづくりの中で市が目指す方向は、どんな方向を意としているのか。市政と地域行政の区分はどのように考えているのか。二つ目は、高齢化していく地域の中で、行政との関わりを親密化させていくにはどうしたら良いとお考えかお聞きしたいと思います。大局的な質問で申し訳ないのですので、そんなに具体的に答えていただかなくて結構です。

(市長) 市政と地域行政の区分をどう考えているか、あと少子高齢化していく地域の中で、市行政との関わりをどう考えるかということですね。大きなお話だと言っていただきましたが、まさに市政と地域行政は違いながらも同じようなものなのかと考えています。県政と市政というのは大きく違うような思いがあります。県政というのは広域行政ですので、広域の調整を図らないといけないということで、それぞれの基礎自治体をどのようにしていくのかということを考えていかなければならないと思います。市政と地域行政と言うと、関わっていただく方は、すべて市民の皆さん方ですので、市の行政と地域の自治会やまちづくり団体の皆さん方が協力し合って、要望やいろいろな活動に応えていかなければならないと思っています。その中で、切っても切れないパートナーであると考えていますし、地域の皆様方それぞれ、また団体の皆様方それぞれが、地域の住民の方の要望や課題をお教えていただいて、いろいろなパートナーの中で住み分けをしながら、要望に応えていかなければならないのかと考えています。ですから、やらなければいけないことは重なり合うこともあると思います。その中で、行政だけではできないことを住み分けをしていくと、補完をしていただくこともあるかと思います。いろいろな地域の活動の中で、細かい目の行きとどかないところまで応えていただくのが地域の自治会であり、まちづくり協議会の皆さんであると思っています。そんな中では、住民の皆さん自らに動いていただいて、助けていただいていると思っていますし、その点では非常に感謝をしています。鈴鹿市まちづくり基本条例を施行させていただきましたので、やはりその原点は、お互いに助け合いながら連携をし合いながら鈴鹿市をどう発展させていくのかだと思っていますので、そういった意味で話し合いを重ねていきながら、ひとつでも多くの課題をクリアーしていきたいと思っています。
 少子高齢化が進む中で、どのように関わっていくのかということですが、これは非常に右往左往しながらやっていくんだと思います。先ほど申し上げたように、すべて行政だけでは出来ませんが、行政がやらなければならない事もあると思います。その中で、地域づくり、まちづくり協議会や委員会を立ち上げていただくいうことは、それぞれの皆さん方が自立していくまちをどのようにサポートをしていくのかということですので、予算の面も含めて今後考えていかなければならないと思っています。23行政区ありますが、今後お互いがどこまで一緒になってできるのか時間をかけて話をしながら、最終的には、地域予算というものを持っていただいて、少しでも住み分けができれば良いと考えています。今日は、逆に皆さん方がどのようにお考えなのかをご意見をいただければありがたいと思います。
 自治会活動とまちづくり協議会との関連性については、いろんな課題があるかと思います。それぞれの地域の中で、協議会の立ち上げ方とか組織の仕方が違うと思いますので、その点でお話や課題があればお話ください。

(参加者) まず最初に大局的な話の中で、市長がどのようにお考えか聞かせていただこうと質問をしました。多分、これから出てくる話の中に細かいものがあると思いますので、その時に討論をしていけば良いと思います。

(参加者) これから個々に話を掘り下げていきたいと思います。まず、住み良いまちづくりに向けていくには、住民の力を強化していかなければならないと考えています。住民の力を強化するにも高齢社会に入って、なかなか土台の方が少なくなっています。その中で、住み良いまちづくりを進めるためには、地域住民のまちづくりへの参加が非常に重要なポイントになってくると考えています。しかし社会を見ていますと、若者が少なくなったり、若い方は会社勤めが主になりますので、まちづくりの行事に参加していただくのが少なくなっているというのが現状です。まちづくり行事につきましても、自治会長を中心に役員が行事を推進していますので、同じ顔ぶれでマンネリ化の傾向です。この状況を打破するためにはどのような方策があるのかを役員で検討していますが、堂々巡りで良い方向性が出てきません。次に、住民の力を強化するにはどのような方策があるのか、我々は庄野地区の方から狭い地域から内容を精査しているのですが、市長さんを始め、行政のそれぞれのポジションにみえる方々からご意見を賜っていきたいと考えています。

(市長) 参加していただく住民の皆さんの顔ぶれがあまり変わらないということですか。

(参加者) 各地域の世帯から貴重な予算をいただいていますので、その予算を有効に活用しなければならないということですが、なかなかこれといった行事もやりにくくなってきています。そんな状況で、昨年12月に鈴鹿市まちづくり基本条例が施行されて、市長さんのお話にもあったように、お互いに助け合いながらまちづくりを盛り上げていくという補完的な関係にあるというお話がありました、それはよく分かりますが、住民の力を強化していくには、どのように住民の力を発揮していけば良いのか、行事もマンネリ化している状況を打破するにはどのような秘策があるのかお聞きしたいと思います。

