伝統産業

ページ番号1004192  更新日 2024年2月2日

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伊勢形紙

写真:伊勢形紙 制作の様子

写真:伊勢型紙


 伊勢形紙は、友禅やゆかた、小紋などの柄や文様を着物の生地に染めるのに用いる伝統的工芸用具です。その歴史は古く、室町時代には使われていたと推察されます。
 和紙を柿渋で加工している形地紙に、彫刻刀で丹念に彫り抜いて作られますが、彫りの技工は、高度で熟練した技術と忍耐が要求されます。彫刻技法には表現する柄によって異なる錐彫り、道具彫り、突彫り、縞彫りの4種類があります。
 また、形地紙技術で2人、彫刻技術で10人、デザイン技術で1人の合わせて13人が伝統工芸士に認定されています。現在、全国の99%を占める生産量で、京都、東京を中心に各地へ出荷しています。近年では、伊勢形紙は染色用具としてだけではなく、建具インテリアや美術工芸品としても注目を集めています。

鈴鹿墨

写真:墨をこねる様子

写真:墨を乾燥して仕上げる様子


 鈴鹿墨は、奈良時代(780年頃)に日本に伝えられたものです。その製法は、鈴鹿産の肥松を焚いて、そのすすから墨を作ったのが起源とされています。芳香、優美、墨色華麗な特徴を持つ鈴鹿墨は、多くの書道家に愛用されている手作りの逸品です。製造工程は、すすと膠の混ぜ合わせから始まり、形に入れ、乾燥後仕上げをします。完成までの間、約100日。永年積み重ねられた経験と勘によって、全国シェアの3割もの墨が作られています。昭和55年に伝統的工芸品の指定を受け、現在3人の墨匠が伝統工芸士に認定されています。

鈴鹿市はジャパンメイドネットワークに参加しています。

ジャパンメイドネットワークとは

 全国各地の地場産業を持つ“まち”が連携協力して、全国の消費者に、環境にもやさしいすばらしい日本製の数々を知ってもらうための取り組みです。ネットワークのホームページでは、鈴鹿市の伝統的工芸品「鈴鹿墨」と「伊勢型紙」を紹介しています。

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