農業の盛んな鈴鹿市

ページ番号1011219  更新日 2024年1月30日

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写真:茶畑

平安時代から始まった鈴鹿のお茶

 三重県の北勢地方の茶の歴史は古く、今から一千年もの昔、平安時代にさかのぼります。

 鈴鹿市の隣の、四日市市水沢地区冠山の麓の、飯盛山浄林寺の僧、玄庵が空海直伝の製茶法を伝承し、茶樹を植栽したことが始まりだとされています。

 これが隣接する鈴鹿にも伝わり、鈴鹿のお茶のルーツになったと考えられています。

 江戸時代には、参勤交代のため東海道を往来する諸大名が通過の際に茶を買い上げたことで、優れたお茶の産地となりました。

 ただし、今日のように産業としての茶業の発達は、安政6年(1859)横浜港開港によって、茶が輸出作物となってからのことです。

 明治17年には、アメリカやカナダに向けて四日市港から鈴鹿のお茶も輸出されるようになり、また、温暖な気候と西部台地の黒ぼく土壌の耕地条件は茶栽培に適し、その有利性をいかして茶園の面積も増加し、生産拡大が進められてきました。

農業の盛んな鈴鹿市は、全国有数の「かぶせ茶」の産地です

 鈴鹿市は、三重県の北中部に位置し、東は伊勢湾に臨み、北部から西南部にかけては海抜50m~150mの丘陵地を形成し、鈴鹿山脈から滋賀県に接しています。

 年間平均気温が16℃余りと温暖な気候、特に西部台地の黒ぼく土壌で広い耕地条件は排水や通気性もよく、また、昼と夜の気温差が大きいことからもお茶の栽培に適しており良質なお茶が生産されています。

 鈴鹿山麓地域を中心に広がる茶園では、香り高く上質な「煎茶」と、玉露のような味わいをもつといわれる「かぶせ茶」を中心に栽培されており、特に「かぶせ茶」の生産は全国有数の産地で、鈴鹿の特産品となっています。

 また、近年では、てん茶(抹茶)の生産も増加しています。
※黒ぼくとは・・・黒土とも呼ばれ、有機質が豊富で、養分を長く保つことができる土で、お茶の栽培に適しています。

ワンポイント

 鈴鹿市と四日市市を合わせた鈴鹿山麓地域での「かぶせ茶」は全国一の生産量を誇ります!

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