(市長) 非常に難しい質問だと思います。今、庄野の自治会の組織の中で自治会の連合会の皆さん方と準備協議会の皆さん方の構成メンバーの表を拝見しますと、公民会運営委員会、ふれあい広場実行委員会、防犯委員会、青少年育成町民会議の皆さん方でまちづくり準備協議会を立ち上げているということで、その中でやっていただいている行事が、お祭りや公民館活動やスポーツ活動などですが、マンネリ化しているということですか。それに対しての方策というと、答えは皆さんと一緒に見付けていかなければならないと思います。このような組織ができているところであっても、そのような課題があるということです。私自身は、この庄野地区は、まちづくりが進んでいる所だという認識を持っていました。そのメンバーの方から、マンネリ化をしているとか、もう少し若い方に参加していただけるような方策は何かないか、と尋ねられると非常に難しいというのが率直な思いです。と言いますのは、鈴鹿市全体をみても、やはり役員の方にしっかりやっていただきながら、若い方がどれくらい参加をしているのかと言うと未知数だと思います。ましてや西部や南部地域に行きますと、複式学級になるのではないかというくらい人口減少も進んでいますし、まず地域の中に若い方を定着させる方策があるのか、という議論をしていますので、住民の皆さん方が、ある一定の数みえて、小中学校の運営ができるというところは、まだまだまちづくりができている地域なのだと認識しています。その中で方策と言いますと、ほたるのことにしてもまちづくりの中でやっていただいていますので、そういったことが先進的な事例だと思っています。庄野の皆さん方がやっていただいているそのような事業を、いろんな所に見習っていただいて、もう少しそのようなことをやっていただければ全体的に盛り上がると思いますので、ここにいらっしゃる皆さんがやっていただいていることが、私たちのとっては方策につながっているのではないかと思います。マンネリ化というと、実際若い方が行事に参加しづらくなっていますので、それはここの地域だけに限らず、特に団地が多い地域などで自治会に入らないという地域が増えています。鈴鹿市の中でも自治会活動すらままならない所が出てきていますので、どのように参加しやすくするのかということは、全体的に今後お互いに考えていきながら、こういった場で意見交換ができれば、答えにつながっていくのかと思います。ですから、今日このミーティングが終わった後に、その答えが出たら非常にありがたいと思います。

まちづくり実行委員会と自治会連合会の位置付けについて

(参加者) 庄野地区まちづくり実行委員会という組織と自治会連合会の位置付けはどのようなものか、庄野地区も3年後には協議会立ち上げに向けて更に強力に立ち上げていかなければならないと考えています。庄野地区の自治会連合会から予算をいただきまして、それをまちづくりの事業計画に入れ込んで、地域の住民の絆を深めているわけですが、昨年12月に、鈴鹿市まちづくり基本条例が施行されまして、各地区にまちづくり協議会を設置していく中で、先ほど市長さんからお話がありましたように、まちづくり協議会と行政との位置付けは、お互いに補完しながら小さいことは、まちづくり協議会にお願いして、大局的なことについては、市へお願いしていくということですが、それ以外にこんなこともまちづくり協議会にお願いしたいということがあれば教えていただきたいです。

(市長) できれば、地区市民センターを大いに活用していただいて、ソフト的なことですが、地域に残っている文化的な財産や行事は、まちづくり協議会の皆さん方が中心となって次の世代へ送っていただくような活動をしていただきたいという思いはあります。後は、自治会連合会の皆さん方とぜひ、ここは自治会連合会から一部予算もいただいて、まちづくり協議会を立ち上げていただいていますので、非常に良い関係にあると思いますが、ただ、最初に申し上げたとおり、それぞれの地域でまちづくり協議会との立ち上がり方が違いますので、今後の課題の整理をしていかないといけないと思います。まちづくり協議会があれば自治会はいらないと言われる地域もあります。それと、自治会はこのような活動をしているから、どのようにまちづくり協議会と一緒になって活動したら良いのか教えて欲しいと言われる所もあります。行政としては、自治会連合会としっかりタイアップをして、自治会連合会の役割とまちづくり協議会の役割はそれぞれにあると思いますので、その住み分けをひとつずつ積み上げていかないといけないと思っています。ただ、最終的には自治会連合会とまちづくり協議会が一緒になって総合的な関係になっていただき、地域予算にまで持っていけると、地域の中で、この道路よりそちらの側溝を先に直してもらおうとか、ここの防犯灯よりそちらのカーブミラーの方が大事だから先につけてもらおうとか、地域の中で生活道路などの要望の順位付けができる、一定の役割を果たしていただけるようなまちづくり協議会に発展をしていただきたいですし、そのようにサポートをしていきたいと考えています。そのような自立の仕方ができればありがたいと思います。先ほどお話しましたソフト的なこともありますので、地域の中でしかできないことがあると思います。

(参加者) 我々の地域でも、いろいろな活動団体があるわけですが、団体同士、子供会・老人会・民生児童委員・社会福祉協議会、自主防災組織など、さまざまな団体があって、それぞれの地域レベルで考えて行動されているわけですが、なかなか横のつながりがなく、それぞれの代表者の方の顔が見えにくいので連携が取りにくい状況にあります。そんな中、子育てにしても、青少年の育成、高齢者支援、防災など、地域ぐるみで取り組んでいかなければならない課題が非常に多いので、団体相互が連携をとっていかなければ、地域が活性化されていかないのではないかと思いますので、協議会を立ち上げて、協議会でそれぞれの団体が出てきて顔を合わせながらやっていけば、横の連携も深まっていくのではないかと考えていますが、団体相互の連携を密にしていくには、どのような取り組みをしていけば良いか、他の地域の例があればお聞きしたいと思います。

(市長) 多くの団体さんから組織されるのがまちづくり協議会なので、そんな中でそれぞれの顔が見えづらいということはあると思いますが、他地域の例は何かありますか。

(地域課長) 確かに、今、皆さんが仰られたことは、他地区でも課題、問題とされています。担当の方から、今度22日に意見交換会をさせていただくことをご案内させていただいたと思いますが、ある地区では、自治会連合会は、自治会連合会としてお仕事をされている中で、連合会から1人若いやり手の者を自治会長が推薦をして、まちづくり委員会を立ち上げて、その方たちが相談をして、老人会や子供会などへ協力依頼をして、まち全体が連携をしながら取り組みをしていくという体制をとっている所もあります。縦割り行政と言うと思いますが、昔、戦後まちをつくるために行政が補助金を出して子供会や体育振興会、町民会議をつくってくださいと、行政の縦割り組織からできた地域でのそのような団体が、今も根強く残って地域も縦割り的な組織体制になってしまっている現状が続いています。そしてそれぞれの団体さんが一生懸命事業をして、先ほどから出ているようにマンネリ化や役員の成り手が不足しているという話が、どこの地域にも出てきているという状況にあります。そういったことを打破するために、各団体さんを地域づくり協議会の中に一緒に入っていただいて、年度初めに今年はどんな事業をするのかを皆が寄って会議をして本年度の計画を立てるとか、年度末には反省をする、そういったことをやっている地区もあります。言うのは簡単ですが、長い歴史の中で、地域で子ども会の役員をしなければならないとか、何かの役をしなければならないと縦割りでやってきましたので、自治会は市政に貢献していただいている一番大きな団体ですが、それをどうやって連携してつないでいこうかということは、今日お集まりいただいている皆さま方が1人ずつ若い世代の方を巻き込んでいただくとか、役員さんたちに寄ってきていただいて改めて一緒に考えていこうという組織づくりをしていただいて、徐々に一緒にやっていこうという組織のあり方を少しずつ築いていただくのが良いかと思います。今、市がやっているこれから考えていく地域予算というものも、そういった団体さんとしっかりと連携をとっていかないとできないことですので、市としても、そういったことも含めてこれから体制を整えていこうというところです。22日に、皆さんにも出てきていただいて、12地区の地域づくり協議会としっかり意見交換をさせていただく場を持たせていただきますので、その中で他地区の発表も含めてどんな取り組みをしているのかということも発表していただきながら進めていきたいと思っています。ご質問の答えにはなっていないかもしれませんが、まず年度始めに庄野地区の中で各種団体さんに寄っていただいて、どんな行事を一緒にやっていこうかと、どのような取り組みをしていこうかとお話し合いをしていただいて、計画を立てていただくという方法が連携のひとつかと思います。

