記者会見資料

[臨時21/02/12]令和3年度予算案及び予算編成方針、令和2年度一般会計補正予算(第9号)(案)


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 全国的にも感染症の拡大に歯止めがかからず、都市圏を中心とした「緊急事態宣言」が発令され、飲食店に対しての営業時間の短縮要請や不要不急の外出を控える要請も発せられる状況でございます。

 このような状況の中、国においては、総合経済対策に基づき、いわゆる「15か月予算」の考え方で、令和2年度第3次補正予算を、令和3年度当初予算と一体として編成され、開催中の国会で審議されているところでございます。

 本市におきましては、昨年から市内での新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、早期に対策を講じるために、市議会の皆さまにおかれましては、令和元年度予算も含めまして、9度にわたる補正予算をご承認いただきました。また、企業や市民の方からも多大な御理解と御協力や、感染予防用品を寄贈いただきながら、拡大防止策・経済対策・生活支援策など、感染症対策に取り組んでまいりました。
 
 改めて、お力添えをいただきました市議会をはじめ市民の皆さまに、深く感謝を申し上げます。

 今年になり、三重県による「緊急警戒宣言」が発出されるなど、まだまだ予断を許さない状況の中、この厳しい社会情勢を市民の皆さまとともに乗り越えるための令和3年度予算案と、緊急的に実施する感染拡大防止策を中心としました令和2年度一般会計補正予算案を、2月定例議会に提案させていただく旨を、本日、議会運営委員会で説明させていただきました。

 それでは、まず令和3年度の予算の概要につきまして、説明申し上げます。

 いまだ、新型コロナウイルス感染症の収束の見通しがつかず、厳しい財政状況でございますが、限りある財源の中で、必要な市民サービスを継続して行えるように令和3年度の予算編成にあたっては、歳出全般にわたる徹底した見直しと、事業実施の方法を見直しました。
 
 子ども・子育て支援に係る経費、障がい者の自立支援に係る経費などの社会保障関係経費が引き続き高い水準で推移することを見込む中、新型コロナウイルス感染症対策の取組に係る予算、本年9月から10月に開催されます「三重とこわか国体・三重とこわか大会」に係る予算も盛り込みながら、「鈴鹿市総合計画2023」の成果指標の目標達成に向け、実行計画を着実に実施するための予算を編成しております。

 それでは、予算編成の前提となります歳入や財政需要の見込みについて、申し上げます。
 まず、市税収入についてでございますが、市税全体として新型コロナウイルス感染症の影響を見込んだ中で、個別の税目についてご説明いたしますと、個人市民税では納税義務者数の減少に加え、個人所得の減少による減収を、法人市民税では法人税率の引き下げ、および企業収益の動向を勘案した減収を、固定資産税では3年に一度の評価替えと新築家屋数、市内企業の設備投資などの減少による減収を見込んでおり、市税全体としては、前年度より約17億5,000万円の減収を見込んでいます。

 それら市税などの減収の影響などから、普通交付税および臨時財政対策債については増加する見込みですが、財政調整基金からの繰入金を除いた一般財源全体としては、前年度とほぼ同額を確保しています。

 歳出につきましては、感染症の影響を考慮し、鈴鹿モータースポーツフェスティバルをはじめとした市主催イベントの開催に係る予算などの計上を見送る一方で、感染症の影響を受けている飲食業などの事業者を支援する経費を計上しています。
 また、感染症の影響により、生活様式や市民を取り巻く環境が大きく変容していくことが見込まれますが、合川保育所、クリーンセンターなどの今後も必要とされる公共施設においては、老朽化の度合いを勘案した上で、長寿命化や更新を着実に進める予算を計上しています。
 そのほか、地域一括交付金や福祉における包括的支援体制を構築する事業費など、複雑化、多様化する様々な課題に対して、地域や民間と協働し、解決を図ることのできる環境づくりを推進するための予算を計上しています。
 なお、「三重とこわか国体・三重とこわか大会」の開催に係る経費については、感染症対策を十分に行って実施していく方向にあることから、必要な経費を計上しています。

 以上のことを踏まえ、編成いたしました令和3年度の当初予算の概要についてでございますが、予算規模につきましては、一般会計は総額646億9,500万円で、前年度に比べて、1億9,500万円、0.3%の増で、当初予算額としまして、過去最高額でございます。
 歳出予算として計上しました主な事業を、「鈴鹿市総合計画2023」の基本構想に掲げた「まちづくりの柱」別に申し上げますと、
 
