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ブロック塀は、プライバシーの確保や防犯的な意味などから、住環境の確保に大きな役割を果たしています。しかし、必要以上に高かったり、すかしブロックを多用などすると、逆に風通しが悪くなったり地震で倒壊したりする危険があります。
昭和53年に発生した宮城県沖地震では、ブロック塀や石造塀などの倒壊により多くの死者が出ました。また、倒れた塀が道路をふさぎ、避難や救助・消火活動を妨げることにもなりました。阪神・淡路大震災においても、同様にブロック塀などの倒壊が多くみられました。
このような、危険なブロック塀を作らないためにも、基準を守り、みんなが安心して暮らせるまちづくりを心がけましょう。
ブロック塀に関しては、建築基準法施行令第62条の8(補強コンクリートブロック造の塀)により、次のような規定が定められています。
既存のブロック塀については、新設同様基準に合っているかは重要です。下記の項目をチェックしてみましょう。
既存のブロック塀の場合、傾いていたり、ひび割れていたりするもの、鉄筋が入ってなかったり、錆びていたりするものは、改善が困難なようです。また、石積みの上にあるブロック塀や基礎の根入れの少ないものも同様改善が困難なようです。
簡単に、改善方法を挙げてみましたが、既存ブロック塀のチェック項目に当てはまるような内容があった場合は、建築士など専門家に相談するなど、より良い方法をとって下さい。
規定に合ったブロック塀を作ることは重要ですが、ブロック塀の替わりに生垣などを設け、緑のある安心で安全なまちづくりをすることも有効ではないでしょうか。また、フェンスを利用したり、ブロック塀であってもブロック部分を低くし、格子などを併用するなど、そのまちに合った安全な方法を工夫していただきたいと思います。
市では、発生が危惧されている東海・東南海・南海地震などによるブロック塀の倒壊事故を未然に防止するために、家の周りにある危険と思われるブロック塀を積極的に除却していただけるよう、助成制度を設けています。
ブロック塀などの所有者など
公道に面するブロック塀等で以下のもの
1m2あたり4,500円を除却費とし、その2分の1を助成(限度額あり)します。