(市長) 今、地域課長が申し上げましたように、どこの地域でも一緒の悩みを感じていると思います。避難訓練から一緒にやろうと始めたところも、毎年避難訓練だけではいけないので、夏祭りをしたり、祭りだけではいけないので、もっと実効性のある事をということで、災害マップや防犯マップを作ったりされている所もあります。その地域によって、随分違うところがあると思います。今日いただいたご質問は、本当にまちづくりの根幹のところを考えていただいて質問していただいていますので、とても参考になると思います。

地域活動団体相互の協働促進について

(参加者) 先ほどの件について、少し質問させてください。確かに行政と我々がやっている自治会の運営、そしてこのまちづくりもやっていますが、昔は確かに縦割りで進んできました。その縦割りの一番良いところは、やはり一番トップの方が、ひとつ命令すれば、だいたいそれについてくるということでした。ところが今は、各種団体さんが認識を持って、自分たちがやりたいことをやっていこうというのがほとんどで、それを集めているまちづくりの会議みたいなものです。そこをまとめるのが我々まちづくり委員会です。そこが非常に重要で、かつ悩んでいるところです。各種団体さんもいろんな行事を持っていて、これ以上行事はできないとか言われます。それは、各地区でも悩んでいて、我々も悩んでいるところです。同じ行事を毎年やっていて興味がなくなってくる、冒頭にも言いましたが7、8年もやっている行事、地域の自治会を主体にしてやってきた行事も、同じような形態でやっているのでマンネリ化して興味も出てこない。僕たちが、まちづくりを始めたのは、もう一度見直そうということから始めています。各種団体を再編成して見直そうということです。そこに各地区から新しい物があれば、我々もそれにならってやってみることができる。そういった事があれば教えてほしいです。先ほど仰られた、各地区のまちづくり委員会との懇談会は非常に良いと思います。僕たちも、前回聞かせていただいて非常に参考になりました。いろんな情報が欲しいと思っていますので、そういった所で状況の変化があれば、教えていただきたいと思います。

(参加者) 庄野には老人会、社会福祉協議会、自主防災組織とかさまざまな団体があります。ただ私から見ていると、個々にはとても頑張っていただいていますが、やはり横のつながりが欠けていると思います。と言いましても、私はまだ勤めていますので、自治会活動にしても、土日はほとんど毎週それに当たって、自治会のことだけで一杯一杯です。それを自治会ではなく、まちづくりを主体として、各団体から皆が集まってきて組織をやっていくのがベターではないかと思います。確かに、自治会や老人会などたくさんあります。ですから、まちづくり一本で全員が出るにはどうすれば良いのか、例えば全役員は参加しても若い者が出て来ない、ふれあい広場であれば子どもさんは来てもらえるが若者は来ないとか、あらゆる行事に問題があります。例えば、庄野地区はとても頑張っているというようにもっていくには、このまちづくりを主体として、全員で参加するのが良いのではないかと思っています。ただ、具体的にどのようにしたら良いのかは分かりません。庄野地区でここに来ていただいている方は、本当に個々に目一杯やっていただいていますが、ただ全員が出てきてもらおうと思うと、どの会議でも難しいです。私の考えでは、庄野町の発展のためには、まちづくりを主体においてやっていくのがベターだと思っています。
 他の自治会で、石薬師であれば以前に東海道53次のお話がありました。例えば、三重県で東海道の宿場町と言うと庄野と石薬師だけですので、それで連携して何かするというのも面白いと思います。

(市長) 非常に良いお話を聞かせていただきました。石薬師は、東海道の宿場町ということで、ウオークラリーなどをしながら、佐佐木信綱さんの関係で、地域の中で偉人をどのように残していくかということで、教育の中にも信綱かるたをつくったり、まちづくりの中でやっていただいています。
 稲生地区では、耕作放棄地でお米を作って、稲生音頭というお酒を作って売り出して資金にするような活動もしています。祭りの復活とか昔からある地域資源を使いながら何かものを作っていくとか、グルメにしていくようなことをやっている地区もあります。また、新しい試みの中で、全員が参加するというのは難しいと思いますが、興味のある方たちが、少しでも付いてきていただくということが、小さい輪が大きな輪に広がっていくこともありますので、そういった意味では、ほたるの会は良い事例だと思います。

(参加者) 町内で夏祭りをしますが、人口が約160名くらいなのに、祭りには200名くらいの方が集まります。親戚の方や、家を出た方も戻ってきて、非常に賑わって、地域防災にもつながるような炊き出しもしますし、個々の世帯が皆さん参加されますので、どこの世帯にどんな方がみえるかもよく分かりますし、頭に入った世帯表ができています。ただ、このような活動をしていて参加率は本当に良いのですが、庄野地区全体のふれあい広場などを実施しますと、距離もあってなかなか参加していただけないので、今後どのように誘導して庄野地区へ参加していただくようにしたら良いのかという悩みがありますが、何か良い方策があれば聞かせていただきたい。