 まず、1つ目のまちづくりの柱「大切な命と暮らしを守るまち すずか」では、

〇犯罪被害者等支援事業費としまして、犯罪に巻き込まれた被害者やその家族および遺族に対して支援金を交付する経費、

○防犯カメラ設置事業費としまして、公共の場所であり、かつ犯罪の予防に有効な場所に防犯カメラを計画的に整備する経費、

〇通信指令費 事務費としまして、津市および亀山市の消防本部と共同で消防指令業務を実施する場合の課題抽出や整備場所の比較検討などの調査を行うための経費、

○消防施設整備費としまして、天名地区公共施設一体整備事業として、新消防分署および天名分団の施設整備にかかる経費、

○消防指令システム部分改修費としまして、消防指令システムの適切な維持・管理のために部分改修を行う経費、

○緊急避難場所整備費としまして、民間施設の津波避難ビル指定の増加を図るため、津波避難ビルの指定基準に合致する整備工事費を補助する経費

などを計上しております。

 次に、2つ目のまちづくりの柱「子どもの未来を創り豊かな文化を育むまち すずか」では、

○文化会館 施設整備費としまして、文化会館の大規模改修に参画する民間事業者を募集選定するためのアドバイザリー業務委託を行う経費、

○第76回国民体育大会開催費としまして、「三重とこわか国体・三重とこわか大会」の開催にかかる経費、

○石垣池公園市民プール 解体費としまして、石垣池公園市民プールを解体し、跡地利用に係る基本設計を行う経費、

〇私立保育所等 保育体制強化事業費補助としまして、外国人児童を多数受け入れている私立保育所などに対し、必要な通訳を雇用するための補助を行う経費、

○私立保育所等 保育士処遇充実・定着化補助としまして、私立保育所などの保育士に対する処遇の充実、資質向上を目的に私立保育所などに対し補助を行う経費、

〇私立保育所等 施設整備費補助としまして、私立保育所の老朽化による建て替えに対し、施設整備費を補助する経費、

〇保育所費の施設整備費としまして、合川保育所の長寿命化改修工事を行う経費、

〇子育て支援センター費の施設整備費としまして、天名公共施設一体整備事業として行います子育て支援センターりんりんの移転改築工事を行う経費、

〇私立幼稚園教諭処遇充実・定着化補助としまして、私立幼稚園の教諭に対する処遇の充実、資質向上を目的に私立幼稚園に対し補助を行う経費、

○GIGAスクール構想推進費としまして、小・中学校における児童生徒1人1台端末を円滑かつ安全に運用するための経費、

〇大木中学校施設整備費としまして、校舎の増改築工事を行う経費、

〇博物館費の管理運営費としまして、考古博物館へのCO2削減対策再生エネルギー設備導入計画を策定する経費、

などを計上しています。

 次に、3つ目のまちづくりの柱「みんなが輝き健康で笑顔があふれるまち すずか」では、

〇地域支援事業費 介護予防・日常生活支援総合事業費としまして、地域住民の身近なところでの介護予防活動を充実させる取組を推進するための経費、

〇地域支援事業費 包括的支援事業費としまして、認知症サポーターを中心とした支援をつなぐ仕組みを地域ごとに整備し、共生の地域づくりを支援する経費

〇生活困窮者自立支援事業費 自立相談支援事業としまして、生活困窮者の自立のための様々な支援を一体的かつ計画的に行う経費、

〇妊婦 乳幼児 健康診査費としまして、産科医療機関において新生児を対象に聴覚スクリーニング検査を実施するための助成を行う経費、

〇公的病院施設 設備整備費 補助としまして、地域医療支援病院としての体制を確保するために、市内の二次救急病院に医療機器の購入など運営に対する補助を行う経費、

などを計上しております。

 次に、4つ目のまちづくりの柱「自然と共生し快適な生活環境をつくるまち すずか」では、

○食品ロス削減推進事業費としまして、食品ロスゼロチャレンジを拡充し、マイスター制度などを導入する経費、

○クリーンセンター費 施設整備費としまして、クリーンセンターの改築に向けて基本計画の策定とPFIなどの導入可能性調査を行う経費、

〇地域整備開発費 施設整備費としまして、天名地区公共施設一体整備事業として、造成工事や周辺道路の整備などを行う経費、

〇新交通システム運行事業費としまして、地域主体の新たな交通システムの構築を図るため、週に5日運行する乗合ワゴンの実証実験を行う経費、

 そのほか、道路や河川の改良費のほか、インフラ整備を行う事業費としましては、

〇道路新設改良費としまして、新たに地方道路整備事業費の平野三日市線の事業費、

などを計上しております。

 次に、5つ目のまちづくりの柱「活力ある産業が育ちにぎわいと交流が生まれるまち すずか」では、

〇緊急雇用対策事業費としまして、コロナ禍の影響を受けている求職者に対し、スキルアップ支援および就職マッチング支援を行う経費、

〇農業保険制度利用促進事業費としまして、コロナ禍による市場価格の低下などの様々なリスクから農業経営を守るための保険に新規加入する農業者に対して保険料を補助する経費、

