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阪神・淡路大震災では都市社会の脆さが露呈し、多くの被害者を出しました。災害に対する準備不足や不注意、冷静さの欠如など反省することは多く、あの震災を受けた人たちは、何が準備不足だったか、何が役に立ったか、どう対処すればよかったかなど語り合い、この次起こるかもしれない災害に向けて多くの教訓を残してくれました。
「災害は忘れた頃にやって来る」ではなく「災害は忘れてはいけない」の思いで災害に立ち向かって行きましょう。
阪神・淡路大震災で役に立った備え
生き残るためのサバイバル術
水は一日一人、3リットルが必要。
最低でも3日分は用意。ミネラルウォータなどのペットボトルの買い置きでも十分。5年以上保存可能な保存用水も市販されているので活用する。貯水した水は時々新しい水に変えておく。
乾パン、レトルトご飯、アルファ米、缶詰、密着包装した胚芽精米などかなりの期間保存できる食料を買い置きしておく。そのほかチョコレートや氷砂糖、ドライフルーツなども備えておく。高齢者のためには消化しやすい保存食を準備するのも大切。また赤ちゃんのためにも粉ミルクは常備しておきたい。アトピーなど症状がある子供や病人のための非常食は何がいいか何が揃えられるか専門家に相談しておくとよい。
ガスの復旧は時間がかかる。携帯用の卓上コンロは必要。アウトドア用のコンロでも十分。アルミホイルは形を変えて使えば調理器具の代用品になる。缶詰の缶は食器代わりになる。
【豆知識】パニックについて
パニックという言葉の由来は、ギリシャ神話の牧神「パン」(上半身が人間で下半身が獣の姿をした牧畜の神様)が眠りを妨げられると怒り狂って人や家畜を襲ったことに発しています。パニックには個人的、集団的、社会的の三種が分類されていて、災害時に問題となるのは社会的パニックです。社会全体が恐怖感などで混乱を起こすので、それを防ぐにはうわさやデマにまどわされないで正しい情報を得ることが大切です。