(市長) 顔が見える非常に良いお祭りだと思います。お話していただいた通り、それぞれの家族が全員参加していただいて、どこにどんな方が住んでいるということをしっかり把握していただき、このようなことは地域単位でしかできないですので、素晴らしい取り組みだと思います。ただ、庄野地区でのふれあい広場にどうしたら参加しやすくなるかと言うと、集まりやすい週末に開催して、時間帯を長くとって参加しやすい環境を整えていただいていると思いますし、団体さんがお店を出してサポーターとして地区の方が参加しやすいようにしていただいたり、いろいろ努力をしていただいていると感じています。そこにどうやって人を運ぶのかと言うと、最終的には各々の意識付けをどうしたら良いのかということになると思います。年代によって、団塊の世代、40代の働き盛りの方など、それぞれの世代が相互に声を掛け合いながら、地域のひとつの行事をしていくことになるのかと思います。年間の行事を通じて、この行事だけは一家の中でこの世代の方だけは出てくださいとか、すべての行事すべて出てきていただくのは難しいかもわかりませんので、世代別に考えていただきながら、もしかしたら、ここにいる皆さんに一年中汗をかいていただくことになるかもしれませんが、そうしたご苦労いただいたことは次の世代は忘れませんので、それを見ながら次の世代へ伝えられていって情勢づくりにつなげていくのが良いと思います。多分、子育てしているお母さん方に毎週土日に出てきてほしいと言っても難しいと思うし、言う方も言いづらいと思うので、年に1回でも参加してください、自治会に入っているのだから参加してくださいという意識付けをしていかないと難しいと思います。

(参加者) 東海道53次は、400周年ということですが、庄野と石薬師で44番・45番ということで、以前に会議をしたことがあります。石薬師の人といろいろ話をしたことを覚えています。また、庄野の資料館をもっと活かしていこうとした時に、例えば亀山の関とか石薬師と資料館サミットをしていろんな意見を聞いたり、資料館の利用の方法について、資料館の中で文化的な行事ということで、地域にはいろんな人がいますので、日本武尊の物語の中に、どこで亡くなったかいろんな説がありますが、そんな話が得意な方もいますので、そんな人を呼んできて土曜日の昼から資料館の和室を借りて文化講座をしたらどうかという話を前にしたら、文化財の担当から駄目だと言われました。唯一覚えているのは、お茶のお手前をするという企画だけです。地域の方がなかなか使えないので、文化財だから当然そうだとは思いますが、臨機応変に文化財として活かしていく施策も必要だと思います。
 あと、マンネリ化という話もありましたが、継続は力なりという言葉があります。打ち上げて落ちてしまった地域も知っていますので、私は水戸黄門のマンネリ化は好きなので、そんなマンネリ化なら良いのではないか、核となる行事はマンネリ化しても良いが、その中に新しいことをいろいろ入れていく、今年の10月21日にふれあい広場をしますが、去年はお昼に、石薬師の大木神社の太鼓をしましたが、今年は、獅子舞とすずフェスに出ていた「凛(りん)」というグループを呼んで来て踊りを披露してもらいます。いろんな形で新しいことをやろうとはしていますが、どこまで浸透しているのか、マンネリ化が即悪いことではないと思います。そのままでは駄目ですが、そのままで新しいものを取り入れていくのも必要だと思います。

(市長) 実は、石薬師まちづくり協議会の皆さん方とミーティングをした時にも、宿場町サミットをしたら面白いのではないかというご提案をいただきました。鈴鹿は宿場町が2カ所もあって、東海道53次にゆかりのある地域なので、ぜひやりたいとのご提案でした。関の方でも文化遺産として残していこうと頑張っていますので、亀山市にも広域の連携の中での事業としてお話をさせていただきたいと思います。
 文化財の利用の仕方というのは、言われた通り、いろんな制約があってせっかく使いたいのに使えないとか、こんな風に直したいのに直せないとかいう話がよくありますので、どこまで臨機応変に使えるかということも今後の課題であると思います。上手に保存するだけが文化財ではないと思いますので、担当にも話をして考えていきたいと思います。

地域防災について

(参加者) 1、2点お伺いしたいのですが、台風などの水害の後の鈴鹿川河川敷のごみが、町内の人間として、毎日のように通っていると美化という点から見ると、早く撤去掃除してほしいです。防災センターに常駐の方もいると思いますが、なかなかその方だけではできませんし、行政の方ではどうなっているのか私には分かりませんが、地元のボランティア団体のひとつとして消防団員もいるということで、自分たちが綺麗にしてあげれば、子どもたちが早く野球をできるようになって、高齢者の方もグランドゴルフができるようになるのにと、いつも台風の後は思います。水害の時には待機をしていますが、その後、団員としてもう少し早くどうにかできないかと以前から思っていました。
 大きな災害、東海地震、東南海地震とよく言われていますが、多分、ひとつの地震だけなら大丈夫な建物でも、地震が連動した場合には、この庄野には53次の関係の古い建物もたくさんありますので、倒壊した場合を考えないといけないと思っています。すぐに消防本部の方に来てもらうのは難しいので、自分たちのまちは自分たちで守るということで、そういう時こそ団員を活動すれば良いと思います。私たちは、年に1~2回、消火訓練をして、救急法も学んでいるのですが、実際に大きな災害が起こった時の人を救出するような訓練は受けていませんので、そういったことも、地震のことが言われている昨今、そういったことも取り入れていったらどうかと思います。