○特産物振興費としまして、コロナ禍の影響を受けている花き生産農家の支援のため、花いっぱい応援事業「すずか花まる(870)キャンペーン」を行う経費、

〇家畜伝染病予防費としまして、畜産団体が実施する豚熱(CSF)ワクチン接種の経費を補助する経費、

〇水産業振興事業費補助としまして、コロナ禍の影響を受けている船曳網漁業の事業者団体に対して漁獲共済掛金を補助する経費、

〇事業継続サポート給付金事業費としまして、コロナ禍の影響により売上げが減少した飲食業および宿泊業の事業主に対して事業継続のための給付金を支給する経費、

〇鈴鹿PAスマートIC周辺土地区画整理事業費補助としまして、土地区画整理事業内で整備される道路や水路などの公共施設の整備を補助する経費、

〇観光振興費としまして、ウィズコロナ期における持続可能な観光振興施策として、様々な地域資源を有機的に組み合わせた誘客多角化を推進する経費、

などを計上しております。

 最後に自治体経営の柱「市民力、行政力の向上のために」として、

〇公用車管理費としまして、2か年で全ての公用車にドライブレコーダーを設置する経費、

○RPA等導入支援・研修事業費としまして、RPA等導入可能業務の選定を行い、その導入と自らシナリオ作りができる職員の育成を行う経費、

○地域づくり推進事業費としまして、各地域づくり協議会の活動がより推進されることに寄与するため、地域づくり一括交付金を拡充する経費、

〇男女共同参画基本計画推進費 女性活躍推進費としまして、女性活躍推進に関する情報提供と意識啓発、キャリアアップなどを目的としたオンラインセミナーなどの開催経費、

〇戸籍住民基本台帳管理業務費としまして、死亡届提出後に関連の手続きをワンストップで行える「おくやみコーナー」を設置する経費、

〇公民館費の施設整備費としまして、天名公民館・天名地区市民センターの移転改築工事を行う経費、

などを計上しております。

 特別会計につきましては、総額は、226億5,953万7,000円で、前年度に比べ9億2,797万6,000円、3.9%の減でございます。

 水道事業会計は、70億7,149万円で前年度に比べ、9億4,957万1,000円、11.8%の減となっております。

 下水道事業会計は、122億1,051万8,000円で、前年度に比べ、5,678万1,000円、0.5%の減となっております。

 令和3年度の全会計を合わせますと、1,066億3,654万5,000円で、前年度に比べて、17億3,932万8,000円、1.6%の減でございます。

 以上が、令和3年度の予算の概要でございます。

 次に、補正予算の提案議案について、説明申し上げます。

 「令和2年度鈴鹿市一般会計補正予算(第9号)」につきましては、歳入歳出それぞれ15億8,196万6,000円を増額するものでございます。

 これにより、一般会計の総額は903億4,723万3,000円となります。

 各事業の詳細につきましては、本日お配りしました予算資料「令和2年度 鈴鹿市一般会計補正予算(第9号)総括」の4ページ以降を参照いただければと思います。

 では、新型コロナウイルス感染症対策に係る予算について、説明申し上げます。

 今回は、感染症拡大防止策に、2事業、15億8,196万6,000円を計上しております。

 一つ目は市民の方に対しまして、新型コロナウイルスワクチンを接種し、感染症の拡大を阻止するために、
「予防接種費 新型コロナウイルスワクチン接種費」としまして、12億8,696万6,000円を計上しております。

 内容としましては、
・約19万9,000人の市民の方のワクチン接種2回分
・約9,000人の6歳未満の方の予診実施加算分
・コールセンターや市民接種の予約管理など

に係る経費を計上しております。

 次に、「鈴鹿市時間短縮営業協力金事業費」としまして、2億9,500万円を計上しております。

 三重県の「緊急警戒宣言」による夜間営業時間の短縮協力要請に全面的に協力いただいた市内の飲食店に対し、三重県が支給します時短要請協力金に上乗せして協力金を支給するものでございます。
 
 対象件数は、700件を見込んでおり、給付額は、1店舗あたり、1日2万円の21日間で42万円、支給総額は、2億9,400万円となります。

 以上が、一般会計補正予算の概要でございます。よろしくお願い申し上げます。

 重ねてではございますが、市民の皆さまには、改めまして新しい生活様式を日常生活の中に取り入れていただき、「持ち込まない」「広げない」という意識を持って対策をいただきながら、この地域における新規感染者の発生に歯止めをかけ、社会経済活動との両立に重ねてご協力をお願いします。

 そして、新型コロナウイルスに感染した人やその関係者に対する差別や誹謗中傷など、人を傷つけるような言動や行動は決して許されることではありません。
 確かな情報に基づいて、冷静な判断のもと行動していただきますようお願いします。