農・水産業

ページ番号1004191  更新日 2024年6月5日

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 県下第2位の工業都市であると同時に、豊かな自然が今もなお残されている鈴鹿市には、大地の恵み、海の恵みを受けた農・水産業が盛んに行われています。

 市を貫流する鈴鹿川右岸側の東南部地域では、肥沃な大地と豊かな水という条件を生かしながら、稲作や野菜栽培が行われています。また、左岸側の西部地域ではサツキやツツジといった植木が盛んに栽培されており、最近は生産から流通、販売まで一貫して行う体制が組まれています。また茶栽培も多く、千年の歴史を誇る伊勢茶ブランドの名は全国に知られています。中でも収穫前に木の上に覆いをかぶせる「かぶせ茶」は、上質なお茶として人気があります。

 養鶏や酪農などの畜産農家も多く、最近は付加価値を高めた商品の開発が進んでいます。

 水産業においては、持続的な漁業の構築に向けて、資源管理のため時期ごとに取り組む漁業を変えており、春季はあさりを主にした「二枚貝漁」、夏季から冬季はいわしを主にした「ばっち・船びき網漁」、冬の時期には「海苔養殖」も盛んに行われています。
 また、近年は、とる漁業から育てる漁業への転換も進められ、あさりの資源回復のため、鈴鹿市沖で採れた稚貝を生存に適した場所に放流する「移植放流」や海底をかくはんすることで底質を改善し,海の生き物が生息しやすい環境を作り出す「海底耕うん」に取り組んでおり、その他にもガザミなどの「種苗放流」を行っています。

稲作

写真:稲作

 肥沃な大地、豊かな水の恩恵を授かって農業も盛んに行われています。米づくりは、時代とともに機械化が進み、より効率良く生産されています。

サツキの栽培

写真:サツキ栽培の様子

 温和な気候と肥沃な大地という恵まれた自然条件のもと、石薬師地区を中心に緑花木の生産が盛んです。中でも市の花「サツキ」の生産量は全国一を誇っています。

海苔(のり)

写真:伊勢湾で養殖される海苔

 木曽三川(木曽川、揖斐川、長良川)等から豊富なミネラルや栄養が注ぎ込む伊勢湾で育てられる鈴鹿の黒海苔。香りも高く、濃厚な旨味や口に入れると広がる甘味が特徴で、伊勢湾の代表的な味覚として広く親しまれています。家庭の食卓や業務用、また最近ではギフトにも使われています。

沿岸漁業

写真:海辺で作業する様子

 三重県が管理する白子港、千代崎港の2港湾と白子漁港、若松漁港、鈴鹿漁港の3漁港を擁する鈴鹿。終日、漁船の出入りでにぎわい、主にあさり、いわしなどが水揚げされています。伊勢湾で育まれた新鮮な海の幸もまた鈴鹿の名産品の一つです。

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