(市長) 水害の後の流木や土砂の撤去については、特にこの地域は河川敷が気になると思います。私たちも、この辺りを通りますと同じような思いがあって、できるだけ早く撤去したいと思っています。ただ、現地を復旧をするには、国に現地査定をしていただいて災害認定を受けないといけないのですが、それがすぐに入っていただけなくて、国にお願いはしているのですが、前回の被害はかなり広範囲でしたので、2カ月以上かかりました。写真判定だけでお願いできないか国の方へお願いしています。常に国は現況確認をして査定した上で補助金を出しますので、時間的にご迷惑をかけていると思います。全て災害に認定されるわけではありませんが、昨年のようなことになりますと、市だけのお金では難しいですので、そういった時に国の補助をいただくのですが、いろいろ手続きがありましてご迷惑を掛けたと思っています。
 ただ、流木だけを撤去したりごみを撤去しても、グランドがぼこぼこになっていて使えない場合がありますので、そういった時にぜひ、団員の皆さん方には消防団業務ではなく、自治会のまちづくり活動の一環として一緒にやっていただけるようにお願いができればと思います。ごみは撤去しても、その後、使える様になるまでにはなかなか時間が掛かりますので、今後も情報提供させていただきながら、消防団の皆さん方や自治会の皆さん方と連携してさせていただけたらと思います。

(消防課長) 消防団活動としては、難しいです。それは復興で、早急にやらなければならない業務ではないと考えています。復旧ではなく復興です。なるべく早く流木などを撤去して、子どもたちが遊べるグランドをつくるということは、大変ありがたいと思っています。それには地域の皆さんと協力して一緒にやっていくという形をとっていただくのが、一番良い形だと考えます。

(市長) もうひとつの救出訓練のお話は、良いご提案をいただいたと思います。消防団の方に限らず、地域の皆さん方にもそういったことは必要なのかと思います。消防団の皆さん方に限らず、地域の中でも必要だと思います。消防団の皆さん方には、いつも総合消防訓練に出ていただく機会もありますが、住民の方はありませんので、避難訓練をする時に救出訓練をしていただけたらと思います。
 日頃、訓練していないことは実地ではできないと言われていますので、今後お話をさせていただきたいと思います。

(参加者) お話の前にお礼を申し上げたいと思います。鈴鹿川の土砂と雑木を取っていただくことになりました。近々、国交省の方から説明会を開催されます。長年の念願でしたのでありがとうございます。
 庄野地区については、津波の影響はほとんど無いかとは思いますが、水害、液状化現象が多くあろうかと思います。鈴鹿市のこの地域への防災計画はされているのか、また昨年9月の集中豪雨で中央消防署前の道路が冠水して消防としての機能が発揮できなかったのではないかと思います。鈴鹿市として、加佐登の中央消防署北分署の建物が築30年を経過して老朽化しています。加佐登は津波の心配がなく、水害、地震に強い場所と聞いていますので、緊急時の消防本部のサブ本部としての機能を取り入れた建て替えをされたらどうか、災害に強い緊急対応ができるように思いますので検討していただきたいと思います。
 また、今後起こりうる災害は、自治会と市が一体となって相互協力が必要だと思いますので、昨年の9月に日本コンクリート付近が道路が冠水しました。これは、庄野と加佐登分団が連携をとって、通行止めをしていただきました。また、汲川原は大雨が降ると常に国道1号の隧道が冠水します。この際には、自治会の方で通行止めをさせていただいて、道路保全課の方へ連絡するような事も実施しています。このような自治会同士の相互協力が常に必要になってくると思っています。鈴鹿市の防災情報の共有化を図るために、救助状況や災害状況を市が把握していなければならないので、市と連絡を取り、すみやかに対応できるような連絡手段として、各自治会に無線通信システム構築することを考えられたらどうかと思っています。

(市長) 冒頭の河川については、ありがとうございます。この場に来る前に、中部直轄の河川の会議に出席していまして、鈴鹿川が中部直轄の河川になりますので、それについて治水事業がどれ程大事なものかということを提言させていただきました。今年度、鈴鹿川の予算が170%増ということで、補正も含めて例年よりはるかに予算を投入していただくという結果になりました。過去50年、堤防に手を付けていなかったということと、今、集中ゲリラ豪雨によって河川の氾濫が非常に怖いということで、あらためて国も見直しをしようと鈴鹿川も対象にしていただき、木の伐採などはしっかりやっていただけると思います。これも地域の皆様方のご協力があったからこそだと思っていますし、今後もいろいろなところで、そのような声を挙げていきたいと思っています。
 昨年の台風17号の際には、大変尊い命を1名亡くしてしまうことになりました。その後の対応については、国交省と県の方に進めていただきましたが、いつ冠水するか分からないような所には、なるべく入らないように情報をしっかり出す様に、国交省が河川にCCTVというカメラを設置しまして、現在の河床の様子や河床が上がっていくと危険氾濫水域までどれくらいとか、鈴鹿川全域が見れるようになりました。亀山の方でどれくらいの降水あって、何時間後に鈴鹿の方での河床がどの程度になるというようなことも分かるようになりました。そういったことで、いち早く皆さん方に避難勧告などを発信する準備ができるように、防災無線やCNSやFMから情報発信をしていきたいと思っていますが、一番大事なのは、市民センターと自治会の皆様方がどう連携をしていくのかということが大事ですので、昨年は連携が取りづらかったこともありますので、今、危機管理課が中心となってマニュアルを作っています。それと、災害時には無線が重要だと思いますので、予算の問題もありますが、なるべく人の命が掛かっていますので、無線やラジオについては来年度の課題にしていきたいと思います。今日、ご提案いただきましたので、また検討をしていきたいと思います。
 それから、加佐登分署の件については、消防体制の全体的な構築ということで見直しをしていかなければならないと思っていますので、その中で、南消防署も浸水区域に入っているということもありますので、鈴鹿市の全体的な消防体制ということで計画を立てていかなければならないと思います。それにつきましては、人員の方も体制を整えていかなければならないので、鈴鹿市もなんとか人員計画の中で200名体制までもっていきました。今後、北分署や南分署のサブ的機能を構築していく中で、人員計画と合わせながら考えていかないといけないと思っています。今年度の実施計画が行財政経営計画が27年までですので、今は第5次総合計画ですが、第6次の中で考えていきたいと消防の方とも話をしています。人と体制と、それに伴って建て替えとかいろんな話が出てきますので、次の総合計画の中でしっかりと決めていかなければならない課題だと思います。非常に残念なのは、中央消防署を建てたばかりですが中央道路が冠水して、なかなか消防車が出動できなかったということは事実です。これは、どういうことかと言いますと、ご存知だとは思いますが、金沢川の関係がありまして、集中豪雨での雨が金沢川に上手に流れていかなかったということと、下水が完備されていないという関係で、道路が冠水をしてしまったということです。県の方には、河川の改修は30年経ってもなかなか出来ないという県の計画ですので、それでは困りますので、下水と併せて予算を付けて進めていただいていて、伊勢鉄道までなんとかきましたので、その後、平田の方に向けて金沢川の改修をしていくと、今の中央道路の冠水が無くなると思いますが、計画をした時は1時間雨量67.4ミリメートル/hです。今は、1時間100ミリメートル/h降る時もありますので、下水と河川改修を早期に進めていくように鋭意努力をしているところです。そのような中で、若干ご迷惑をかけていますが、速効的に効くのは土のうとか2階に避難していただきたいと思います。

(参加者) 今、市長が言われたように1時間雨量67.4ミリメートル/hは、今後見直す計画はありますか。

(市長) 側溝の大きさですが、67.4ミリメートル/hでお願いしている所があります。それを見直すとなると費用対効果の中では非常に難しいと思います。100ミリメートル/hにすると、膨大な予算が掛かり年数が伸びてしまいますので、なんとか67.4ミリメートル/hで対応していきたいです。ただ、局所的には67.4ミリメートル/hでは耐えられない所がありますので、そこを下水と河川が協力しながら100ミリメートル/hでも対応できるような貯水などを、今後つくっていかないといけないと思います。基本的な計画を見直すことによって、逆に年数が伸びて迷惑をかけてしまうかと思います。

(参加者) 避難所のことについて述べさせていただきます。7月30日の朝日新聞の記事に、予想される東南海トラフ地震について、愛知三重両県下で27市町村が避難所不足になるという大きな見出しで一面に出ていました。この記事によると、鈴鹿市では57箇所の指定避難所が浸水区域にあるということで、これは指定避難所の4分の1に当たります。これらの問題に対しては、地元や市が対応していく必要があると思いますが、現在どのような対策を考えているか教えてください。

(防災危機管理課長) この新聞記事につきましては、南海トラフという駿河湾から九州までの深い溝で起きる地震の最大規模の想定ということになっています。現在、三重県で発表されているのは鈴鹿市では長期避難者が6,430人出ると想定されていますが、南海トラフの場合は被害想定が拡大する、今年度三重県で被害想定が出る予定です。今、仰られたような浸水区域にある避難所をどうするかという問題ですが、津波に関しては浸水区域以外の所に逃げてくださいという啓発活動の中でお願いをしています。4分の1が浸水区域になっているということですが、鈴鹿市全体の避難者総定数の6万人の収容は想定していますので、避難区域から出れば今の現状で足りると考えています。

(参加者) 私どもは、この庄野地区でも川の東で高台に相当する場所ですので、水害に関してはほとんど心配は無いのですが、この大災害は震災による家屋の倒壊と大火災が地域で心配していることですが、その場合、私どもの地域では庄野小学校が避難所に指定されていますが、地元の人と話していますと、指定された避難所に逃げる人はほとんどいないようです。というのは、小学校は住居地域の中で一番低い場所にあるわけです。水害の時に、低い所に逃げる人はほとんどいませんので、家が倒壊したり、火災で住む家を無くして避難せざるを得ない人は小学校へ行くでしょうが、水害に対して小学校に逃げると言う人はほとんどいません。指定されている避難所が、そういう場所にあるということを疑問に思っていますので、住民にどのように指示したら良いのか、床下浸水をしても、小学校に逃げてくださいとはとても言えません、ということでいろいろ悩んでいます。そこで、他の地域で浸水が想定される沿岸部で、いろいろ避難場所を考えてみえる地域があると思いますし、身体的弱者もいたりいろんな条件の方がいますので、それぞれに対応できる避難場所を、車を持っている人には、白子から加佐登まで逃げてくださいとも言えると思いますが、高齢者で車を持っていない人には、そんな事は言えないです。浸水地域に避難所がある地域では、どのような指示をされているのか伺いたいです。

(防災危機管理課長) 浸水区域から出る場合の考え方ですが、地震が起こって津波が発生して、津波が到達するには約1時間ありますので、その間に浸水区域外に逃げてくださいというお願いをしています。例えば、白子小学校であれば白子中学校まで逃げれば、ある程度逃れることができます。若松小学校であれば、千代崎中学校まで行けば逃れることができるということで、約30~40分の中で逃げていただくという想定です。各地区に入ってそれぞれ説明させていただいているのが現状です。

(参加者) 例えば自治会で避難所として適当だと思う場所を、自治会で率先して住民を誘導する場合、市の方へはここへ避難しますという連絡だけで良いですか。市として、一次避難所として認識していただけるものなのかどうか。

(市長) いろんな地域がありますので、沿岸地域においてはまず小中学校を避難所に指定していますが、その他に一時的に避難していただく場所ということで、津波避難ビルを確保しています。四日市や津に比べると、鈴鹿市の沿岸部は民間の商業ビルが非常に少ないですので、マンションやアパート3階建て以上の所にお願いしています。地区によって市民の皆さん方が来ていただいたら、追い出すようなことはしないが、鈴鹿市としての避難ビルと認定をされると、人がたくさん来られた時に困るし、管理方法を求められる可能性もあるので難しいと仰られる方もみえます。そんな中で、なかなか地域で協定が結べないということがあります。その中でも沿岸地域にはその地域内で独自でお約束をしている所も結構あります。お話に行くと、何町の方はここのビルに来ていただくようにお約束がしてありますと聞かせていただきます。低い所へ水が流れてくるのにそちらへ逃げるということは、人間の意識として逆行しますので、それ以上に高い所があれば、それは、その地域の皆さん方とそこのビルのお話合いの中でお約束をして、地域の総会などの中で周知していただければと思います。市は、その報告を求めていませんので、市として協定を結んだ所に関しては、話をさせていただいていますが、それ以上にそれより高い地域にお住まいの方もみえますので、それは地域の中で申し合わせをしていただければ良いかと思います。ただ、長期避難が必要な場合には、小学校に来ていただくこともありますので、そういった時に市の方にも連絡をしていただいて、避難生活の支援策を考えていくことになると思います。福祉避難所も介護施設や病院とも連携を取って、協定を結んでいこうと思いますので、高齢者や障がい者の方には、後から福祉避難所に入っていただくこともあると思います。また、そういった情報提供をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

少子高齢化について

(参加者) 少子高齢化社会についてですが、最初話が出ていましたが、少子高齢化に伴って鈴鹿市でも今後地域によっては限界集落、限界自治会ということが想定されます。地域に若い人がいないと、何をするにしても活気が出てこない。こういうことを前提として、他市においては、3人目の出産に対して手当てを出すとか、住宅を安く提供するとか、企業誘致をして人口を増やすとか、いろんな方策をとっていると聞いています。1点目として、このような点に対して、改革案もしくは少子高齢化に対してどのような思いを持っているのかお聞きしたい。2点目は、鈴鹿市の現行の公立幼稚園の稼働状況、いわゆる子どもたちが少なくて閉鎖している園もあるはずですが、その辺の現状をお聞かせいただきたい。3点目は、幼稚園の統合の話が新聞に出ていましたが、この統合の目的を教えてください。統合のメリットデメリットも含めてお願いします。4点目として、統合する方は良いが、統合されて閉鎖になった園児たちは、どこへ行ったら良いのか。例えば、庄野が閉まって国府に統合されることになった場合、庄野幼稚園児は、お兄ちゃんお姉ちゃんたちに連れてもらって一緒に幼稚園まで来ています。なんとか15名でやっていますが、小学校から近い幼稚園は安全面などいろんな意味で園児にとってプラスになります。5点目、統合の前に2年制保育、延長保育、公立幼稚園の存続のお考えはないかどうかお聞かせください。

(市長) 少子高齢化については、鈴鹿市はわずかながらですが、児童数が微増している地域です。津市や四日市市は子どもさんの数が減っていまして、随分この話も出ていますし、いろいろな意味で流入人口が多いということもあり、そのお陰で他市に比べて高齢化率が低いのかと思っています。この間に、しっかり対策をとっていかないと持続可能な基礎自治体には成り得ないかと思っています。先ほど、限界集落、限界自治会というお話が出ましたが、限界とまでは言いませんが、若干空き家が増えてきたり、複式学級になるかもしれないという心配される地域があります。そういった地域は、自治会の皆さん方を含めて、学校づくりをどうしていくのか、幼保一元化をどうしていくのかをご提案をいただいていまして、今、良い提案だと思っているのは、まだまだ住める空き家でも、一番困るのは水回りで、そういった集落ですと、下水が通っていなくて、水洗でもない場合、都会から来られる方は水回りを気にされて住むのを躊躇されるという具体的な話も聞いています。引き合いも何軒もありましたが、そういったことで住んでいただけなかったということがありましたので、できれば水回りの部分は行政が補助金でも出しながら直す代わりに、何年間はここに住んでいただくような、空き家対策をしたらどうかということです。もう、市営住宅を建てるというような時代ではありませんので、そのような空き家をどうやって有効活用していくのかを担当課と話し合いを進めています。
 一方で、農業の担い手をどのようにしていくかということもありますので、今、都会の方で農業をしたい、農地はあるけど住む家がないというお話を伺っていますので、その農業とどのようにマッチングをしていくかという、集落の過疎対策を始めたところです。
 あと、小学校のお話ですが、そのような地域は、今後特別な学校づくりということで、英語をしっかりとやっていただけるような、特色のある学校づくり、例えば英語、理科教育、この学校に来たらしっかりとやっていただいて、スキルを持って上がっていただけるような特色を学校に持たせようと進めています。その学校には今のような、学校区域を撤廃をして、他地域からでも通えるように、学校区域の見直しをしようと対策を考えています。そういったことを具体的にやりながら、学習面で英語や理科で特色を出しながら、児童の流入を図っていこうと、それに伴ってお母さん方が来ると、下のお子さんを預ける場所が必要となってきますので、保育所をどうしていくのか、一番の大きな問題は、学童保育をどうしていくのかが鈴鹿市でも大きな課題になっています。各小学校区全てつくってあれば良いのですが、まだできていない地域がありますので、そういった地域の放課後児童クラブの環境整備をしていこうと検討しています。それについては、保護者、まちづくりの皆さんやNPOの皆さんにお世話になって公設民営で放課後児童クラブをつくっていこうと方針転換をさせていただいたところです。そうすると、場所は一番どこが良いのかというと、幼稚園の空き教室、休園になっている幼稚園施設を有効利用していこうという話をさせていただいています。幼稚園の統廃合については、平成22年度に幼稚園の統廃合についての答申をいただいていまして、随分調査をさせていただきました。その時代から3~5年休園になっている園もあります。今年度、調べさせていただくと、なんとか緩和をして6園が休園です。本来なら23園あるうちの10園が休園状況になるような実態です。10園も休園にするわけにはいきませんので、なんとか6園という状況です。保護者のニーズが多様化していますので、保護者の方のご意向や、地域の皆さん方とも話をさせていただいて、中学校区を中心として全部洗い出しをして、民間の保育園、幼稚園、公立保育所、幼稚園を地図上に出して過去の統計も出して、それぞれの地域の現状を出した中で検討させていただいています。一気にすべて統廃合するというわけではないです。できる所とできない所があります。公立幼稚園のニーズが無い所から最初にさせていただいて、ご相談をさせていただきながらやっていきたいと思います。ただ、空いた幼稚園の施設に関しては、何か児童の利用ができないか検討していきたいと思います。幼保一元化をする中で、子育て支援というものが非常に大事になってきますので、地域によっては、統廃合が必要かどうかしっかりと考えさせていただきたいと思います。それにはまず、幼稚園をどうしていくのかが必要なので、先ほどのお話をさせていただきました。あと、幼稚園の2年保育はさせていただく予定です。統廃合をすることによって、2年保育なら行こうかと言う方もみえると思いますので、原則、統廃合する所については、幼稚園の先生方と考えながら2年保育の方針の調整をさせていただいています。

(参加者) 今日、全国最低賃金14円アップと出ていました。保育士さんが不足しているということで、市長が言われたように、特色のある小学校があるなら、特色のある幼稚園があっても良いのではないかと思います。この幼稚園に行けば情操教育を受けられるとか、そうなるとお金を出してそれなりの先生を呼んでこないといけない、どこでも一緒の幼稚園ではなく特色のある幼稚園というのも大事ですので、保育士さんの待遇も考えていただいて、そういった市長の提案をお願いしたいと思います。

(市長) 最後のお話は、聞き置かせていただきます。最低賃金14円アップということもありますが、鈴鹿市は民間の企業さんがたくさんありますので、割合生活レベルが高いのですが、いろいろ参考にさせていただきながら、子どもたちが生き生きと伸び伸びと暮らせるような環境をつくっていきたいと思っていますので、またご意見いただきたいと思います。

(参加者) 高齢化社会についてですが、私たちの地域でも実感として高齢化が進んでいます。市長からは児童が増えているという話がありましたが、実感としては高齢化が進んでいると思います。そんな中で、地域で、今まで働いてきた60代の方はまだ大半が仕事をしている。そういうことで、地域の代表として活動に積極的に参加していただけるような状態ではないです。仕事をしながらやっていただくのが理想ですが、なかなか難しいということで、地域の代表として活動する責任感を持ってやっていただけるような中で、行政や住民の要求は高度化、広範囲化しています。地域のリーダーを育てるには私たちはどうしたら良いのか、業務の細分化とかいろいろ考えますが、非常に難しい部分です。これから特に人材確保するにはどうしたら良いのかお聞かせいただきたい。それから、少子高齢化の中で社会福祉と行政のサービスは今後難しいと思います。自分たちで出来ることは自分たちでするということは、今までの政策の中にも出てきていると思います。今後は、大きな負担を次の世代に残さないように今までの社会福祉から脱却する必要があると思います。私たちの意識を変えなければならないと思います。そこで、社会福祉と財政のバランスは非常に大事であると思いますが、どのようにお考えですか。

(市長) 大きなお話をいただきましたが、高齢化社会になりましたので、少しでも多く子どもさんの数が増えればという思いは、他の自治体でも同じだと思います。60代後半になって少し余裕ができた方が、鈴鹿市を頑張って支えていただいているんだなと感じていますし、いろいろな老人クラブ連合会へお邪魔しますと、健康な70代、80代の方がまちを引っ張っていただいたり、サークル活動していただいたりしています。大いにまだまだ、まちの中心となって担い手となって、携わっていただきたいとお願い申し上げます。
 あともうひとつ、女性の労働力というものも今後活かしていかなければいけないと思います。国でも、安倍首相が女性が働く場に進出することによって労働力が上がっていくというお話をされています。民間でもそうですが、今後、益々どれだけ女性が社会に参画をしていくかということが、この地域づくりに反映をしていくと思いますので、奥さまや娘さんを少しでもそういった所に出て来ていただきやすい環境をぜひ作っていただけたらと思います。今、鈴鹿市で進めていますいろんな審議会も、なるだけ女性の方の参加率を上げていこうとしていまして、団体の長ではなくて副会長さんや書記さんなど、メンバーの中から女性を選んで出て来ていただくとか、そのような働きかけをさせていただいています。M字カーブと言いますが、子育てが終わると出てきやすくなると思いますので、少し女性の参画を促していただけるような環境をつくっていただけるとありがたいです。特にこの地域では、市民センター長含めて女性の方が頑張っていただいていますので、そういったことはご相談にも乗っていただきやすいと思いますので、お願いしたいと思います。
 それから、福祉と財政のバランスですが、どうしても民生費、社会福祉費が上がっていくのは仕方がないのかと思っています。今年度は、人件費よりも民生費の方が増えています。かなり民生費の方が上がってきていますので、健康な体をつくっていただこうと思うと、いろいろなワクチン助成をしたり、健康診断を受けていただくような市民サービスにつなげていきたいと思っていますので、それはどうしても上がっていかざるを得ないと思います。ただ、財政的なバランスと将来負担を残さない様に、財政の担当の方でも検討していますので、たちまち市民サービスの低下、次世代に借金を残すというようなことはありませんので、ご理解いただきたいと思います。今年度から税外収入の未納対策も始めまして、行革をしていますので、行革をしながら出来る限り切り詰められるところは、切り詰めながら、市民サービスの向上に努めていきたいと思います。
 今日は、大きなテーマをいただきましてありがとうございます。そろそろお時間ですが、今日は何名かご発言いただかなかったですが、隣りでうなずいてみえましたので、思いは皆さん同じなのかと感じましたので、最後の締めをさせていただこうと思います。
 今日は、今後どのようにまちづくりの話を進めていったら良いか検討する中で、非常に勉強になりました。私は、この地域は、まちづくりを進めているリーダー的存在の地域だと思っていましたが、そんな地域でもこのような課題や問題があるとお聞かせいただきましたので、今後、他の地域でもお話し合いをさせていただきたいと思います。地域のことは地域の皆さん方で考えていただけるような、地域と行政が、お互いに連携ができる相互関係づくりがどこまでできるのかという永遠の課題をいただきましたが、少しでも近づけるように努力をさせていただきたいと思います。
 また、子育てや防災対策、少子高齢化社会のお話もいただきました。大きなお話になりましたが、ひとつずつ出来ることから進めさせていただいて、鈴鹿が最後まで生き残れるような、強い自治体になれるようにやっていきたいと思います。それと地域づくりで参加していただきやすいことでは、やはり防災訓練などで地域の絆づくりなどで図っていただいていますので、特にこの地域はしていただいていますが、訓練の仕方や対象者を少し変えたり、いろいろご提案させていただきたいと思います。ふれあい広場やほたる保存会なども続けていただいて、なお一層素晴らしい地域になりますように、私どもも一所懸命頑張りますので、お願いをさせていただいて終わらせていただきたいと思います。今日は、本当に勉強になりました、ありがとうございました。

※この会議録は、要約しています。

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